トレック・セガフレード2019ジャパンカップアフターパーティー/完全制覇のメンバーたちと過ごした夢の時間
クリテリウムでE・トゥーンスがゴールスプリントでアタマを取り、ロードレースではB・モレマがM・ウッズとの一騎打ちを制して、ジャパンカップで完全優勝を果たしたトレック・セガフレード。
最高の結果を残したメンバーたちは翌・月曜日の晩、都内某所にてトレック・ジャパンが主催する「ジャパンカップアフターパーティー」に登場。詰めかけた大勢のファンから祝福を受け、彼らと共に最高の夜を過ごした。
ジャパンカップのアフターパーティーの中でも、とりわけゴージャスだと評判のトレックのパーティーは今年も健在。ナイトクラブを思わせる会場には360度の巨大スクリーンが設置され、昨日までのジャパンカップで活躍したトレック・セガフレードのメンバーの写真がスクロールされるように掲示され、それを見ているだけでも前日のレースの興奮が鮮明に蘇ってくる。
そして軽妙な女性MCのトークとファンたちに迎え入れられ、バウケ・モレマ、エドワーズ・トゥーンス、ジューリオ・チッコーネ、ニクラス・イ、ジュリアン・ベルナール、別府史之の優勝メンバー、そして監督のヤロスラフ・ポポヴィッチが入場してステージに登壇すると会場の雰囲気は一気に熱気を浴びる。
「今回はレースで最高のパフォーマンスを示すことができて満足。日本に帰ってきてファンに会えること、そして日本に来たってことは、ここからこれからオフシーズンが始まることだから、うれしいことだね!(笑)」とはクリテリウムを勝ったトゥーンス。
その彼をスプリントでリードアウトして勝利に導いた別府史之は「今回はチームの力をしっかり示して、2016年以来の勝利(クリテリウム)に貢献できたことはうれしい。チームのみんなも本当に日本での時間を心から楽しんでくれて、本当にハッピーです」。
そしてチームを率いたポポビッチは「いつも日本のファンの皆さんがしてくれる素敵なイラストやサインでの応援、本当に感謝しています。今日はみんなで楽しみましょう!」とファンへの感謝を述べ、彼の乾杯の発声によって宴のメインに突入!
なんといっても一番のお楽しみは選手のサイン会&交流タイム。今年は入場時に配られたリストバンドの色によってサイン時間が区分けされるようになり、サインの列での待ち時間も少なくなり、なおかつ昨年よりも選手とも交流できる時間がより確保できるようになったのは嬉しい点だ。
選手のサインを書き込んでもらうアイテムは定番のチームジャージ、Tシャツから、大会の応援で使用したバナーやフラッグ、色紙、ヘルメット、サングラスまでさまざま。そして昨日のレース写真を早速プリントアウトしてきたファンも。サインをもらう際に各選手にプレゼント手渡す女性ファンも数多かった。
また、イベントスタッフがそれぞれの選手に付き添うので、選手との2ショットも撮影してもらえるなど至れり尽くせりのサポート。ファンのみなさんは、もう満面の笑顔。取材しているこちらも自然と笑顔になってしまう。
別府、優勝したモレマの人気はもちろんのことだが、なかなかの人気を得ていたのがチッコーネ。「やっぱり、あの山岳ステージの走りを見ちゃうと、ファンになっちゃいますよね〜」とは、チッコーネにLEDサングラスのプレンゼントを渡していたとある女性ファン。
また、選手と同じサインエリアに居なかったものの、サインを求めるファンの列が勝手にできあがっていたのがポポビッチ監督だ。現役時代よりも丸みを帯びた体になったけれど、監督になっても親しみやすいキャラは健在。サインに写真にファンサービスに快く応じていた。
サインタイムが終わると、もう一つの目玉である大抽選会に突入! プレゼントをする選手が登壇して、自らがボック内から番号を引いて「ナナジュウサンバン〜!」というように、当選者をコールするたびに会場は大歓声につつまれる。
今回は各選手がクリテリウムやロードレース当日に着用したウエアを出品。レース当日のゼッケンがそのまま付き、選手によっては背中のポケットに補給食のシミが付いていたりと実戦度満点。当選者はその場で持ち主の選手のサインを書き込んでもうという特典付きで、ファンにとっては、もう夢のような時間だ。
こうしたウエアの他にも別府選手、今回の来日メンバーのサイン入りパネルがプレゼントされ、最後には、超ビッグなサプライズが用意された。なんと来年のジャパンカップでレース当日、チームのサポートカーに乗車(ということは来年もトレック・セガフレードはジャパンカップに参戦)できるプレゼントが2人のファンに贈られ、パーティーは最高潮に達した。
「日本のファンからの大きな声援に本当に感謝している。また来年みんな会えることを楽しみにしてるよ」とトゥーンス、「君たちは世界一のファンだよ!」とモレマ、そして別府史之が「ジャパンカップの前に起きた台風の被害で開催も危ぶまれたけど、こうして無事に大会が終わり、チームが活躍できて、皆さんと一緒に今日ここで素晴らしい時間を楽しむことができました。今日は本当にありがとう!」と締めくくり、ファンから選手まで、みんなが一体となって楽しんだトレックアフターパーティーは、濃密な2時間半があっという間に終了した。
【text&photo:Tsukasa YOSHIMOTO】