オルベアのホイール「OQUO(オークォ)」の国内販売開始

スペイン・バスク州で製造する、オルベアのホイールブランド「OQUO(オークォ)」の日本での単体販売が始まった。オークォは、2022年10月にブランド初のホイールとしてMTB用をリリース、2023年6月にロード用をラインナップに追加していた。日本国内では完成車付属のみの展開だったが、今後はカーボンホイール全モデルの購入が可能となる。

オークォ

オークォのホイールは、UCIプロチームのエウスカルテル・エウスカディ、ロードレース日本王者で東京五輪日本代表の與那嶺恵理が所属するラボラル・クチャ・フンダシオン・エウスカディ、UCI女子ワールドチームのセラティジット・WNTプロサイクリングチームが使用している。

エウスカルテル・エウスカディ

photo:Luis Angel Gomez/SprintCyclingAgency©2024

與那嶺恵理

ロード用は、ロードバイクで性能を発揮するRP(RoadPerfomance)シリーズと、グラベル用により太いタイヤ幅に対応するためリム内幅25mmを採用したRC(Road Control)シリーズの大きく2種に分かれる。

さらに、カーボンのRPは上位グレードの「LTD」と、セカンドグレードの「チーム」の展開。LTD はリムハイトが 57mm、45mm、35mmの3種類、チームは45mm、35mmの2種類となる。

LTDは独自設計のカーボンリム、ジップの最上級コグニションVS2ハブ、スポークにはサピム・CXレイを採用。RP45LTDでは前後重量1390g、価格は27万1700円だ。また、LTDは最大14色(リムハイトによって異なる)のカラー展開を設けており、カスタマイズドプログラム「MyO(マイオー)」とのマッチングも考えられている。

RP45LTD

RP45LTD

チームは、LTDと同じカーボンリム、ジップのZR1ハブ、スポークにサピム・CXスプリントを採用。RP45チームの重量は1425g、価格は19万300円だ。

RP45チーム

RP45チーム

これらのホイールは、スペイン本社工場の独自試験機にて、段差を想定したインパクトテスト、垂直方向に変形させしなりを数値化し改良を加える変形テスト、回転させながらたわみを測定するねじれテストなどの製品試験を経て、高い安全性と耐久性を保証している。

特徴

  • ミニフック:独自開発のこのシステムは、一般的なフックドリムよりも高い空力性を誇りながら、フックレスよりも多くのタイヤが選べる。また、同時に高い空気圧でも安全性が確保できるため、ライドに合わせた幅広いセッティングを可能とする。
  • 左右非対称断面リム:非対称の断面形状により、リムの両端からスポークを結ぶ三角形状をより大きくして、スポークの長さと張力のバランスを調整。リムの非対称化によって1本1本のスポークを同じ力で引っ張ることができる。つまり、スポーク長が統一されて張力のバランスがとれ、剛性が高く、より信頼性の高いホイールが作れる。
  • 角度のついたスポーク穴:スポークの向きとリム側のスポーク穴の角度を合わせることで、スポークヘッドにかかる負荷を減らす。スポークが折れる可能性を下げ、信頼性の高いホイールを生み出す。
  • 強化型スポークベッド:リムがニップルと接触するスポークベッドは、スポークが引っ張られるとより大きな負荷がかかります。余計な力がかからないように、スポークが接触する箇所をあらかじめ補強しておくことでリムの信頼性が向上する。
  • 高いメンテナンス性:一般的なJベンドスポークとニップルを採用することで、遠征時やライド途中のトラブルでも修理がしやすく、高いライドパフォーマンスとメンテナンス性でライダーに優しい設計となっている。

保証

  • 3年保証:製造上の欠陥は購入後3年間保証される。何らかの欠陥が見つかった際はオルベア正規取扱店で新品に交換できる。
  • クラッシュリプレイスメント:購入後30日以内に公式サイトから製品を登録すると、落車や事故などにより交換が必要な場合、購入後2年以内に限り税別定価の25%オフで購入できる。

 

各モデルの詳細情報は以下のリンクから。

ロードホイール
MTBホイール