レインボーブリッジをサイクリング! 「レインボーライド」 &「サイクルトレイン・バス(当日限定)」

目次

東京都による、自転車をさらに身近なものにするためのイベント「GRAND CYCLE TOKYO」が東京臨海部の複数会場で開催された。

開催日時●2022年11月23日(水・祝)
場所:臨海部複数会場(お台場、青海、有明、海の森)
主催:臨海部レガシースポーツイベント実行委員会
後援:自転車活用推進本部、港区、江東区、東京都体育協会、東京都障害者スポーツ協会、東京都自転車競技連盟、ジャパンサイクルリーグ、
日本自転車普及協会、自転車協会、東京臨海副都心まちづくり協議会、東京臨海ホールディングス、東京臨海高速、ゆりかもめ、東京商工会議所
協力:首都高速道路
共催:東京都

 

電車を待つシシャチョー

 

コンセプトは「人も街もスポーツで元気に」

東京都による、自転車をさらに身近なものにするためのイベント「GRAND CYCLE TOKYO」の第1弾。
レインボーブリッジや海の森トンネルなどふだん通ることができない東京のランドマークを自転車で駆け抜ける「レインボーライド」と、さまざまなサイクルスポーツが楽しめるイベント「マルチスポーツ」が東京臨海部のお台場、青海、有明などの複数会場で開催された。これらは東京2020オリンピックのレガシーイベントとして位置づけられ、自転車を使って「人も街もスポーツで元気に」をコンセプトに今後も継続して自転車活用の場が繰り広げられる予定だ。
この日は2000人が参加し、天気には恵まれなかったが、ふだんは決して見られない景色と、沿道の立哨スタッフの暖かい声援のおかげで、みんな楽しめたのではないだろうか。ちなみに筆者が参加したミドルコース(19km)では自転車愛好家よりもシェアサイクルに乗った参加者を多く見かけたので、これを機に自転車を身近なものにするきっかけになってくれることを願う。
レインボーブリッジ封鎖が大きく取り上げられているが、東京都が自転車活用、サイクルスポーツの振興の施策に注力し始めた貴重な1日になったと思う。

 

スタートの合図をする小池都知事

小池百合子東京都知事のフラッグを合図にゆるりとスタートした

片山右京さん

片山右京さんも実走参加した

台場料金所から自転車で進入

首都高速の台場料金所を自転車で進入するという夢のようなシーン。電光掲示板に注目!

レインボーブリッジを走る自転車

レインボーブリッジ上では、走行管理ライダーの誘導により、12kmほどの速度に保たれ、安全確保のため、参加者は走行管理ライダーを追い越さないように徹底されていた

走行管理ライダー

走行管理ライダーのみなさん、安全を確保してくれてありがとうございます!

インフルエンサー

インフルエンサーのけんたさん、なななチャンネルさん、SHINOさん、yumi yummyチャンネルさんも参加

ゴールするシシャチョー

寒さで顔面がこわばっていた筆者もカメラを向けられこの笑顔でゴールした

参加証を渡す飯島誠さん

参加賞を配布されていたオリンピアンの飯島誠さんに気づき、感激している参加者の姿も……

 

メディアツアー「サイクルトレイン・バス」も1日限定で実施

電車に乗り込む直前のシシャチョー

 

あくまでもイベント当日限定の特別企画、東京都の公共交通機関を使ったメディアツアーに参加してきた。
海に隔てられたお台場エリアは、自転車で行くにはルートが限られている。また、住む場所によっては、近いようで、遠いエリア。そんなサイクリストにとってまさに「ええとこどり」を実現してくれる夢のような企画が1日限定で実施された。

 

テンションの高いシシャチョー

酔っ払ってそこらへんに横たわるサラリーマンとは対照的に、5時過ぎにも関わらず、アゲアゲな筆者

 

ツアーの流れはこんな感じだ。新橋駅より貸切りの「ゆりかもめ」に乗車し、スタート地点近くの東京テレコムセンター駅で下車。
レインボーライド(ミドルコース)を走り、その後、貸切りの都バスでマルチイベント会場のひとつである国際展示場駅周辺へ移動。マルチイベント取材後、自走で東京テレポート駅へ向かい、りんかい線で品川シーサイド駅(※りんかい線は貸切ではない)へ行き、ツアー終了となる。

 

まずはゆりかもめでスタート会場へ

ゆりかもめ新橋駅の階段

ゆりかもめ新橋駅は階段を使って改札へと向かう

駅員とシシャチョー

筆者のテンションに若干引き気味の駅員さん。早朝から失礼しました(汗)

 

新橋駅の階段を上り、改札をくぐり、貸切り電車を待つこと数分。「団体専用」列車に乗り込む。ライドイベントのスタート地点までサイクルトレインで行けるて、めちゃくちゃぜいたくやないかーい。車窓から見える海の景色はあいにくの灰色ではあるが、レインボーブリッジが見えると、「これからあの橋を渡るんや~」と一気にテンションが上がる。晴れていたら、朝日が差し込むレインボーブリッジに言葉を失ってたと思う。いつかリベンジやな……。

 

電光掲示板

松尾もえさんとシシャチョー

同乗したインフルエンサーの松尾もえさんと一緒に「すしざんまい!」ありがとうございます~

電車内の自転車

自転車は結束バンドを使い車両に固定するので安心だ

 

ライド後は都バスでマルチイベント会場へ移動

国際展示場駅への貸切バス

レインボーライドゴール後、メイン会場からマルチイベント会場のひとつである国際展示場駅へと貸切りバスで向かう

バスの車内に自転車を固定

自転車はものすごく丁寧に養生し、固定していただいた

貸切バスの車内

貸切りバスに乗る時間は10分程度。サイクリストであれば、自走する距離なのであまり現実的ではない

 

最後はりんかい線で品川シーサイド駅へ

東京テレポート駅のエレベーター

りんかい線東京テレポート駅のホームへは階段ではなく、エレベーターを利用した

電車を待つシシャチョー

りんかい線は貸切りではないので、ホームで何本かの電車をスルーしながら、乗車時のシミュレーションを行い、到着を待った

電車に乗るシシャチョー

通常列車なので、停車時間も短いが、シミレーションにどおり、スムーズに乗車することができた

りんかい線車内の自転車

固定は1点留めだが、短時間の乗車なので、まったく問題なかった

改札を出るシシャチョー

他の利用者に十分の注意を払いながら、ホームからエレベータで上がり、改札をパスし、地上へと向かう

 

都市部でのサイクルトレイン

これまでも何度かサイクルトレインに乗車したことはあるが、その多くは都市部から走りやすい郊外へ向かい、その地でサイクリングを楽しみ、またサイクルトレインで帰ってくるというものがほとんだった。
輪行せずに、そのままの状態で積載できるサイクルトレインはすでに海外では多く展開しており、国内でもその動きが拡大しつつある。今回の「車両貸切等施策メディアツアー」は以前では考えられなかった発想だと思うが、自転車活用やサイクルスポーツの振興、また国内における人口減少、健康志向、海外からのインバウンド誘客などの点でいくと、サイクルトレインのメリットは十分にあると個人的には思う。