【BMC】2021 Tour de France ツール注目機材Pick Up

目次

  • photo Kei TSUJI/BettiniPhoto©︎2021

Presented by FUTABA SHOTEN

ツール・ド・フランスは、人と人、人と自然、チームとチームのぶつかり合いだが、最新の高性能機材が鎬を削る場でもある。今年のツールに投入されたBMCのロードバイクをピックアップして解説する。

 

BRAND INFO

1994年にスイスで誕生したブランド。独自の技術を多く取り入れることが特徴で、その製品作りに魅了されるファンは多い。2011年、カデル・エヴァンスによってツール総合優勝を達成している。

BMC

 

スイスのハイテクが生んだ万能バイク

チームマシンSLR 01 MOD

チームホワイト&ネオンレッド(AG2R・シトロエンチーム使用カラー)

Teammachine SLR 01 MOD
チームマシンSLR 01 MOD
価格/73万7000円(フレームセット)

Spec
フレーム/カーボン
フォーク/カーボン
サイズ/47、54、56
カラー/チームカーボン&ネオンレッド、チームホワイト&ネオンレッド、ステルス
フレームセット重量/1950g(54サイズ)

AG2R・シトロエンとチームクベカ・ネクストハッシュが使用するBMC。主力機のSLR01は、工業界で使われ始めた自動設計によって生み出された1台だ。コンピュータが人間に代わって設計を行う手法で、要求条件を高いバランスで満たすことが可能になる。BMCは二代目のSLR01でACEテクノロジーと称する自動設計を取り入れ、非常に完成度の高い万能モデルを作り上げた。三代目ではコンセプトはそのままに耐久性を向上させ、ディスクブレーキモデルを追加。今年チームが使うのは、空力性能を高めて一級の新世代万能ロードとなった四代目。この新型SLR01は、AG2Rのベンアレクサンダー・オコナーを第9ステージ逃げ切り勝利へと導き、彼を総合4位に押し上げた。第6ステージではフレッヒ・ヴァンアーヴェルマートの敢闘賞獲得にも貢献。現行モデルの中で屈指の完成度を誇るSLR01は、今後も勝利を重ねていくことだろう。

AG2Rのオコナー

AG2Rのオコナーが第9ステージで逃げ切り勝利を収めた

チームマシンSLR 01 MOD

ステム一体型のカーボンハンドル、ICSコックピットシステムを搭載していることもトピック。これによるスマートなケーブル内蔵と、空気抵抗削減を実現している

チームマシンSLR 01 MOD

チームカーボン&ネオンレッド(チームクベカ・ネクストハッシュ使用カラー)

チームマシンSLR 01 MOD

ステルス