ツール・ド・フランス2022 最高の舞台を彩った機材たち

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  • photo Kei TSUJI/SprintCycling

ツール2022第19ステージのひまわり畑

ドラマチックな展開でファンを楽しませてくれた2022年のツール・ド・フランス。選手たちの激闘の裏側で、機材も熾烈な争いを繰り広げていた。完全にディスクブレーキ&空力の時代に突入したロードレース界。注目の機材を紹介する。

ツール2022第18ステージにいた子供 ツール2022第14ステージスタート前

 

CERVELO

S5

2022年のツール・ド・フランスは、機材的側面から見ると、エアロロードが大躍進した年でもあった。ロードバイクの世界に空力の概念が本格的に導入されてかなり経つが、これほど多くの選手が平坦・山岳問わずエアロロードに乗ったのはツール史上初だろう。それを象徴するのが、ユンボ・ヴィスマが駆ったサーヴェロの新型S5である。ヘッドチューブを覆うフォーク、二股に別れたステムなど、独自規格満載のエアロロードだ。
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PINARELLO

ドグマF

スチールフレーム全盛の80年代から現在まで、ロードレース界でプレゼンスを維持し続けているバイクメーカーは数少ない。その筆頭がピナレロだ。コースプロフィールによってエアロロードと万能ロードを使い分けるメーカーが多いなか、基本的にドグマ一台で闘っていることを考えると、異例ともいえる活躍である。
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CONTINENTAL

グランプリ5000S TR

昨今、レース界でもタイヤのワイド化が進み、チューブレスも増えてきた。そんな多様化の時代、トップクラスの性能を誇るのはコンチネンタルのグランプリシリーズである。最新世代のグランプリ5000は、相反するはずのグリップ、転がり抵抗、耐パンク性、耐久性という各性能を見事にバランスさせ、プロアマ問わず世界中で支持されている。
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SHIMANO

デュラエースR9200

コンポメーカーとして王者の風格を漂わせる日本のシマノだが、今年はその王座に胡座をかくことなく、挑戦してきた。12速化、ワイヤレス化、さらなる変速スピード向上、制動性能の熟成を実現した新型デュラエースを発表、ツールに投入してきたのだ。
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FORCE

リンクス

今年も酷暑に悩まされたツール。チェコのパーツメーカーであるフォースは、アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオへ、空力性能と通気性をバランスさせた新作リンクス、オーソドックスな形状で高い冷却性能を誇るホーク、空力性能を重視したオルカという3種類のヘルメットを供給した。
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LAZER

ヴェントKC

切実な温暖化と、上がる平均スピード。毎年猛暑に襲われ、さらに落車も多いツール・ド・フランスでは、ヘルメットに求められる性能はどんどんシビアになっている。ベルギーの名門、レイザーは今年のツールを席巻したユンボ・ヴィスマへ、軽量万能モデルのジェネシスと、エアロモデルのヴェントKCという2種類のヘルメットを供給した。
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TISSOT

T-タッチコネクトソーラー

ツール・ド・フランスをはじめとしたグランツールや世界選手権でオフィシャルタイムキーパーを務めるのはスイスのティソ。自転車競技とは深い関わりを持っており、ユンボ・ヴィスマのプリモシュ・ログリッチとはアンバサダー契約を締結。ログリッチは「時間の計測は私の人生とキャリアに欠かせないもの」と語り、T-タッチコネクトソーラーを身につけてツールのプレゼンテーションに登壇した。
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