パナレーサー 注目グラベルタイヤ 9ブランド徹底比較

目次

日本が世界に誇るタイヤブランド、パナレーサー。伝統的にツーリング用タイヤが豊富で、ランドナーの足元を長年支えてきた。新技術の投入も積極的で、ZSGコンパウンドを採用したツアラープラスは太めロードタイヤの先駆けとなった。その耐パンク性を高めながら軽量化も果たしたのがグラベルキング。基本モデルはおとなしいうろこ+杉目トレッドだが、SK(セミノブ)に加えてSS(セミスリック)も登場し、あらゆるシーンに対応する。

パナレーサー

筆者自身、3年前にグラベルバイクを購入してからグラベルキングSKを常用。悪路で十分な走破性がありながら、舗装路のロングライドも苦にならない。耐久性も高い。

グラベルキングSS:人気シリーズに加わったセミスリック仕様

無印のグラベルキングとSKの間を埋める新モデル。センターは杉目、サイドには回転方向に長く低めのノブ、その中間に小さなダイヤを配した新しいトレッドを採用している。舗装路の軽快さは無印とほぼ同様で、ロードタイヤに近い。整った砂利道ならグリップ感も高く、コーナーでも簡単に滑りはしない。ダート林道をめざすならSKが無難だが、舗装のロングライド中にもしかしたらダートがあるかも……といったツーリングシーンに最適なタイヤだ。

パナレーサー

パナレーサー・グラベルキングSS

[走行フィール]

乾いた砂利 ★★★★☆
締まった土 ★★★☆☆
ぬかるみ ★★★☆☆
アスファルト ★★★★★


GRAVELKING SS

チューブレスコンパーチブル
税抜参考価格・サイズ展開:5200円(700×32、35、38、43mm、27.5×1.9インチ)
税抜参考価格・サイズ展開(チューブド):4900円(700×28mm)
参考重量:410g(700×38mmブラウンサイド)
*2020年7月発売予定

グラベルキングSK:グラベルライドを身近にした立役者

高さ2mmほどの四角いノブをセンターに配し、サイドは回転方向に長いリブが加わるトレッドパターンは、舗装とダートが入り混じるような林道ツーリングとの相性が抜群だ。岩場に近い荒れた砂利道でも簡単にグリップを失うことはなく、土にも食いつく。バイクを傾けた時も挙動が変わりにくい。舗装路ではわずかにノブの引っ掛かりを感じるが、スリックタイヤのロードバイクと一緒に走るのも苦じゃない。全幅の信頼がおける万能タイヤだ。

パナレーサー

パナレーサー・グラベルキングSK

[走行フィール]

乾いた砂利 ★★★★★
締まった土 ★★★★☆
ぬかるみ ★★★☆☆
アスファルト ★★★★☆


GRAVELKING SS
チューブレスコンパーチブル
税抜参考価格・サイズ展開:5191円(700×32、35、38、43、50mm、27.5 ×1.75、1.90、2.10インチ、26×2.10インチ)
税抜参考価格・サイズ展開(チューブド):4858円(700×26、28mm)
参考重量:430g(700×38mmブラウンサイド)