スペシャライズドのeMTB「リーボSLコンプ カーボン」を試乗インプレッション
目次
トレイルライドで活躍する注目のeMTB(電動アシストタイプのマウンテンバイク)を試乗インプレッションしよう。今回はSPECIALIZED(スペシャライズド)のトレイルeMTB「LEVO SL COMP CARBON(リーボ エスエル コンプ カーボン)」だ。
SPECIALIZED LEVO SL COMP CARBONの特徴〜人力のMTBと見分けがつかないほどの自然さ
最先端かつ高性能なMTBを展開するスペシャライズドだが、eMTBも最先端かつ高性能だ。このバイクはジャンルとしては下り系トレイルバイクで、ぱっと見これがeMTBとはまったく分からないほどすっきりした外観かつ重量も約18kgとこのカテゴリーの中では群を抜いて軽いことが大きな特徴だ。初期はマレット仕様だが前後29インチへ変更も可能で、走るコースやライドスタイルに応じてジオメトリ調整ができる機能も持っている。
SPECIALIZED LEVO SL COMP CARBON 試乗インプレッション
下り性能〜これはもはやeMTBではない! 感動的な自然さ
乗ってまず感じるのは、ライドフィーリ ングの自然さだ。完全に人力の下り系トレイルバイクと変わらない。上り坂になると「そういえばこれはeMTBだった」と、改めて思い出すほどなのだ。飛びたいところで飛べる、曲がりたいところで曲がれる違和感のなさは、全てのeMTB の中で飛び抜けている。さらに言うと、モーターがあることで重心位置がやや下側にあるので、体重の軽いライダーはそれがプラスに働き、より安定感が得られると感じられた。グリーンシーズンはゴンドラ・リフトのあるパークで普通に使えてしまう。そしてウィンターシーズンは自走式パークでどんどん下れる。一台で何でもこなせてしまうと言えるだろう。
アシスト性能〜ペダリング感の高い滑らかなフィーリング
良い意味でこいでいる感覚が強い。パワフルなeバイクにありがちな、こぎ出した瞬間グワンと急激に進んでしまう違和感がないのだ。こぐ力に応じて自然に、かつ滑らかにアシストが働いてくれる。それは決してアシストが弱いということではなく、パワフルなんだけど「ちょうどここでアシストが欲しいんだよ」という瞬間に、その狙ったとおりのアシストが働いてくれる感じだ。下り性能と同様、アシスト感の自然さも随一だと言える。