カンパニョーロ・スーパーレコード13をアップグレードする「ウルトラ」キットが登場

2025.10.20
新製品

カンパニョーロのコンポーネント「スーパーレコード13」をアップグレードさせる「ウルトラ」キットが登場した。カーボンチェーンリング、チタン製スプロケットセット、BB用のセラミックボールベアリングから成り、スーパーレコード13のパフォーマンスと美しさをさらに向上させるために設計された。キット全体で、スーパーレコード13から最大81gの軽量化を達成している。

カーボンチェーンリング

ウルトラチェーンリングは、カーボンファイバーのベース構造にアルミニウム製の歯先を組み合わせて作られている。カーボンファイバーによって、チェーンリングは優れた剛性を獲得し、デッドスポットを通過する際も一貫したパワー伝達を可能にする。7075アルミニウム製の歯先には厚いハード・アノダイズド処理が施され、時間が経過しても技術的な特性が損なわれない。7075アルミ合金は航空機に採用される合金の中でも最軽量で、機械的な観点から最も負荷耐性の高い合金のひとつであり、チェーンリングとチェーンの耐久性と製品寿命を確保するために選ばれた。

ウルトラチェーンリングには、50Tと52Tが用意されており、重量はそれぞれ78gと102gで、同じ歯数のスーパーレコードチェーンリングよりも34g、28g軽い。

チタニウムスプロケットセット

ウルトラ13スプロケットセットには、航空機グレードのチタンで作られた、大型の4枚または5枚一体成型のスプロケットが採用されている。33Tバージョン（4枚のスプロケット）の場合は900g、36Tバージョン（5枚のスプロケット）の場合は1250g、チタンブロックから切削加工される。36Tバージョンのチタン部分の重量は113gで、33Tバージョンは84gだ。また、重量を軽減するだけでなく、レーザー彫刻されたグラフィックと、ブラッククローム、ナチュラルチタンカラーのコンビネーションによって、見た目もユニークなものにしてくれる。

ラインナップは、4枚の一体型チタン製スプロケットを備える10-33Tと、5枚の一体型チタン製スプロケットを備える11-36T。前者は215g、後者は238gで、スーパーレコード13よりそれぞれ30g、44g軽い。

ウルトラセラミックBBボールベアリング

ベアリングの内部ケージを高性能レジンを使用して再設計し、ボール間の摩擦とノイズを軽減することで、技術的特徴がさらに強化された。また、ダブルシールシステムを導入。インナーリングとアウターリングの間に内部シールを配置してベアリングを保護し、アウターリングとBBアクスルの間に外部シールを配置して、長期にわたるクリーンさと回転性能を保証する。軽量化も実現しており、例えば、BSAバージョンでは重量は49gで、スタンダードバージョンより3g軽い。