北の丸に自転車の匠が集結! ハンドメイドバイシクル展2026(後編)
初春の恒例行事となっている、ハンドメイド自転車の祭典をリポートする。スポーツ自転車の選択肢は、決してマスプロダクツだけではないことを感じさせる人気イベントだ。理想の自転車を求めるサイクリストにとって、実車を見ながらビルダーと直接交流できる貴重な機会である。個性的なパーツやフレーム素材の展示も見応えがあり、大いに盛り上がる二日間となった。前編に引き続き、会場で見かけた魅力的な自転車とビルダーの姿、そして注目の製品を紹介する。

開催地:東京都千代田区北の丸公園・科学技術館
主催:一般財団法人 日本自転車普及協会 自転車文化センター

mille deux cents(ミルドゥソン)というブランドネームでツーリング車を展開する大槻輪業社。2度目の出展となる今回は、パリ・ブレスト・パリなどブルベ用のスポルティーフを展示。フレーム・フォーク・キャリア付きで19万円からという良心的すぎる価格に驚く。初めてのオーダー車にも最適だ

シングルスピード対応のシクロクロスバイクという、とってもニッチな一台を展示したのは、あぶくま自転車工房。メンテナンス性を重視した機械式ディスクブレーキ専用仕様。なにより「あれか!」と往年のレーシングカーファンにはたまらないカラーリングが見事

「MONTSON」のブランドネームで、センスと個性が調和した自転車を作っている山音製輪所。オーナーが大切にしてきたビンテージパーツに対する愛を感じさせるスポルティーフを展示。マッドガードのステーに至るまでオリジナル品で、見た目のシンプル感と機能性を両立

東京サイクルデザイン専門学校の学生によるオリジナル自転車。今年は災害時に活躍する自転車がテーマ。40Lの水を運べる給水車や、ソーラーパネルと回生システムで「半永久的に発電」するカーゴバイクを見せてくれた
ハンドメイド自転車を作るために欠かせない素材や独創的なパーツが、一堂に会するのもハンドメイド自転車展の大きな魅力。来場者はもちろん、ビルダーからも熱い視線を集めていた逸品を紹介しよう。トークショーなどのイベントも充実していた。

スチールフレームに欠かせない「バテッドチュービング」(肉厚を変化させたパイプ)の元祖として知られるレイノルズ。今回はレイノルズテクノロジー社のマネージングディレクター(社長に相当)のキース・ノローナ氏が英国から来日し、チュービング技術の歴史やラインナップを紹介。トークショーにも登壇し、「日本は職人技が高く評価されている素晴らしい国だ」と語ってくれた

パーツからフレームまで、サイクリストの「あればいいな」というワガママを叶えてくれる東京サンエス。今回は700×38Cを想定したカーボンフォーク・ワイドオンブレーキ・ホイール(スルーアクスル対応)を展示し、来場者を驚かせた。ディスクブレーキの天下統一に待ったをかけるリムブレーキの救世主……かもしれない意欲作だ

理想の旅自転車を追求する技術競技イベント「JBT(Japan Bike Technique)」のトークセッション。サイクルスポーツ誌の黄金時代を築いた伝説の編集者・松本敦さんと、ご存知の元編集長にしてジャーナリスト・吉本司さんが、旅する自転車の未来を語り合った

二日目となる25日(日曜日)には、ハンドメイドバイシクル展プレミアム試乗会(事前予約制の屋外試乗ツアー)を開催。特別な自転車で冬晴れのパレスサイクリングを楽しんだ。昨年に初開催された催しだが、人気を受けて今年も開催























