ウィンスペース史上最高峰のオールラウンドロードバイク「SLC5」7/18発売
目次
ウィンスペースの超軽量オールラウンドロードバイク「SLC3」の上位互換モデルとして、「SLC5」が追加される。

「SLC5」は、ウィンスペースの17年にわたる開発力を注ぎ込んだ、まさにブランドの集大成とも言える一台。空力性能、剛性、軽量性、そしてハンドリング性能に一切妥協せず、あらゆるシーンでの最高のライディングを実現するために開発された最新のオールラウンドロードフレームだ。
SLC3で好評を博した「軽量かつ高剛性」の骨格を引き継ぎながら、空力と操作性という次の領域に本格的に踏み込んだSLCの到達点となる。レースシーンから週末のライドに至るまで、あらゆるシチュエーションで最高のパフォーマンスを発揮するトップティアモデル。

SLC5の特徴
・極めてスリムなヘッドチューブ正面設計により、前面投影面積を減らし空気抵抗を低減
・UDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)設計により、チェーントラブルを軽減し変速精度を向上、衝撃時にはリヤディレイラーやフレームを保護
・完全内装ケーブル設計を採用し、空力性能と美観を向上
・右側スルーアクスル(フロント)は非貫通設計により、構造を簡素化し空気抵抗も低減
・短いリヤセンター(RC)設計により、ダイレクトな駆動感を実現
・非対称のシートチューブおよびチェーンステー設計で、剛性と駆動性能を向上しながら軽量化も実現
・てんびん式サドルクランプ構造により、安定した固定力を確保
・超軽量フレーム構造とエアロ形状設計で、あらゆるライドシチュエーションに適応
・フロントフォーク、シートポストの大幅な軽量化によりシステム全体での軽さを追求
空力性能と構造の革新
SLC5最大の進化は、徹底的に磨き上げられた空力性能にある。風洞試験とFEM解析を重ね、フレーム各部を再設計。従来モデルを大きく上回る空力効率を実現した。軽量性と剛性を継承しつつ、トップレベルのエアロ性能を備えたオールラウンダー。
ヘッドチューブは薄く深いプロファイルを採用し、前面投影面積を最小限に抑えながら、後方に向かってクリーンな空気の流れを作り出す設計となっている。その断面は横風による剥離を軽減するように最適化されており、高速走行時のより安定したハンドリングに貢献している。

ダウンチューブは上から下に向かって徐々に細くなっており、ダウンチューブ全体で気流の付着を維持する切頂翼型デザインを採用している。チューブ上部では、ヘッドチューブとトップチューブから発生する乱流を最小限に抑えて捉える。さらに下側では、ボトルケージを装着できるようにわずかに広がった形状になっており、 クリーンな流路を維持。この曲率は反復的な成形によって検証され、風洞試験で確認されている。
シートステーは空気抵抗を低減し、ライダー後方の気流の流れを効率的に管理するために、取り付け位置を低くし、扁平形状となっている。正面からのステーの露出が抑えられることでフレームとライダーの足の間を通る空気の流れがスムーズになり全体の空力効率が向上する。さらに、シートステーはワイドに設計されており、横剛性を高める設計となっている。これにより、ダンシング時にも高いパワー伝達を実現している。

実証データと解析技術
SLC5の空力性能は、日本の富士エアロパフォーマンスセンターでの風洞試験によって確認されている。
従来モデルのSLC3と比較して、CdA(空気抵抗係数)を0.011低減。48km/hで走行した際には、およそ16.5ワットもの出力を削減する効果が確認された(※数値は測定条件により変動)。
この差は、時速65kmでの200m・ゴールスプリントを想定した場合、SLC5はSLC3に対して約2.3m先にゴールする計算結果となる。勝敗を分けるスプリントフィニッシュにおいて決定的なアドバンテージとなる。

ウィンスペースでは、単発の好成績だけを取り上げるようなアプローチは取らない。CFD(数値流体解析)も取り入れながら設計の妥当性を検証し、さらに英国・シルバーストーンでの風洞条件とも照合。
複数の環境・視点からデータを検証し、「実際の走行に近い形での再現性」を重視した性能評価を行っている。

全域対応型のレーシングバイク
SLC5は、SLC3と同様にヘッドとBBの剛性を重視した設計で、ダンシングでもスプリントでも一切のパワーロスを感じさせない走りの「芯」を実現している。
一方で、フロントトレイルなどのジオメトリー設計により、ピーキーにならず、直進安定性と安心感をしっかりと確保している。
剛性の高さがライダーを支える、全域対応型のレーシングバイクだ。

カーボンレイアップ
SLC5では、東レT1100、T800、M46、M65の4種の高性能カーボンファイバーを7つのゾーンに分けてレイアップしている。
これは単に高級素材を使っているという話ではない。それぞれのカーボン特性(引張強度/剛性比)を理解したうえで、どこにしなりを持たせ、どこに剛性を集中させるかをFEM解析(有限要素法)によって数値的に決定している。
例えば、BB周りとヘッドチューブ周辺には高剛性素材を集中配置。これにより、スプリントやダンシング時の力を逃さず推進力に変換する「芯のある剛性」を実現。一方で、リヤトライアングルにはコンフォートを重視した素材を使用し、乗り心地や追従性とのバランスが考慮されている。

SLC5 製品概要

ブラック/ホワイトデカール

ブラック/ゴールドデカール

ホワイト

ジャングル

ミラージュ
モデル名:SLC5
フレームセット価格:49万8000円
カラー:ブラック/ホワイトデカール、ブラック/ゴールドデカール、ホワイト、ジャングル、ミラージュ
サイズ:XS、S、M、L、XL
ヘッドチューブ:1-1/2インチ / 1-1/2インチ(FSA ACRシステム)
BB:BSA68
ブレーキ:フラットマウント式ディスクブレーキ
ディレイラールーティング:Di2/Campy EPS/SRAM eTAP
タイヤクリアランス:700×32C
ホイールアクスル:
フロント:M12P1.0114L
リヤ:M12P1.0*163L
カーボンファイバー:東レT1100+T800+M65+M46
重量:フレーム705g(Mサイズ/未塗装)

CEO スティーブ・ツァイ(蔡 正昌)氏のメッセージ:
17年目、WINSPACEがツール・ド・フランスへ!
SLC5は、創業以来掲げてきた「ツール・ド・フランスに挑戦する」という夢の実現に向けて、17年間積み上げてきた技術と情熱を惜しみなく注ぎ込み、コストを度外視して開発された、ウィンスペース史上最高峰のハイパフォーマンスバイクです。
使用する素材の原価は通常の2倍、金型費用も同様に2倍を要し、さらに風洞実験やCFD解析、全自動X線によるQCなど多大な投資を行いました。その結果、欧米ブランドのハイエンドバイクに匹敵する空力性能に加え、優れた剛性バランスを実現しています。
SLC5は、ひとつの到達点として私たちが自信を持って送り出す、特別なバイクです。この一台に乗った瞬間、私たちが「なぜ妥協を許さなかったのか」その理由を、全身で実感していただけるはずです。
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新型「SLC5」の性能をいち早く体感したライダーによる、最速インプレッション動画を公開中。
空力性能・剛性バランス・操作性──そのすべてを実走で検証した。











