自転車業界の国際的な重要イベント、台北国際自転車見本市（Taipei Cycle）が3月9日(水)〜12日(土)、台湾の台北南港第1展示ホールで開催される。同時にオンライン版も開催される。こちらの会期は3月9日(水)〜4月8日(金)までの1カ月間。

中華民国対外貿易発展協会（台湾貿易センター, TAITRA）は台北国際自転車見本市の開催に伴い、「Market Day US」および「Market Day Europe」シリーズのビデオを公開した。

米国のハイエンド自転車ブランド、スペシャライズドの副社長であるBob Margevicius氏と、100年の歴史を擁するイタリアのブランド、ビアンキのマーケティング＆PRマネージャーであるClaudio Masnata氏を招いて、業界の専門家の視点から、それぞれの企業における経験と自転車産業の最新動向について話を聞いている。

Market Day US：スペシャライズド

スペシャライズドは台湾と深い関わりを持っている。台湾に設立された研究開発センターは、同ブランドの成長を支える原動力として位置づけられ、研究開発、設計、パワーエンジニアリング、品質管理、テスト、サプライチェーンマネジメントなどの各方面で重要な役割を担っている。

スペシャライズドの副社長であるBob Margevicius氏は、「従来のパワーアシスト機能に加え、より高いモーター出力によりプロライダーのトレーニングにも対応できることから、E-bikeは依然として世界的に強力なトレンドとなっており、軽量化、高品質化、そして高いデザイン性の重視といった方向へ発展している」と述べている。

また、気候変動、炭素削減、交通渋滞、フィットネスなどのテーマに対してベストソリューションを提供できる自転車には新しい価値提案を付与すべきであり、業界の未来はまだまだ有望であると強調している。

TAIPEI CYCLE 2022 | Market Day US：

Market Day Europe：ビアンキ

ビアンキのマーケティング＆PRマネージャーであるClaudio Masnata氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界そして人々の生活や考え方を変えたことで、より健康で持続可能な生活が追求されるようになっており、中でも従来の自転車と電動アシスト自転車はその実現に貢献できるとしている。

ビアンキのブランドバリューは「イノベーション（innovation）」および「インスピレーション（inspiration）」であることから、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中においても積極的な姿勢を貫き、投資を強化するとともに、ジロ・デ・イタリアの主要スポンサー計画を発表し、「再生」を象徴するウェブ限定自転車の新モデルも発表している。また、ビアンキのビジョンは、ブランドの精神で人々にポジティブな影響を与えることであり、この理念が売上高の成長に反映されていると強調している。

見本市についてClaudio Masnata氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が見本市に影響を与える可能性はあるものの、台北国際自転車見本市によって業界の人々がつながることの重要性を認識しているとともに、今後も見本市の動向に注目し、見本市および見本市の関係者と密接なつながりを維持していくと述べている。

TAIPEI CYCLE 2022 | Market Day Europe：

Taipei Cycle2022 概要

台北国際自転車見本市（Taipei Cycle）は、世界で２番目の開催規模を誇る自転車産業の国際見本市。2022年のTaipei Cycleは、リアル展では3月9日から12日まで、オンライン展が3月9日から4月8日までの1カ月間開催される。

中華民国対外貿易発展協会によると、台北南港第1展示ホールで開催するリアル展は、会場ライブブース、モバイルポッドキャスト車、試乗会などの多様な周辺イベントが予定されており、国内の業者や自転車愛好家が新製品をチェックし、トレンドについて語り合い、ネットワークを構築するための年に一度の大イベントとなる。

またオンライン展では、「AIマッチング機能」、「出展企業ガイドツアー（Exhibitor Guided Tour）」、「ネットワーキングVRラウンジ（Networking VR Lounge）」などの新機能を打ち出し、出展企業がより的確なビジネスチャンスのマッチングとマーケティング効果を実現できる。

台北国際自転車見本市のリアル展およびオンライン展は、現在事前登録を開始しており、国内外の業界関係者の方々から事前参加登録を受け付けている。

事前参観登録はこちら：
http://www.taitra.jp/mailmag/acc.cgi?id=135822433462248

台北国際自転車見本市TAIPEI CYCLEについて：
https://www.taipeicycle.com.tw/en/index.html