カスク・ワサビ オールシーズン対応の新型ヘルメット
UCIワールドチームのイネオス・グレナディアズが使うイタリアのヘルメットメーカー、カスク。その新モデルである「WASABI(ワサビ)」が、3月6日に行われたストラーデ・ビアンケ2021でデビューした。開閉できる通気口と吸湿発散性に優れたメリノウールのインナーパッドを備えており、季節を問わずあらゆるライドに対応するヘルメットだ。
カラーラインナップや発売時期は近日中に発表される予定となっている。
ワサビは、カスクとイネオス・グレナディアズとの共同開発により誕生した。指で押すだけで開け閉めできる通気口が中央に配置されており、温度を調節することができる。暑くなり始めたときに開き、涼しくなったときには閉じれば、同じ速度で走行した場合ヘルメット内の温度を1.5℃上昇させることができるという。また、時速50kmでヘルメットの通気口を開けたときと閉めたときの損失は1ワット以下で、風洞実験ではカスクのユートピアに次ぐ速さだ。また、インナーパッドにはイタリアのREDA(レダ)が製造したプレミアムメリノウールを採用しており、快適性を向上させている。
ワサビの調整システムはオクトフィットで、垂直方向と水平方向の両方の調整ができる。また、安全性についても妥協はなく、カスクの他のモデルと同様に、独立した研究所での、平面や角度のある面への直線的な衝撃と回転的な衝撃の両方に対しての厳しいテストを経ている。サイズはS、M、Lが用意されており、Mサイズの重量は290g。ちなみにモデル名の由来は日本の山葵だ。