ヤマハの「YPJ-MTプロ」を試乗インプレッション
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トレイルライドで活躍する注目のeMTB(電動アシストタイプのマウンテンバイク)を試乗インプレッションしよう。今回はYAMAHA(ヤマハ)のトレイルeMTB「YPJ-MT Pro」だ。
YAMAHA YPJ-MT Proの特徴〜日本ブランドが放つハイスペックバイク
ヤマハのモーターサイクルをほうふつとさせるシルエットから分かるように、このeMTBは同社が培った技術を余すことなく駆使して作られた一台だ。トップチューブとダウンチューブが2つに分かれた「ヤマハ デュアルツイン®フレーム」を採用するのが大きな特徴で、ハードな路面でも優れた走行安定性と旋回性能を発揮する設計の下り系トレイルバイクに仕上がっている。ドライブユニットにも同社の最高峰モデルが使われている。
YAMAHA YPJ-MT Pro試乗インプレッション
下り性能〜絶妙な重心位置! よく曲がり挙動も安定
まず感じられるのは、バッテリーとモーターの重心位置の絶妙さ。それにより車体重量を感じさせない走りの軽さがある。 タイトなコーナーもよく曲がるし、2.6インチ幅のタイヤによって倒しこんだときの安心感も高い。かつ、コーナリング中にバイクが振られてしまう感じもない。リヤショックまわりの構造も良く、このモデルに合わ絶妙な重心位置! よく曲がり挙動も安定せてチューニング済みのリヤショックと相まって、高い速度域でもバイクが不必要に跳ねない。一方で飛ぶ動きをすれば、それによく応えてくれる。前側が沈み込んでしまいすぎない、フロントサスの動きも良い感じ。またハンドル位置がダウンヒルバイク並みに高いこともいいフォームをキープするのに一役買っている。
アシスト性能〜急勾配で難しい上りにこそ強みを発揮する
踏んだら踏んだ分だけアシストしてくれる反応の良さがあり、スイッチバックなどの難しいセクションではペダリング踏力で速度をコントロールしていける。急勾配で難しい上りにこそ、強みを発揮するタイプだ。特筆すべきはオートマチックアシストモードの便利さ。足の感覚と一体化したかのような自動アシスト調整で、これにしておけばあとは何も考える必要がない、という楽さがある。上りの楽しさが一番実感できるアシスト性能だ。