2025年にロード用2×13速仕様のスーパーレコード13ワイヤレスを発売したカンパニョーロが、ロード用1×13速、オールロード用2×13速、TT用1×13速、そしてグラベル用1×13速仕様（スーパーレコードX）を追加した。また、新たにグラベル用ホイールのボーラXも発表した。販売開始となるのは2025年12月初旬の予定だ。

スーパーレコード 1×13 ロード

ロードバイクのフロントシングル（1X ※ワンバイ）用の仕様となるのは、「スーパーレコード1×13ロード」だ。

新型のロード用フロントシングル用クランクが追加された。チタン製アクスル＆カーボン製で、44T、46T、48T、50T、52Tの5種類のチェーンリングが用意される。後に説明するグラベル用の38T、40T、42Tのチェーンリングも装着は可能だ。スタンダードバージョンとパワーメーターバージョンの2種類を用意する。

ロード用フロントシングル仕様を実現するために、リヤディレーラーとして「ナノクラッチバージョン」が追加された。36Tまでのスプロケットが使用できるようにし、チェーンのテンションを高める機能が付加されている。

フロントシングル用の左側エルゴパワーとして、シフトスイッチがないバージョンを追加した。形状はスイッチ類がないだけで右側のエルゴパワーと同じだ。右側のエルゴパワーはロード用2×13速仕様と共用となる。

スプロケットとして10-29T、10-33T、11-32T、11-36Tの3種類が使用可能で、これはすでに発売中のロード用2×13速仕様と共用となる。

スーパーレコード1×13ロードは、グループセット価格で68万4420円〜だ。

スーパーレコード 2×13 オールロード

オンロードもオフロードもどちらも楽しみたいライダーに向けて、オールロード用の仕様も追加された。

クランクセットはロード用2×13速仕様と共通で、使用できる歯数は50-34T、48-32T、45-29Tの3種類。エルゴパワーも共通となる。リヤディレーラーは前述のロード用フロントシングル仕様と同じくナノクラッチバージョンを使用する。使用できるスプロケットは10-29T、10-33T、11-32T、11-36Tの3種類だ。グループセット価格は88万3520円〜。

なお、ロード系の互換性を表した図は下のとおりだ（TTについては後述）。

グラベル仕様の「スーパーレコード X 1×13 グラベル」

パフォーマンス重視のグラベルライドのために設計されている。スーパーレコード 13 ワイヤレスプラットフォームとしていくつかのコンポーネントや同一の基本的な技術設計を共有しているが、ロード用の単なる派生バージョンではない。さまざまな地形や過酷な条件に対して最適化された独自の設計ソリューションが導入されている。

クランクセットとして、Xのロゴがあしらわれたグラベル専用のカーボン製クランクが追加された。チェーンリングは38T〜52Tの8種類を用意し、クランク長は165mm、170mm、172.5mm、175mmから選択できる。パワーメーターバージョンも用意する。

左側エルゴパワーは、前述のロード用フロントシングル仕様と同じものを使い、右側エルゴパワーも他と共通だ。

リヤディレーラーはスーパーレコードX専用品を用意。グラベルライドに特化した作りとなっており、UDH（ユニバーサルディレーラーハンガー）に対応。ロード用フロントシングル仕様のクランクセットと組み合わせても使えるため、グラベルバイク同等のワイドギヤなロードバイクも実現できる。

スプロケットとしては9-42Tと10-48Tの2種類のコンビネーションを用意する。

グループセット価格は68万4420円〜だ。

なお、ロード用フロントシングル仕様との互換性をまとめた図は下のようになる。

1×13速 TT仕様も追加

ロード用フロントシングル用クランク、ナノクラッチバージョンのリヤディレーラーを使用。チェーンリングは52T、50T、48T、46T、44Tに対応。スプロケットはロード系の仕様と同じ種類を使える。発売は2026年の予定だ。詳報を待ちたい。

サテライトスイッチ付きのエルゴパワーも追加

追加操作スイッチを備えたバージョンのエルゴパワーもラインナップに加わった。全タイプのスーパーレコード 13 ワイヤレスで使用できる。

新型グラベル用ホイール「ボーラX」

オフロードでの高速走行パフォーマンスに特化したグラベル用カーボンホイールも追加された。35mm幅からのタイヤに適合する。リムハイトは50mmで、リム内幅は27mm。フックドリムだ。価格は46万3100円。