スペシャライズドが手がけるホイールブランドRoval（ロヴァール）のラインナップの中で軽量性を特徴とする「Alpinist（アルピニスト）」シリーズ。そのカーボンホイールとコックピットがモデルチェンジした。

アルピニストCLX III

新型ホイール「アルピニストCLX III」は、重量1131g（バルブとテープ込み）と、前作比で134gの軽量化を達成した。スペシャライズドによるシュミレーションでは、ツール・ド・フランス屈指の難関、ツールマレー峠をデミ・フォレリング（エフデジ・スエズ）が上ると想定した場合、前作から5秒短縮するという。

この軽量化を達成した最大の要因が、ARRIS（アリス）社製ロヴァールエアロコンポジットスポークだ。スチールスポークと比較して全体で103.5gを軽量化し、回転質量を削減するため、加速はより鋭くなった。軽量でいて路面振動を効率よく吸収するコンポジットスポークは、アルピニストホイールの特徴である路面に吸い付くような走行感を高速域でも発揮させる。さらに、エアロコンポジットスポークはスチールスポークと比べ、引っ張り強度が約20%優れ、高テンションでホイールを組めるため、スプリント時に漕いだパワーを瞬時に伝達するだけでなく、応答性に優れたハンドリング性能と下りでの安定性を提供する。

グロスカーボン/グロスホワイト

サテンカーボン/グロスブラック

Alpinist CLX III
価格：18万400円（フロント）、27万600円（リヤ）
カラー：2色（グロスカーボン/グロスホワイト、サテンカーボン/グロスブラック）
用途：ロードレース及びヒルクライム
リムハイト：33mm（前後とも）
ハブ：DTスイス・180EXP
タイヤサイズ：28mm幅で最適化
参考重量：1131g（バルブとテープ込み）

アルピニストコックピットII

新しい「アルピニストコックピットII」の重量は、400×100サイズで270gだ。10万件以上のボディジオメトリースキャンデータをもとに設計された、エルゴノミックなD型のトップ形状は、手への圧力を分散し、快適性が向上している。また、「ラピーデコックピット」と比べて振動吸収性は28.3%優れており、ロングライドでも高い快適性を発揮する。

剛性は精密な操作とスピードのために最適化されており、内部ケーブルルーティングとすっきりとした4度のフレア角を採用。「これまでで最も軽量かつ人間工学に基づいた一体型コックピット」だという。

Alpinist Cockpit II
価格：8万5800円
カラー：サテンカーボン/グロスブラック
サイズ：380mm（80mm、90mm、100mm、110mm）、400mm（90mm、100mm、110mm、120mm、130mm）、420mm（90mm、100mm、110mm、120mm）
参考重量：270g（400×100）