ワフーのスマートトレーナー「キッカー」がモデルチェンジ 精度が向上、左右に傾く

先進的なサイクリング関連デバイスを展開するアメリカのWahoo(ワフー)。そのスマートトレーナーの最上位機種である「KICKR(キッカー)」がモデルチェンジを果たした。第5世代となったキッカーは、パワーの測定精度が高まり、最大5度まで左右に傾くパーツを装着。リアルなライドフィールを向上させている。

キッカー

ワフー・キッカー

ワールドツアーチームのイネオスやボーラ・ハンスグローエも使うキッカー。新機能の一つは独自の自動キャリブレーションプロセスだ。これによりユーザーがスピンダウンを行う必要がなくなっただけでなく、パワーの測定精度が±2%から±1%に向上した。ユーザーは貴重な時間を節約し、かつ自分のパワーデータの精度に自信を持つことができる。

もう一つの機能は、新たに開発されたアクシスフィート。このパーツは、トレーナーに装着した自転車のペダルを踏むたびに左右に最大5度までスムーズに傾き、リアルな動きを再現する。従来と同様の静粛性も確保し、よりアウトドアに近い感覚でのインドアライドが可能になった。

キッカー

アクシスフィートは、テンポや体勢の変化に反応するクッション性のある足部分のパーツ。アクセサリーとして別売りもされ、従来のキッカーにも装着できる

キッカー

アクシスフィートの黒いパーツを入れ替えて、ハード(中央)、ミドル(右)、イージー(左)と剛性が変えられる

キッカー

第4世代のキッカー(手前)との足部分の比較

第5世代のキッカーは新機能を追加したにもかかわらずこれまでと同じ15万2550円(税抜)で販売される。また、ワフーの特徴である“エコシステム”にも対応し、インドアライド時に勾配を再現することができる「KICKR CLIMB(キッカークライム)」、アプリ上の走行状況に応じ風量を自動で変化させる「KICKR HEADWIND(キッカーヘッドウィンド)」、ノートPCやタブレット、スマートフォンが置ける「KICKR DESK(キッカーデスク)」との互換性も保っている。さらに、ワフーのバーチャルトレーニングアプリ「The Sufferfest(サッファーフェスト)」にも完全対応している。

なお、新しいキッカーの発表に合わせて、より多くのユーザーにワフーのエコシステムを楽しんでもらえるよう、キッカークライムの販売価格も6万9900円(税抜)に値下げされた。

KICKR
価格:15万2550円(税抜)
重量:22kg
対応エンド:130/135mmクイックリリース、12×142mmスルーアクスル、12×148mmスルーアクスル
最大出力:2200ワット
最大再現斜度:20%
出力計測精度:±1.0%
スラム/シマノ11速カセットスプロケット(11-28T)付属