シュワルベ 注目グラベルタイヤ 9ブランド徹底比較

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タイヤは老舗が強いが、シュワルベを展開する独・ラルフボール社の設立も1922年と古い。そして、自転車と車椅子だけに特化したタイヤ作りで知られている。ツーリストにはタフな「マラソン」シリーズが長く支持されており、ロードや小径タイヤのラインナップも群を抜いている。そのレースグレードである「ワン」のグラベルバージョンに新モデルが加わり4タイプに。ここでは最も悪路向きのウルトラバイトと、中間的なオールラウンドを取り上げる。

シュワルベ

ジーワンウルトラバイトほど、見た目の印象を超える走りを実感させるタイヤは少ないだろう。ごつい異形のトレッドだが、悪路に加えて舗装路も驚くほど快適だ。

ジーワンウルトラバイト:吸いつくのに重くない万人におすすめ

テープノブと呼ばれる個性的なトレッドが目を引く。触れると指に吸いつくような柔らかさだ。これが抜群のトラクションを発揮し、足をつきたくなる荒れた路面の上りでも前へ進ませてくれる。食いつくのに不思議と重さは感じさせない。大きなドロップオフもマイルドにいなし、コーナリングも安定するから、ダートが苦手と感じる人には絶対におすすめだ。舗装路の転がりも悪くない。ダート特化という位置付けのタイヤだが、個人的には万能だ。

シュワルベ

シュワルベ・ジーワンウルトラバイト

[走行フィール]

乾いた砂利 ★★★★★
締まった土 ★★★★★
ぬかるみ ★★★★★
アスファルト ★★★★☆


G-ONE ULTRABITE

チューブレスイージー
エボリューションライン
税抜価格(サイズ展開):9800円(700×38C、29×2.00インチ)
実測重量:541g(700×38C)

ジーワンオールラウンド:十分なダート適性とオンの軽さが魅力

センターは低め、サイドへ行くほどやや高くなる小さな円形のノブを全面に配置している。ウルトラバイトのあとに乗ると悪路でのグリップ感は心もとないが、砂利との相性はよく、コーナーで滑り出す感覚もつかみやすい。慎重に進み、速度を欲張らない限りは、どんなダート林道も怖がることなくこなせるだろう。もちろん舗装路は軽快で、スリックタイヤにかなり近い印象。価格を抑えたバージョン(パフォーマンス)もあり、普段使いにも適している。

シュワルベ

シュワルベ・ジーワンオールラウンド

[走行フィール]

乾いた砂利 ★★★★☆
締まった土 ★★★★☆
ぬかるみ ★★★☆☆
アスファルト ★★★★★


G-ONE ALLROUND

チューブレスイージー
エボリューションライン
税抜価格(サイズ展開):9800円(700×35、38C、27.5×1.50インチ)
実測重量:435g(700×38C)