ツール・ド・フランス2025を戦う機材【POC(ポック)】
目次
ツール・ド・フランス2025が7月5日に開幕する。この熱い戦いは選手たちと、日々進化する機材とで繰り広げられる。ここでは、今年のツールでEFエデュケーション・イージーポストが使用する、「POC(ポック)」のヘルメットとアイウェアをピックアップする。

EFエデュケーション・イージーポストのリチャル・カラパス Roberto Bettini/Sprint Cycling Agency/Presse Sports • Olivier Chabe/ASO
革新的なデザインと機能性! 北欧生まれの用品ブランド
スキーやMTBといったアウトドア用品の製造ノウハウを生かして2013年からロードバイク市場に参入したポックは、北欧スウェーデン生まれのブランドだ。2014年にガーミン、2015年からキャノンデールチーム(現在のEFエデュケーション・イージーポスト)にサポートを続けている。「全力でアスリートを重大事故から守ること」をミッションとして、ストックホルムの郊外に位置する研究所では、各分野の専門家がそれぞれの視点から研究を重ね、製品開発にベストを尽くしている。ヘルメットやサングラスのほかにアパレルも展開する。
価格:5万2800円
サイズ:S(50-56cm)、M(54-59cm)、L(56-61cm)
重量:270g(M)
カラー:全9色
あらゆる速度域での安全性と通気性を求めるサイクリストにとって究極の選択肢となる、ロードバイク用ヘルメットの新モデル。アウターの軽量PCシェルは、ライナーに合わせて成形され、構造的安定性を向上させてヘルメットの完全性を高める。ライナーは上部が高密度、下部が低密度の2種類のEPS(発泡ポリスチレン)を採用し、重量を抑えながら最も必要なゾーンの保護を強化している。ヘルメット前部のオープンエアポートが増えることで、頭の周りの通気が効率良く行われる。サイズ調整システムは、通気性を向上させながらもしっかりとしたフィット感を確保。
注目アイテム②〜PROCEN AIR(プロセンエア)
価格:6万6000円
サイズ:S(50-56cm)、M(54-59cm)、L(56-61cm)
重量:350g(M)
カラー:全6色
タイムトライアル用のヘルメットを基に開発された新モデル。ベンチュリー効果により、頭部全体を冷却しつつ最大のエアロ効果を発揮するベンチレーション。マグネット式の取り付け・収納システムにより、走行中に簡単に取り外してヘルメット後部に収納することができるバイザーにより、エアロダイナミクスを向上。ソフトなEVA素材のイヤーカバーはヘルメットの形状をさらにスリム化し、風切り音を低減。後頭部からこめかみにかけての統合調整システムにより、すべてのライダーにとって快適で確実なフィット感を得ることができる。
注目アイテム③〜ELICIT TORIC(エリシットトーリック)
価格:4万1800円
カラー:全9色
フレームレスモデルのエリシットにトーリックレンズを採用した新作アイウェア。人間の眼球に近いカーブ形状で、平面レンズと球面レンズの双方のメリットを生かしたトーリックレンズにより、顔へのフィット感も向上し、風の巻き込みを減少しながらも周辺視野を最大化。レンズには、シャープで鮮明な視界を実現するカール・ツァイス社のクラリティ・テクノロジー搭載。2サイズのノーズピースが付属し、ユーザーに合ったフィット感を提供。交換用のクリアレンズが1枚付属。
注目アイテム④〜PROPEL(プロペル)
価格:4万1800円
カラー:全7色
CFD(数値流体力学)テストを実施し、アイウェアにエアロダイナミクスの概念を取り入れたプロペルは、顔に密着し耳からの空気を押し流すように設計され、レンズ後縁のトレーリングエッジが肩にかかる気流を効果的に処理。カール・ツァイス社製のクラリティレンズを採用し、フレームは持続可能なバイオグリルアミド製。3サイズのノーズブリッジが付属し、ほとんどの顔型で快適、安全なフィット感を得られる。テンプルは長さとグリップの両方が調整可能で、快適な着け心地を実現。交換用クリアレンズ1枚付属。