フルクラムのオールロードホイール「シャーク」に高リムハイトモデルが登場
フルクラムのオールロードホイール「SHARQ(シャーク)」に、リムハイトがより高い「57」が加わった。57〜62mmの2ウェーブリムに、A3ROスポーク、USBセラミックベアリングを組み合わせ、前後セット1520gの重量と、回転性能、安定性、快適さのバランスを兼ね備える。従来の高リムハイトのモデルと比較しても、走行フィーリングを大きく向上させたという。
2ウェーブリムの新型リムは、高速走行時の乱流を軽減し、整流効果を向上させる。中央の左右対称ウェーブとサイドにある2つの左右非対称ウェーブの組み合わせが、空力、ハンドリング、反応性のバランスを最適化する。幅30mmのタイヤを装着し、時速45kmで走行した際、「シャーク42」と比較して、空力は10%向上した。
リムは、FF100ハイモジュラスカーボンファイバーで作られ、反応性と軽さのバランスを実現。フロントはスポークをラジアルに、手作業で組付けを行い、素早く正確で、しかもナチュラルな反応性を保証する。ドリルで穴を開けていないリムベッドは、カーボンファイバーを切断することなく、弾性とパワー伝達を向上させる。
ホイールを動かすのに必要なエネルギーに基づく屈曲とねじれを分析するフルクラムのプロトコルによると、シャーク57の反応性は、シャーク42と比べて5.6%しか低下しないことが分かった。一見すると悪いデータだが、ホイールの重量差に影響されたもので、これによって空力と快適性とのバランスが取れ、ライドフィーリングが改善されているという。
また、2ウェーブリムデザインにより、コントロール性、安定性、エアロダイナミクスが向上し、乱気流でも、横風や高速走行でも即座に反応。シャーク42と比較すると、操作性は1%低下するが、リムハイトが増加していることを考慮すればわずかな値だ。さらに、ロードホイールの「スピード57」と比べれば、操作性は6.3%上回る。
スピード57よりワイドなリム内幅(スピード57より2mm広い25mm)を採用し、ワイドなタイヤを低圧で使用することができるため、振動の吸収性が向上し、転がり抵抗も低減する。リムウォールのカーボンファイバーの配置を制御することで、快適な乗り心地がさらに向上。リムウォールがワイドなほど、より効果的な弾性応答が可能となり、優れた振動吸収を実現できる。
フルクラムのテストでは、30mmタイヤ、空気圧2.5~4.5bar、時速30~40kmの走行で、シャーク42とスピード57と比較して、あらゆる条件で、振動吸収性が優れていることが確認できたという。
SHARQ 57
価格:48万2900円
タイヤタイプ:2ウェイフィット(チューブド&チューブレス)
タイヤサイズ:700C
ASTMカテゴリー:2
リムマテリアル:フルカーボン(FF100)
リムハイト:57〜62mm
リム外幅:29.8mm
リム内幅:25mm
ブレーキシステム:ディスクブレーキ
アクスル適合性:HH12-100(フロント)、HH12-142(リヤ)
スポーク:ステンレススチール製ダブルバテッド、A3RO 0.8×3mm、ストレートプル、24本
フリーボディ:HG11、N3W、XDR、MS12
重量:1520g
重量制限:120kg(ライダー、バイク、アクセサリーの総重量)
納期:2025年8月下旬


















