成田空港すぐ近くで、MTB講習会が盛況!

取材協力 サイクルベース空輪、成田空港温泉 空の湯

東京の空の玄関口、成田空港。そのすぐそばに自転車パークができたことをご存じだろうか。京成成田駅からつながる芝山鉄道の芝山千代駅のすぐ近くに近年完成した入浴施設の「成田空港温泉 空の湯」(以下、空の湯)。そこに併設された「サイクルベース空輪」がそれだ。

その「空輪」の主催する自転車イベントが10月2日 晴天の下で開催された。
朝から行われたのは、自転車に乗れない小さな子供達が補助輪無しの自転車に乗れるように工夫を凝らしたスクール。自転車を持っていない参加者にはレンタルの子供用自転車も用意され、インストラクターを担当した加藤 健氏(富里市・Cycle House KEN代表)らが幼い子供達の上達に向けて熱心な指導を行った。アシストされた状態からふわっと手を離されても自立走行出来るようになり、ペダルで漕ぐところまですぐに進歩する子もおり、保護者の方々共々笑顔の多いイベントとなった。
「妹がペダルで進めるようになったので、次のビギナーズスクールには兄も参加させてみたい!」という親御さんもいて、安全に走れる環境の大切さを再認識。

 

子供用自転車の練習

スタートは緩い下り坂をペダルを外して惰性で下ってハンドルの持ち方や目線を練習。その後に後ろから支えてもらってペダルを漕いで進んでみる。舗装の平坦路なので漕ぎやすい

自転車に乗って笑顔を見せる子供

ハンドルから力を抜いて緊張感をほぐすと、ハンドルが自然に切れるのを覚え始めて笑顔も

サドルから手を離すお父さんと自転車に乗れた子供

アシスト役のお父さんがサドルから手を離してみると、乗れちゃったという光景ですね。コーチ担当の加藤 健氏は息を切らせながら何度も後ろ向きで走って大奮闘です

練習を終えて記念写真

練習を終えて記念写真。みんなが自転車に慣れて、怪我も無くコース終了

 

その講義の後は、自転車には乗れるけれどダート走行に馴染みの無い=MTB初心者の方向けのスクールが空の湯すぐ近くに造成されているSKYRIDE MTBパーク敷地内で行われた。
ペダルの踏み方、姿勢、ハンドルの持ち方等をフラットダートと草地をメインに走り、アスファルトとは違った路面の感触を楽しむ参加者の笑顔を印象的なコース。

 

FUN MTB ビギナーズスクールの練習風景

FUN MTB ビギナーズスクールの練習風景

こちらは「FUN MTB ビギナーズスクール」の練習風景。平らな草地でコーンを置いてスラロームの練習。舗装路と違った地面の感触に慣れるように練習をしている

 

日陰にてMTBで走る練習

夏日になり、暑さも増したところで日陰で休憩しながら走る練習。後方で反射ベストを着て参加者を常時見守っていたのが、このイベントのまとめ役の田口 健氏

 

MTB(フリーライド系)にある程度慣れている人向けには、スペシャルなMTBスクールが同日にSKYRIDE MTBパークのバームやジャンプコースで開催されたのが注目度大なトピック。
フリーライド系で日本を代表するライダーである高橋大喜氏が講師を務め、実地で参加者もどんどん走って実感することの出来る内容となった。この日の内容は、バームでの切り返しと加速動作、パンプトラックでの加重と抜重、ジャンプで高さを出すための踏切動作といった内容。全てのアクションで、体の使い方の重要性を個々にアドバイスも加えながらレクチャーをする高橋大喜コーチのお手本走行は、以前サイスポ本誌で修禅寺のダートで撮影した“壁走り”を思い出させるキレの良さが健在でした。

 

説明する高橋コーチ

重心のもっていき方、ハンドルの押し引き、ペダルの位置など、ある程度走り込んだライダーにも気づきの多い説明をする高橋コーチ。説明がわかりやすいが実際に走って全てをやってみると動作が忙しいのがよく分かります

バーム走行のデモで走る高橋コーチ

バーム走行のデモで走る高橋コーチ。後輪への加重をかけつつ、前輪も微妙に流れているのが分かるでしょうか。サドルとお尻の位置や腕の開き方もレクチャーします

ライン取りを説明する高橋コーチ

バームでスピードを落とさないためのライン取りの説明。運動エネルギーのロスをいかに少なく済ませるのかで、ライン取りは重要

バームを走行する参加者

参加ライダーがバーム走行を試し始めたときは、体重の移動や姿勢に戸惑いもありました

参加者個々にアドバイスする高橋コーチ

高橋コーチからは個々のライダーにワンポイントアドバイスの繰り返し。これが効きます

荷重が入った瞬間

後輪から巻き上がる土で、荷重が入った瞬間なのが分かる。姿勢と目線、腰の位置やヒネリが読み取れる。瞬間的な動作があまりに速すぎて、通常のシャッタースピードでは画像がブレてしまうほど

 

上記の3項目を基に、今後も引き続き開催されるのが楽しみな空輪主宰のサイクルイベント。
入浴施設の「空の湯」は施設も充実しており、カプセルホテル「北斗星」の営業も徐々に再開。現在は週末の利用が可能となっているが、平日宿泊も可能となれば利用者の幅も広がるかもしれない。自転車を楽しむ時に限らず空港利用の際にも入浴と仮眠に便利な施設となっているのは有難い。車をここに置き、ロードバイクのトレーニング起点~帰着(&入浴)場所にする人もいるそうです。
今後も空輪、空の湯の動向に注目してほしい。

 

空の湯

柴山千代田駅からすぐ近くの「空の湯」

空の湯のカプセルホテル

清潔なカプセルホテルは、成田周辺に前泊でイベント参加をする際にも、とても便利そう

 

サイクルベース空輪
https://www.kurin.fun/kurin

成田空港温泉 空の湯
https://soranoyu.com

DKfreeride MTB Logic(高橋大喜氏のフェイスブック)
https://ja-jp.facebook.com/dkfreeridemtblogic

Cycle House KEN(加藤 健氏のお店)
http://www.cyclehouse-ken.com/