ヴィジョンの新型ホイールがツール・ド・フランスでデビュー

FSAが手がけるパーツブランドのヴィジョン。その新型カーボンホイール「メトロン45SLディスク」と「メトロン60SLディスク」がツール・ド・フランス2021でデビューした。ビジョンのホイールを使うのは、日本人には馴染み深いEFエデュケーション・NIPPOとバーレーン・ヴィクトリアスの2チームだ。新型ホイールは空力に焦点を当てて作られた。

リゴベルト・ウラン

EFエデュケーション・NIPPOのリゴベルト・ウラン(photo:Bettini)

ウァウテル・プールス

山岳賞ジャージを着るウァウテル・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)はメトロン45SLディスクを装着(photo:Bettini)

メトロン45SLディスクとメトロン60SLディスクはクリンチャー/チューブレスレディとチューブラーの2種類がある。リム高45mmのメトロン45SLディスクは主に坂道やミックスステージに、リム高60mmのメトロン60SLディスクは平坦なステージに適している。

クリンチャー/チューブレスレディバージョンのリム内幅は21mmで、28mmのタイヤに最適化されている。これにより、リムとタイヤとが“コンパクトな単一構造”になり、空力が向上する。

ヴィジョン・メトロン45SLディスクのリムの断面図

ヴィジョン・メトロン45SLディスクのリムの断面図

ヴィジョン・メトロン60SLディスクのリムの断面図

ヴィジョン・メトロン60SLディスクのリムの断面図

ハブには、新しいビジョンPRSテクノロジーが採用され、72ノッチ、5度でギヤが噛み合う。センターロックのディスクブレーキ用に設計されているが、6ボルト用のアダプターも用意されている。フリーボディはシマノとスラム・XDRに対応している。

スポークは、エアロ形状でダブルバテッドのステンレススチール製。スポーク、ニップルともに、自動車業界に部品を供給しているイタリアの有名な会社が製造している。

ヴィジョン・メトロン45SLディスク(フロント)

ヴィジョン・メトロン45SLディスク(フロント)

ヴィジョン・メトロン45SLディスク(リヤ)

ヴィジョン・メトロン45SLディスク(リヤ)

Metron 45 SL DISC
リム素材:カーボン
ホール数:21(フロント)、24(リヤ)
リム高:45mm
リム外幅:31mm
重量:1270g(チューブラー、ペア)、1390g(クリンチャー/チューブレスレディ、ペア)
参考価格:2006ユーロ

ヴィジョン・メトロン60SLディスク(フロント)

ヴィジョン・メトロン60SLディスク(フロント)

ヴィジョン・メトロン60SLディスク(リヤ)

ヴィジョン・メトロン60SLディスク(リヤ)

Metron 60 SL DISC
リム素材:カーボン
ホール数:21(フロント)、24(リヤ)
リム高:60mm
リム外幅:33mm
重量:1350g(チューブラー、ペア)、1460g(クリンチャー/チューブレスレディ、ペア)
参考価格:2058ユーロ