第37回シマノ鈴鹿ロードのエントリーがスタート

目次

2021年8月28日(土)、29日(日)に、三重県の鈴鹿サーキットで行われる「第37回シマノ鈴鹿ロード」。そのエントリー受け付けが始まった。

2020年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、大会史上初めての開催中止となったが、今回は、政府の基本的対処方針、日本スポーツ協会、日本自転車競技連盟のガイドラインに基づいたうえで、三重県、鈴鹿市の方針に反しないことを前提として、その対策を十分に講じたうえで行われる。レース数も、2019年の個人種目、チーム種目を合わせた21種目70レースから、個人種目に限定した7種目26レースに変更。初めて参加する人に人気の「1時間サイクルマラソン」から、トップクラスの選手が競い合う「エリート」まで、できる限り多くの人が楽しめるよう厳選された。

第37回シマノ鈴鹿ロード
第37回シマノ鈴鹿ロード

シンプルな大会運営による新型コロナ対策

集団感染が起こる原因には、「三つの密(密閉・密集・密接)」が共通点となっていることから、大会の運営は、新型コロナウイルス感染症を避けるために、この三密を極力排除したシンプルなものとなる。

募集人数を約2000人に削減

  • 1レースあたりの定員を1/2~1/4に削減(JCF公認レースを除く)。
  • 実施種目は個人種目に限定し、レース種目及びレース数を共に約1/3に削減。
  • 三密を避けるため会場への入場は参加選手のみに制限。小中学生のレースについては、保護者の帯同が必要と考え、今回は行われない。
  • 限られた中でより多くの人にレースを楽しんでもらうため、申込みは1人1種目。

大会運営について

三密を極力避けるため、今大会では鈴鹿サーキットを走るレースのみが行われる。出展社PRブースや試乗会、ドリンクサービス、講習会など全てのサブイベントは実施されない。また、表彰式もなく、表彰状、メダル、チャンピオンジャージなどについては後日送付される。

「タイムゾーン制の採用」により参加者の入れ替えを実施

  • 1日を4分割し、参加するレースの時間帯以外は会場内への入場、滞在を禁止する。
  • 各タイムゾーンでは、決められた時間内に入場し、レース終了後は速やかに退場する。会場内には準備・休憩・観戦場所が設けられていない。
  • 鈴鹿サーキットモータースポーツゲート付近より入場管理区域とし、選手以外は入場できない。 
第37回シマノ鈴鹿ロードの会場図

会場図。青が入場管理区域、赤がレース終了後立入禁止区域

レースにそのまま出走できる準備を整えて入場

「すぐにレースに参加できる服装・機材」を整え、飲料や補給食を除く身の回り品などを持たずに入場する。
※携帯品は会場外の鈴鹿サーキットホテル内などのコインロッカー等に保管する。どうしても携帯が必要な物についてはサドルバック等を使う。

選手受付なし

  • ゼッケン、計測チップなどは事前に送付。
  • 検温、健康状態の確認を鈴鹿サーキットモータースポーツゲート付近で実施。
  • 検温時に体温が37.5℃以上の場合は入場できない。

コロナ禍での熱中症予防

8月下旬の開催なので、熱中症予防のため、大型ミスト扇風機の導入、ゴール後のテント式シャワー装置の設置、氷柱の配備などさまざまな対策が行われる。参加者自身も、屋外で人と十分な距離(2m以上)がとれる場合はマスクをはずすなど、コロナ禍における熱中症予防方法を再確認しよう。

※参考:日本スポーツ協会【5/25更新版】スポーツ活動再開時の新型コロナウイルス感染症対策と熱中症予防について

巨大扇風機

氷柱

シマノ鈴鹿ロードレース クラシック

「全日本自転車競技選手権大会ロードレース大会」の「申込資格獲得大会」として3回目となる「シマノ鈴鹿ロードレース クラシック」も併せて行われる。2022年の全日本自転車競技選手権大会ロードレース大会の申込資格が、男子エリート/U23および女子エリート/U23の総合順位上位30人に与えられる。2019年大会の「男子エリート/U23」ではUCIコンチネンタルチーム以外の選手が14人、「女子エリート/U23」でも14人が申込資格を獲得した。

シマノ鈴鹿ロードレース クラシック
シマノ鈴鹿ロードレース クラシック

全種目をインターネットライブ中継

これまではシマノ鈴鹿ロードレース クラシックのみで行われていたインターネットライブ中継を、今回は全種目で実施する。前述のように選手以外はレース会場に入れないので、その家族や友人がその場で観戦、応援できないからだ。中継では、海外のレースと同様に、先行している選手の名前、所属チームや集団とのタイム差を画面上に表示できるよう準備が進められている。実況、解説もつく予定だ。

シマノ鈴鹿ロードのユーチューブ公式チャンネル

シマノ鈴鹿ロード2019年のインターネットライブ

2019年のインターネットライブ中継の様子

シマノ鈴鹿ロード2019年のインターネットライブ

ロードレース初心者への情報発信

シマノ鈴鹿ロードをロードレースデビューの場とする人が多い。そのため、例年、安全にレースを走るための「ロードレースの基本知識」や「鈴鹿サーキットの転倒多発地点とその原因」などを解りやすくレクチャーする「レース初心者講習会」が行われてきたが、今回は三密を避けるためにウェブ動画に変更となった。

第37回シマノ鈴鹿ロード開催概要

開催日:2021年8月28日(土)、29日(日)
会場:鈴鹿サーキット(〒510-0295 三重県鈴鹿市稲生町7992)
募集期間:2021年7月12日(月)まで
申込方法:インターネット(スポーツエントリー)のみ
参加費:6600円〜7700円
参加資格:15歳以上(2021年1月1日時点で15歳以上、または大会当日で高校生以上)

大会公式ウェブサイト

問い合わせ先

シマノサイクルスポーツイベント事務局
http://www.shimano-event.jp/suzuka/index.html