スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」クラス最高のヘルメット3種を発表

目次

スペシャライズドから、ツール・ド・フランス2022の各ステージで選手のパフォーマンスを支える新しいロードヘルメット「DESIGNED BY AIR」3種が発表された。

開催中のツール・ド・フランス、第2ステージで、新作イヴェードを被ったファビオ・ヤコブセン(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)がステージ優勝を飾っている。

S-WORKS PREVAIL(プリヴェイル) 3、S-WORKS EVADE(イヴェード) 3は2022年7月15日より販売を開始し、S-WORKS TT5は2023年2月ごろ発売予定。

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

スペシャライズドの創業理念は、ライダーの求めるもの、つまり優れたパフォーマンスを発揮する製品を、最新技術を活かして提供する、ということ。レースに真剣に取り組むライダーは、さまざまなステージの特徴に合わせて最適なヘルメットを選ぶ。そこで、そのようなライダーがレースのあらゆるステージを攻略できるよう、クラス最高のヘルメット3種を新たに開発した。

スペシャライズドの開発チームには、エンジニア、製品開発者、デザイナー、製造技術者、品質管理の専門家など、そうそうたる顔ぶれが揃っている。応用ソリッドモデリングソフト、有限要素解析(FEA)、数値流体力学、最新設備の整ったラボ、そして世界トップクラスの選手からのフィードバックは、スペシャライズドの高度な製品の開発に欠かせない。そして、それらの製品の実証テストを自社風洞施設Win Tunnelで行なっている。

これらのヘルメットの開発では、空力性能にこだわると同時に、衝突エネルギーの分散やヘルメット構造に関する従来の考え方を見直した。デザインから製造まで細心の注意を払い、ロードレースに焦点を当てた高性能なヘルメットが誕生した。

 

最速のヘルメットがさらにクールに。S-WORKS EVADE 3

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

S-WORKS EVADE 3(Black)

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

 

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」
スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

 

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

S-WORKS EVADE 3(Vivid Red)

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

 

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

S-WORKS EVADE 3(White)

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

 

プロトンの中で最も空力性能に秀でているS-Works Evadeロードヘルメットが、ベンチレーションをさらに高めて進化。徹底的なデザインの見直しにより、より多くのステージで選ばれるヘルメットになった。

数値流体力学(CFD)と自社風洞施設Win Tunnelを用いた大規模なテストにより、空気抵抗を最小限に抑え、通風性を高めるリアディフューザーを実現。ヘルメット後部で風を抜けやすくすることで空力性能を最適化。一方、どの速度域でもヘルメットに10%より多く風を取り込むことで、ベンチレーション能力を向上させた。

後頭部のアジャスターにより、個々のライダーの頭部形状に合わせた快適な装着感を実現。角度調節機能によりヘルメットとアイウェアの相性も高められる。長さ調整が可能なTri-Fixウェブスプリッターは、幅を10mmに狭めたストラップを採用して耳や首周りのかさばりを最小限に抑え、優れた快適さとフィットをもたらす。

ANGi対応の超軽量Mindsetマイクロダイアルフィットシステムは、高さ調節の機能を備え、ダイアルのグリップがさらに向上し、すばやく簡単に調整できるようになった。

ヘルメットのパッディングに内蔵された、超軽量でとても快適なMIPS Air Nodeテクノロジーは、脳を揺さぶる回転力を軽減させる低摩擦レイヤーを備えている。

スペシャライズド独自の開発プロセスにより、通気性、パフォーマンス、快適さ、軽量性を最大限に高めるメッシュ加工を施した。

S-WORKS EVADE 3
価格:3万3000円
カラー:4色展開+4種類の限定版(チームレプリカ)
※Black、Vivid Red、Whiteを7月1日に発表、その他は後日発表
サイズ:Round Fit(Small、Medium、Large)
2022年715日販売開始

 

スペシャライズド史上最高の冷却性能を誇るヘルメット。S-WORKS PREVAIL 3

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

S-WORKS PREVAIL 3(Black)

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

 

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」
スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

 

S-WORKS PREVAIL 3(Vivid Red)

 

S-WORKS PREVAIL 3(White)

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」

 

S-Works Prevail 3 ヘルメットは、秀逸なベンチレーションがもたらす快適さや、体温調節のメリットを重視するライダーに最適。夏の酷暑、長く険しい坂、山岳ステージなどで優れたパフォーマンスを発揮する、究極のオールラウンドヘルメット。

S-Works Prevail 3では究極の冷却性能の実現に挑む中で、空気の流れを遮断するフォーム製ブリッジをヘルメット中央部から取り除いた。その結果、ベントの表面積はS-Works Prevail II Ventヘルメットより24.5%増え、スペシャライズド史上最大に。こうして、風をより多く流して頭部を冷却するチャンネルが誕生した。

ヘルメットはクラッシュで衝撃を受けると、その衝突エネルギーを分散させる。従来のヘルメットデザインでは、フォーム(EPS素材)をたくさん使うほど、その分散に優れていると考えられていた。そこで、スペシャライズドは革新的なアプローチで、フォーム以外のエネルギー分散方法を一から見直すことにした。AirCageは、アラミド繊維で編まれたケーブルでヘルメットの左右をつなぎ、ケーブルの両端をカーボンファイバー製サイドパネルに固定するテクノロジー。クラッシュでヘルメットが地面と衝突すると、このテクノロジーが局所的な衝撃を受け止め、吊り橋のようにヘルメット全体に分散させる。

後頭部のアジャスターにより、個々のライダーの頭部形状に合わせた快適な装着感を実現。角度調節機能によりヘルメットとアイウェアの相性も高められる。長さ調整が可能なTri-Fixウェブスプリッターは、幅を10mmに狭めたストラップを採用して耳や首周りのかさばりを最小限に抑え、優れた快適さとフィットをもたらす。

ANGi対応の超軽量Mindsetマイクロダイアルフィットシステムは、高さ調節の機能を備え、ダイアルのグリップがさらに向上し、すばやく簡単に調整できるようになった。 ヘルメットのパッディングに内蔵された、超軽量でとても快適なMIPS Air Nodeテクノロジーは、脳を揺さぶる回転力を軽減させる低摩擦レイヤーを備えている。

スペシャライズド独自の開発プロセスにより、通気性、パフォーマンス、快適さ、軽量性を最大限に高めるメッシュ加工を施した。

S-WORKS PREVAIL 3
価格:3万3000円
カラー:Black、Vivid Red、Whiteなど4色展開+4種類の限定版(チームレプリカ)
サイズ:Round Fit(Small、Medium、Large)
2022年715日販売開始

 

スペシャライズド2022イヴェードアレックス

スペシャライズド ヘルメット部門 プロダクトマネージャー、アレックス・ジェロームさん

Prevail 3は、一見してお分かりいただけるように、通気穴がかなり大きくなった。数値で表すと、通気エリアは24.5%も拡大した。同時にしっかりインパクトをマネージメントするエアケージが、新たに構造に組み込まれた(特許申請中)。 ケージの弾性と、左右両サイドのカーボンファイバーサイドパネルとで、衝撃を吸収分散するシステムだ。点で受けた衝撃が、サイドパネルを通して面へと分散されるようにできている。

スペシャライズド2022プリヴェイル

新型プリヴェイルの骨格

ムース部分が薄く小さくなって心配?いやいや、ヴァージニア・テックの検証試験では、非常に高い評価を受けている。ヴァージニア・テックとはあらゆるメーカー・用途のヘルメットを検証し、安全性をランク付けする第三者団体の検査機関だ。そのWebサイトで公表されている自転車用ヘルメットランキングを見てもらえばわかるけれど、Prevail 3は全体の2位(1位は同スペシャライズド社MTB用のTactic 4 MIPS)、ロード部門で1位と格付けされていることからも、どれだけこのエアケージが安全なのかを分かっていただけると思う

Evade 3もやはり通気性が大きく増した。チーム側から「より日常的に、オールラウンドに使えるエアロヘルメットが欲しい」という声が上がっていたんだ。地球温暖化でエクストリームな暑さが増えたせいもあり、いままでのエアロだと長時間使用するのがどんどん厳しくなってきたせいだ。

スペシャライズド2022イヴェード

イヴェードの構成パーツ

だから前方の通気孔を広げて、通気性を10%アップする一方で、フォルムの面からエアロダイナミックスを向上させるために工夫した。それが後方のディフューザーで、前方から入った風が効率よく逃げていく。もちろん前方の通気性を上げたことでエアロ性は下がるのだけれど、後方のディフューザーでエアロ性を上げることで、前後でプラスマイナスゼロ。つまり今までと変わらずエアロ効率が高いにもかかわらず、夏場でも快適に長時間使用できるヘルメットに仕上がっている。

TTは完全なる新シェイプだ。今までのヘルメットはすでに数シーズン使用してきた。でも近年のTTバイクはよりアグレッシブな走りを実現できるようなジオメトリーをしているから、これら新型バイクによりフィットしたヘルメットをデザインした。レムコ・エヴェネプールやカスパ・アスグリーンをカリフォルニアに招聘して風洞実験を行った。レムコの場合は40㎞で26秒のタイム短縮が可能となったから、これはとんでもない数字だよ。

interview:宮本あさか

 

最速のエアロヘルメット、S-WORKS TT5

S-Works TT5の日本での発売は2023年2月ごろの予定。

スペシャライズド「DESIGNED BY AIR」