ピナレロが、グラベルバイクの新たなフラッグシップ「DOGMA GR（ドグマGR）」と、「GREVIL F（グレヴィルF）」シリーズの次世代モデルを発表した。

ドグマGR

ドグマGRは、ロードバイク「ドグマF」やMTB「ドグマXC」といった同名のモデルと同様に、優れたパフォーマンス、最先端技術、美しいデザインを融合したピュアレーシングマシンとして開発された。世界各地のトップレベルのグラベルレースに参戦するプロ選手のニーズに応えるべく作られたもので、ピナレロは、グラベル市場における隙間を認識し、空力性能、快適性、重量面すべてに優れた高性能マシンを設計した。

ドグマFのスピード性能、シクロクロスバイク「クロシスタ」のオフロード操作性、ドグマXCのパワー伝達性を融合し、5時間以内のレースなどスピードと安定性が求められるシチュエーションで真価を発揮するモデルだという。

フレーム素材は、ドグマFにも使用する、軽量かつ高反応性、耐久性に優れる（引張弾性率377）M40Xカーボンファイバー。フレーム重量は960g。スラム・レッド、プリンストン・グリット4540エボホイール、ヴィットリア40mmタイヤ仕様での重量は7.35kg

正面からの空力効率を向上させるノーズ形状ヘッドチューブ

オンダフォークは、50mmレークで高速域のハンドリング性を向上。縦方向の柔軟性と振動吸収性も兼ね備える。この逆方向からはスルーアクスルネジを露出させない構造で、空力性能と美観を高めている

7°フレア、7°内向きベントのタロンウルトラファストGRハンドルバーには、TTグラベルバー取り付け可能なリベットが付属。TTグラベルバーは別売りで、＋10°の固定傾斜、延長部とパッドのリーチ、スタックが調整でき、コンピュータマウントを内蔵する

アダプティブシートポストは、縦方向に8mmのしなりで振動を吸収しつつパワー伝達性を損なわない。タイヤのクリアランスは42mmだ（フロントは45mm）

エアロロードシステムと総称する、必需品の携行に配慮したダウンチューブ収納ポートとトップチューブバッグ用マウント。アクセサリーは別売

インターステラグレーマット

ルクスターブルーシャイニー

ブラックオンブラック

DOGMA GR
フレームセット価格：115万5000円
フレーム：トレカM40Xカーボン
サイズ：43、46.5、50、51.5、53、54、56、57.5、59.5（C-C）
カラー：インターステラグレーマット、ルクスターブルーシャイニー、ブラックオンブラック
付属品：シートポスト、前後スルーアクスル

日本では2025年8月より入荷開始となる。

グレヴィルF

グレヴィルFシリーズは、長距離ソロレースやウルトラチャレンジ、1日〜数日間のアドベンチャーに適した多用途フレーム設計が特徴だ。F9を最上位に、F7、F5、F3、F1の5グレード展開となった。グレードによってフレームのカーボン素材とカラー、コンポーネントが異なり、F9とF7は軽量性、応答性、振動吸収性を高次元で両立したレース向けのT900 UDカーボンを、F5とF3は高い応答性と快適性を備えたT700 UDを、F1は快適性と楽しさを両立するT600を使用する。日本への入荷時期は、2026年1月以降を予定している。

750mlボトルやフレームバッグとの干渉を避けつつ剛性を高めるフラットバックダウンチューブには、ツールバッグをフレーム内部に収納できるポートを備える

TiCRによりケーブルは内装される。空力の向上とすっきりした外観を両立

トップチューブを従来より1cm延長、ステムを短縮し、オフロードでの操作性を向上したレースジオメトリー＋

BBエリアは前トライアングルを拡大し、ペダリング時の剛性、伝達効率を向上

アダプティブシートポストは縦方向に10mm動く

サイズにより50mmか55mmレークとなるオンダフォーク。重量を軽減し、振動吸収性を向上させる

ツインアームド・シートステーが、シートポストとの連携で快適性、トラクションを強化する。タイヤクリアランスは700cホイールで25mm〜50mmなので多用途に使える

GREVIL F9
完成車価格：139万7000円
フレーム：T900UD カーボン
メインコンポ：スラム・レッドAXS XPLR 1×13
ホイール：DTスイス・GRC1400
サイズ：47、50、53、55、57.5、60（C-C）
カラー：アトラスサンマット
参考重量：8.01kg

ストーンターコイズ

ポラリスパープル

GREVIL F7 
完成車価格：105万6000円
フレーム：T900UD カーボン
メインコンポ：シマノ・GRX825 Di2 2×12
ホイール：モスト・グラベルカーボン
サイズ：47、50、53、55、57.5、60（C-C）
カラー：ストーンターコイズ、ポラリスパープル

GREVIL F5
完成車価格：82万5000円
フレーム：T700UD カーボン
メインコンポ：スラム・ライバルAXS 1×13
ホイール：モスト・グラベルカーボン
サイズ：47、50、53、55、57.5、60（C-C）
カラー：ナミブブラウン

GREVIL F3
完成車価格：58万3000円
フレーム：T700UD カーボン
メインコンポ：シマノ・GRX820 2×12
ホイール：フルクラム・ソニックAL
サイズ：47、50、53、55、57.5、60（C-C）
カラー：エトナブラック

GREVIL F1
完成車価格：53万9000円
フレーム：T600UD カーボン
メインコンポ：シマノ・GRX610 2×12
ホイール：フルクラム・ソニックAL
サイズ：47、50、53、55、57.5、60（C-C）
カラー：コメットシルバー

日本での納期は2026年1月頃を予定している。

別売りのアクセサリーとして、カーボンTTバー、ダウンチューブストレージバッグ、トップチューブバッグ、フレームバッグ（容量1.5L）、ベントバッグ、エアロバイクラック（最大12Lバッグ、最大15kgまで対応）が用意される。日本での価格や発売日は未定だ

問 ピナレロ・ジャパン