カデックス「42ディスクチューブレス」〜ディスクブレーキホイールインプレッション2020 Pick Up!〜

目次

ジャイアントが2019年に立ち上げたパーツブランド、カデックスのロードホイール。最大の特徴はカーボンスポークを採用していること。目的は快適性&動力伝達性の向上と軽量化。カーボンスポークの欠点は、扁平形状にしにくく空気抵抗が大きくなってしまうことだが、カデックスのカーボンスポークはしっかりエアロ形状に。リム高が45mmと60mmの2種類あり、それぞれにチューブレスとチューブラーが用意される。チューブレスモデルはフックレスリムを採用しており、軽量性と空力性能を追求。ここで試乗するのはチューブレスモデルの2本。

カデックス・42ディスクチューブレス

フックレスリムを採用。繊維が途切れないので軽量ながら耐久性は高いという

ハブは専用品で、前後共2:1スポークパターンを採用し、フロントの反ローター側はラジアル。駆動力がかかったときに各スポークのテンションが均一になるDBLで組まれている

使用タイヤに制限がある(カデックス・レースとジャイアント・ガヴィアのみ)

インプレッション

スコア

吉本 司

路面を蹴るようにして進む躍動感に富んだ走りは、カデックス独自の世界観。平地から上りまで走りの軽さが際立つのだが、薄っぺらな感覚は微塵もなくてしなやかな振る舞いもある。ダンシングのようにホイールにねじれが生じる場面でもパワーの伝達性に優れ、軽い踏み味は変わらない。やはりこれらはカーボンスポークの恩恵か。超高速域以外は全てに優位性があり、高性能と気持ちの良さを見事に両立している。

安井行生

各性能の達成度が 異常に高い。「硬いのにフワッとしてる」みたいな独特な剛性感は好みが分かれるかもしれないし、フレームとの相性もあるだろうが、加速は全速度域でウルトラスムーズ。快適性も高く巡航も得意だ。リムブレーキ版も良かったが、ディスク版も完成度が高い。「ウチのタイヤ以外使用不可」という独善が気になるポイントだが、それだけフックレスに本気になっているということだろう。

小笠原崇裕

動力性能は特筆に値する。ライダーのモーションに対しての反応の速さと軽さはまさにピュアレーシングで、ダンシングでトルクをかけてバイクを大きく左右に振ってもヨレを感じない剛性を持ちつつも足に嫌な硬さが響いてこず、振動の減衰も速いというバランスの高さに驚かされる。僅かなタメがあった後に前に弾かれるような加速感があり、低速な上りでもしっかりと加速感を受けるのでリズムをキープしやすい。

スペック

価格:F 14万円、R 18万円(税抜)
実測重量/F=608g、R=751g
スポーク本数/ F=21本、R=24本
リム高/ F=42mm、R=42mm
リム内幅/ F=19.4mm、R=19.4mm
対応カセットスプロケット/シマノ、スラムXDR