コルナゴが新しいタイムトライアルバイク「TT1」を発表

COLNAGO(コルナゴ)が新しいタイムトライアルバイク「TT1」を発表した。

UCIワールドチーム「UAEチーム・エミレーツ」と共同開発した「TT1」は、空力特性を最大限に高め、高速域で優れたパフォーマンスを発揮するよう開発された。その性能は、ミラノ工科大学で行われたCFD(数値流体力学)を用いた検証でも実証されている。

新しいバイクは、ジロ・デ・イタリア2022 第2ステージの個人TTを皮切りにチームのTTバイクとして投入予定。今回の仕様はUAEチーム・エミレーツへ支給されるプロトタイプとして、UCI(国際自転車競技連合)の承認を得ている。一般販売は、さらなる改良が施され2023年1月以降に予定されている。

コルナゴ・TT1

コルナゴ・TT1

コルナゴ・TT1

 

空力特性への最適化の追求

「TT1」は、コルナゴのTTバイクとしては初めて油圧式ディスクブレーキが搭載された。これによりブレーキ性能が向上し、剛性と安定性が向上。また独特のフォーク形状は優れたねじれ剛性を維持しながら、正面からの空気抵抗を大幅に低減するエアロデザインとなっている。

カーボンモノコックフレームにより先代「K.One」からの軽量化も実現した。フレームと一体化したボトルホルダーは、C68リミテッドエディションでも採用されている3Dプリント技術により、空力特性を最適化され造形されている。

コルナゴ・TT1
コルナゴ・TT1
コルナゴ・TT1
コルナゴ・TT1
コルナゴ・TT1
コルナゴ・TT1
コルナゴ・TT1
コルナゴ・TT1

 

新しいジオメトリー

「TT1」にはライディングポジションの最適化を図るため、最新の生体力学による技術も取り入れた。ヘッドチューブの長さを大幅に短縮、肘掛けの下にスペーサーを入れることで微調整も可能となっている。ボリューム感のあるフレームだが、中空状のチューブは軽量かつ空力特性に優れている。

さらに先代「K.One」と比較した際の違いとして、トップチューブが水平のホリゾンタルフレームになり、カンパニョーロの新型Super Record EPSにより組み立てられている。

コルナゴのCEO 二コラ・ロジン氏のコメント:
「選手のパフォーマンスに貢献するために最善を尽くしました。TT1は最新の技術を取り入れた優れた性能を持ちながらも、フォルムもコルナゴらしい美しいバイクに仕上がりました。」

今回のプロジェクトには、UCI U23ITT世界チャンピオンを3度獲得するなどTTで優れた成績を残すミッケル・ビョーグ選手(UAEチーム・エミレーツ)も関わっており、今回の「TT1」に大きな期待をしている。

コルナゴ・TT1

コルナゴ・TT1

コルナゴ・TT1

 

コルナゴ・TT1詳細

■サイスポ・ニュース:カンパニョーロがジロ・デ・イタリア2022にプロトタイプTTパーツを投入