ツール・ド・フランス2025 パリへの道を切り開いた機材【ピレリ】

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  • text 辻 啓
  • photo 辻 啓/カワシマサイクルサプライ

Presented by KAWASHIMA CYCLE SUPPLY

真夏のフランスを一周し、7月27日にパリで閉幕を迎えたツール・ド・フランス。3週間にわたる戦いで使用され、選手たちを成功に導いたピレリのタイヤを振り返る。

PゼロレースTLR RSチームエディション

 

勝利で証明された勝つためのフラッグシップタイヤ〜PゼロレースTLR RSチームエディション

PゼロレースTLR RSチームエディション

P ZERO RACE TLR RS TEAM EDITION
価格/1万4800円

Spec
サイズ/28C、30C
重量/290g(28C)、310g(30C)
カラー/チームエディション

リドル・トレックとアルペシン・ドゥクーニンクの足元を支えたのがピレリのPゼロレースTLR RSチームエディション。2チームで合計ステージ5勝を飾り、ジョナタン・ミランがマイヨヴェール獲得を果たしている。現在プロトンのスタンダードは28Cもしくは30Cのチューブレスレディタイヤで、選手の好みに合わせてリドルは主に28Cを、アルペシンは主に30Cをセレクトした。転がり抵抗の軽減とグリップという相反する性能を実現するために、モータースポーツ用コンパウンドを製造しているのと同じ工場で生産されるスマートエボ2コンパウンドや、軽量型スピードコアケーシングを採用。チームエディションという名前からもわかる通り、選手たちからのフィードバックを活かして開発された、ワールドチームが勝つためのフラッグシップタイヤだ。

 

ツール2025第2ステージのファンデルプール

マチュー・ファンデルプールは第2ステージでタデイ・ポガチャルとのスプリントに勝利した

 

PゼロレースRS

PゼロレースRS

P ZERO RACE RS
価格/1万3500円

Spec
サイズ/26C、28C、30C
重量/210g(26C)、230g(28C)、245g(30C)
カラー/クラシック、ブラック、レトロ

すでに数々の成績を収めているチューブレスレディタイヤのPゼロレースTLR RS。そのチューブタイプとして、つまり最高峰のクリンチャータイヤとしてPゼロレースRSが登場した。スマートエボ2コンパウンドを採用することで、すでに定評のあったPゼロレースを凌駕するスピードとグリップ、軽さを実現。カラーも定番のブラックだけではなくクラシックやレトロなど、バイクの雰囲気に合わせて選びやすいラインナップが揃っている。ツールではチューブレスレディ一択だったが、その性能の高さから今後はクリンチャーを採用することも視野に入れるという。

 

スマーチューブRS

スマートチューブRS

SMARTUBE RS
価格/5400円

Spec
サイズ/26C〜35C
バルブ/42mm、60mm、80mm
重量/32g(42mm)、33g(60mm)、34g(80mm)

PゼロレースRSのパフォーマンスを最大限発揮するために開発されたスマーチューブRS。いわゆるTPUチューブで、従来のブチルチューブよりも転がり抵抗が少ないだけではなく、チューブレスレディと比べてもシステム重量と転がり抵抗の点でほぼ互角。それでいてシーラントの処理などの手間が少ないため、アマチュアライダーにも扱いやすい。今後トップレースのプロトン内でも、信頼性と性能の向上が目覚ましいTPUチューブと最新クリンチャータイヤの組み合わせが勢力を伸ばすのではないかと見られている。

 

BRAND INFO〜ピレリについて

1872年にミラノで誕生し、F1単独タイヤサプライヤーを務めるピレリ。モータースポーツだけではなく、2017年から自転車用タイヤの生産を再開。瞬く間にトップブランドに舞い戻った。