ツール・ド・フランス2025を戦う機材【RIDLEY(リドレー)】
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ツール・ド・フランス2025が7月5日に開幕する。この熱い戦いは選手たちと、日々進化する機材とで繰り広げられる。ここでは、今年のツールでウノエクス モビリティが使用する、「RIDLEY(リドレー)」のバイクをピックアップする。
注目機材①〜NOAH FAST 3.0(ノアファスト3.0)
リエージュ~バストーニュ~リエージュで懐かしいセブン-イレブンジャージを復刻させ話題を呼んだウノエクス モビリティは今季、使用バイクをデアーからリドレーへと変更した。リドレーとしては、1年ぶりのトップレースシーンへの復帰となる。チームの走りを支えるのはデビューしたばかりのノアファスト3.0。リドレーが「UCI規制の限界に挑んだ最速のエアロロード」と胸を張る一台で、前後に長いヘッドチューブ、近年の流行である前乗りに最適化されたジオメトリ、トップチューブと一体化した専用ハンドルなどが特徴。
フレーム:リドレー
ハンドル:リドレー
ホイール:DTスイス
ペダル:シマノ
コンポーネント:シマノ
サドル:プロロゴ
タイヤ:コンチネンタル
ジャージ:フュージョン
ノアファスト3.0
フレームセット価格:77万円
注目機材②〜FALCN RS(ファルコンRS)
高速ステージでは新世代エアロロードのノアファスト3.0が使われるが、山岳では軽量オールラウンダーのファルコンRSが投入されると思われる。単純な軽さだけではなく、上りの後に必ず訪れるダウンヒルでの空力性能や、ウノエクスのメンバーの脚力にも耐えうる剛性など、レースバイクに求められる性能を全部乗せしたというリドレー渾身の万能機である。フォーククラウン部分には空気の流れを最適化するディフューザー設計を取り入れ、フォーク上部の空気をスムーズに引き抜くことで空気抵抗削減を達成したという。
ファルコンRS
フレームセット価格:88万円
注目機材③〜DEAN FAST DISC(ディーンファストディスク)
レースの要となるTTステージでは、ディーンファストが活躍する。フレームはプロのTTの速度域である時速50km以上に最適化され、ステムはトップチューブと一体化。ヘッドチューブ・フォーク・ダウンチューブにはF-サーフェスプラスと呼ばれる整流用の溝が設けられる。空力設計に関する豊富な知見が発揮された一台である。
ディーンファストディスク
フレームセット価格:79万2000円