ヴィットリア 注目グラベルタイヤ 9ブランド徹底比較
目次
1953年の創業時からレースシーンをリードするイタリアのヴィットリア。ロードレーサー御用達の「コルサ」シリーズの印象が強いが、シクロクロスやMTB用タイヤでも輝かしい戦績を誇る。最新モデルは独自の炭素ナノ技術「グラフェン2.0」で強化したコンパウンドを採用し、軽い転がりと確かなグリップ力とともに耐カット性能も大幅に底上げ。同技術を採用したグラベルタイヤも登場し、ドライ・ミックス・ウエットなど用途で選べる。
テレーノ・ドライ:軽い転がりと確かな走破性
小さく低い六角形のノブをセンターに並べ、サイドには2.5mm以上とかなり高めのノブを立てている。そのため舗装路やそれに近い路面を直進する際の印象はスリックに近い。深い砂利に埋もれそうなシーンやコーナリング時はサイドノブの存在が強く感じられ、しっかり食いついてくれる。舗装路でのコーナリング時にバイクを倒しこむとグリップ感が変わるので緊張するが、そうとわかっていれば問題なく使いこなせる。名前通りドライ環境なら申し分ない。
[走行フィール]
乾いた砂利 | ★★★★☆ |
締まった土 | ★★★☆☆ |
ぬかるみ | ★★★☆☆ |
アスファルト | ★★★★★ |
TERRENO DRY
チューブレスレディ120TPI
税抜価格(サイズ展開):6000円(700×31、33、38mm、650×47mm)
実測重量:515g(700×38mm)
テレーノ・ミックス:路面によく食いつき悪路で乱れない
三角と矢羽根型の大柄なノブを交互にトレッドのセンターに並べ、かなり間隔を空けてサイドにも高いノブを立てている。オールラウンドが狙いのミックスだが、泥はけのよさは同シリーズのウエットに匹敵し、舗装路の転がりはドライに近い魅力的なタイヤだ。700×38mmモデルでも実測幅は40mmあり、それが安定感につながっている。ノブが高くサイドウォールも頑丈なのでしなやかさに欠ける印象もあるが、砂利でも土でも頼もしいグリップ感を発揮する。
[走行フィール]
乾いた砂利 | ★★★★★ |
締まった土 | ★★★★☆ |
ぬかるみ | ★★★★☆ |
アスファルト | ★★★★☆ |
TERRENO MIX
チューブレスレディ120TPI
税抜価格(サイズ展開):6000円(700×31、33、38mm、650×47mm)
実測重量:492g(700×38mm)