グラベルバイク&ギア2026【BIANCHI(ビアンキ)】

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Presented by CYCLE EUROPE JAPAN

舗装路から外れ、未知のフィールドへとこぎ出す。ロードバイクの軽快さとMTBの冒険性を併せ持つグラベルバイクは、近年ますます注目を集めている。最新モデルや周辺ギアは、快適性や耐久性だけでなく、ライドスタイルそのものを広げる革新性にも満ちている。ここでは、グラベルライドをさらに楽しくする新機材、ビアンキのグラベルバイク「インパルソ コンプ」の魅力をお届けしよう。

 

インパルソコンプ

IMPULSO COMP
インパルソ コンプ
価格╱46万2000円

spec. 
フレーム╱カーボン
フォーク╱カーボン
コンポーネント╱シマノ・GRX610機械式2 ×12スピード
サイズ╱XS、SM、MD、LG、XL
カラー╱テッラ×ブラックグロッシー、CK16×グラファイトグロッシー

 

虚飾や拡張性などを一切排除した高速マシン〜インパルソ コンプ

ビアンキではグラベルバイクのことを“オールロード”と呼称しており、これのハイスピード系に属するのがインパルソシリーズである。グラベルレーサーのニーズに応えるため、スペシャリッシマで培ったエアロダイナミクスを投入したり、アクセサリー類を取り付けるためのネジ穴を一切排除して軽量化を促進するなど、徹底して競走力を高めているのだ。

ラインナップはRC、プロ、コンプの3種類。コンプはいわゆる普及グレードだが、虚飾や拡張性よりも速さを優先したスタイリングは上位モデル譲りであり、他のグラベルバイクとは一線を画す潔さが実に個性的と言えよう。

コンポはシマノ・GRXシリーズのミックスで、チェーンリングは46×30T、スプロケットは11-36T(12S)を採用。標準装着タイヤはピレリのチントゥラートグラベルHだ。フレーム色は、写真のテッラ以外にチェレステも用意されているのがうれしいところだ。

 

フォークまわり

最大幅は42mmを公称する。装着されていたタイヤはチネリのチントゥラートグラベルHで、サイズは700×40C。ブレード側面にはネジ穴がないなど、コンセプトが明確だ

ステムまわり

先代はケーブル類の一部が露出していたが、現行モデルはフル内装式となり、コックピットがすっきりとした印象に。ハンドルバーのフレア角は16°で、舗装路でも違和感なし

シートステー集合部

ドロップドシートステー全盛の中、トップチューブからシートステーを滑らかにつなげるというデザインを採用。シートポストは断面がDシェイプで、これをウスで固定する

リヤ三角

フレーム側の最大タイヤ幅も42mmとされる。トップチューブの上面やダウンチューブの下面、シートステー周辺には一切のネジ穴がなく、ロードバイク然としたたたずまいだ

 

IMPRESSION〜クイックな反応にレーサーのDNAを感じる

このインパルソ コンプ、価格的には入門グレードながら加減速やハンドリングのレスポンスが良い。全てが乗り手の支配下にあるような印象は、完全にレーサーのそれだ。ヘッドアングルが立ち気味なわけでも、またホイールベースが極端に短いわけでもないが、タイヤを33CにすればCX車に近い挙動を示すのでは、などと思うほどだ。景色をのんびり眺めながら、などというタイプではないが、それでもタイヤの空気圧を下げるとだいぶ印象が変わる。チューブレスディ仕様にすれば、さらに快適性は高まるだろう。なお、昨今はバンドなどで積載性をプラスできるアイテムが豊富にあるので、ネジ穴の少なさは決定的なマイナス要素にはならないはずだ。

 

インパルソコンプに乗る大屋さん

 

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ビアンキのボトル

 

BRAND〜現存する世界最古の自転車メーカーだ

1885年にエドアルド・ビアンキ氏がイタリアのミラノで創業。経営が続いている自転車メーカーとしては世界最古の存在だ。日本ではロードバイクやクロスバイクが中心だが、本国ではeバイクのラインナップも豊富にあり、総合メーカーとして世界的に人気が高い。