ポックからエアロヘルメット「プロセンエアー」登場

スウェーデンのPOC(ポック)から、エアロロードヘルメット「PROCEN AIR(プロセンエアー)」が登場。EFプロサイクリングのライダーなどとの協力で開発され、より速さを求めるだけでなく、視認性などの安全性にも配慮して作られている。日本では2024年5月中旬〜下旬に正式に発売される。

プロセンエアー

前面にある開口部は空気抵抗を軽減するほか、空気がそこから導かれ、ポックの「ベントラル」と同様に、ヘルメット内部にベンチュリ効果を生み出すことで、空気の流れが換気と冷却をサポートする。

プロセンエアープロセンエアー

また、新しいレンズを採用しており、ライダーがより良く見えるように最大限の周辺視野を確保。新しい磁気レンズアタッチメントシステムによりレンズの着脱が簡単に行える。取り外したレンズはヘルメット後部に設置でき、その際に、レンズがタックまたはエアロポジションのライダーに干渉しないように設計されている。

プロセンエアー

Photo:Maja Johansson

プロセンエアー

Photo:Maja Johansson

プロセンエアー

Photo:Maja Johansson

危険や後ろのライダーの気配などを察知するときには聴覚も重要になる。そのため、ヘルメットが耳を覆う部分は、最適な空力性能と音を提供するために調整されている。耳の周りの乱気流が減少し、セミオープンなデザインになっているため、ほとんどのライダーがよりよく聴こえるようになるという。さらに、頭部全体の調整システムにより、快適性と優れたフィット感も得られる。

プロセンエアー

プロセンエアー

Photo:Maja Johansson

女子チームのEFエデュケーション・キャノンデールは、プロセンエアーで2024年シーズンは既に7勝を挙げている。風洞、CFD、路上テストでは、ベントラルに対して低速で5W、高速(時速約30~60km)で18Wまでのパフォーマンス向上を示したという。

プロセンエアー

3月のミラノ〜トリノに勝利した、EFエデュケーション・イージーポストのアルベルト・ベッティオールは、残り30kmでアタックし、その距離を39分で走った。チームはこの時間を、高速11分、通常速度18分、低速10分と記録していた。EFプロサイクリングのパフォーマンスディレクター、ピーター・シェップ氏は次のように説明する。「私たちの計算によると、アルベルトのプロセンエアーでは、ポック・ベントラルをかぶる場合よりも10秒以上速く距離を移動することができました」。

プロセンエアー

プロセンエアー

ハイドロジェンホワイト

プロセンエアー

ウラニウムブラックマット

PROCEN AIR
サイズ:S(50-56cm)、M(54-59cm)、L(56-61cm)
重量:350g(M)
カラー:ハイドロジェンホワイト、ウラニウムブラックマット