走って、食べて、学べる! 高校生によるサイクリングガイドツアーに参加してきた!

目次

今年で4回目となる愛媛県立弓削高校の生徒がつくる「ゆめしま海道」のサイクリングツアー。年々ブラッシュアップされ、今年は島の幼児向けの交通安全教室も併催された。

開催日時:2025年12月7日(日)
主催:ゆめしま海道サイクリングツアー実行委員会
協力:上島町/愛媛県立弓削高等学校/(株)コイデル

 

高校生によるサイクリングガイドツアー

 

Let’s! ゆめしまサイクリング~瀬戸内海を楽しまないかい?~

筆者のこのツアー参加は3回目となるが、毎回、キャッチコピーに韻を踏むのが定例となってきている。今回もいろいろ悩みながら一生懸命考えたのだろうと、容易に想像はつく。

愛媛県内の(希望する)高校では、2019年より、総合学習などの時間に自転車のマナー、道路交通法、実際のライド等の授業をしている。そしてその成果を発表する場が「自転車甲子園」なのだが、弓削高校は2025年11月9日に開催された「第5回 自転車甲子園」で最優秀賞に選ばれている。しかも2回目の受賞なので、誰もが認める強豪校といえよう。その強豪校が運営するサイクリングツアーだけに、否が応でも期待値が上がる。

 

自転車甲子園とは
高校生が自転車に関する正しい知識や技術を身に付けると共に、 地域の自然環境や文化への理解を深め、サイクリングを通じて、地域の魅力を 発見・発信できる人材として活躍することを応援するイベント。また、地域課題に向き合う活動により、学生・学校が社会的に影響の高い活動をしていることをお互いに認識しあい、 県内外へ発信していくことを目的としている。

 

募集のチラシ

募集のチラシ

ゆめしま街道の橋

ゆめしま海道は4つの島全てが橋でつながっていて、鳥の目線で空を飛んでいるようなサイクリングが楽しめる

 

堂々としたガイドぶりに感動する参加者もいた

ツアーは、弓削高校2年の松野冬月(ふづき)実行委員長より「このイベントはたくさんの方に協力いただいたイベントです。短い時間ですが、皆さんの記憶に長く残るイベントにしたいです」と力強い挨拶で始まり、上村俊之 上島(かみじま)町長からは「世界にも誇れるゆめしま海道を楽しんでいってほしい」と、島外からの参加者へ感謝の気持ちが述べられた。また、同校の越智真次校長からは「同校では授業の中で上島町を盛り上げるための研究班を作っていて、自転車を通じて上島町を盛り上げる『サイクリングプロジェクト班』一年の集大成として生徒の頑張りを見てやってください」とご挨拶。

 

上村俊之町長

上村俊之 上島町長

越智真次校長

越智真次 弓削高校校長

シシャチョーさこやん

上島・ゆめしま魅力発信アンバサダーの筆者も挨拶させてもらった

 

ツアーは午前の部と午後の部でチームが分かれ、午後のガイドチームは幼児向けの交通安全教室を担当した。ツアーのスタート前にはブリーフィングを実施。服装のチェック、ツアーの行程とハンドサインの説明。乗り降り、ブレーキ、変速の仕方などをレクチャーしたが、午前の部のガイドは、若干準備不足の感があり、声も小さかったので、筆者からは「自信なくてもとりあえず声を張ろう!」とアドバイスさせていただいた。

 

弓削高サイクリングマナー啓発隊が交通ルールやマナーについて発表

「弓削高サイクリングマナー啓発隊」が交通ルールやマナーについて発表

ハンドサインを出す

さすが「自転車甲子園」最優秀賞校。キレっキレのハンドサイン

幼児向けの交通安全教室 幼児向けの交通安全教室

幼児向けの交通安全教室

初開催の幼児向けの交通安全教室は、集客のために高校生が町内の保育所を回ったそう。事故の確率が高い「一時停止」の重要性を小さい子に合わせて目線を落として、教えている高校生の姿に感動した

 

ツアーコースは弓削島(ゆげじま)のひだまり公園をスタートし、弓削島・佐島(さしま)・生名島(いきなじま)・岩城島(いわぎじま)の4島を巡る約35km/2時間30分のルート。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

参加者のレベルが分からないため、ガイドをする上で速度は一番悩むと思うが、先頭のガイドリーダーが、まめに後ろを振り返ったり、無線を使ったりして、全体をうまくコントロールしていた。また、走行途中に立ち止まって防波堤アートや岩城造船の成り立ちなどを語ってもらったり、エイドステーションで提供される岩城島名産の「芋菓子」「レモンケーキ」が作られた経緯なども教えてもらい、堂々としたガイドぶりに感動する参加者もいた。

 

レモンポーク丼

お昼ご飯は「ミスティ亀井」のレモンポーク丼。岩城島名産のレモンを食べて育った柔らかい豚肉はさっぱりしつつコクのある旨味が特徴(愛媛県越智郡上島町岩城1523)

みんなのくじらの説明

2019年にせとうちかみじまアートプロジェクト事業として描かれた、生名島にある防波堤アート「みんなのくじら」の説明に聞き入る参加者

岩城造船

10年前から上島町を訪れているが、「岩城造船」が「今治造船」のグループ企業だということを高校生のガイドで初めて知った筆者(汗)

柑橘ロードを走る

たわわに実る柑橘ロードを走るのも、ゆめしま海道の風物詩のひとつ

芋菓子

レモンケーキ

エイドステーションで提供された岩城島名産の「芋菓子」と「レモンケーキ」も高校生のセレクト

海の間近を走る

海を間近に感じながら走れるのもゆめしま海道の魅力のひとつ

ひだまり公園でお出迎え

ゴールのひだまり公園では高校生たちの笑顔のお出迎えに感動

長谷部夫妻

松山から参加の長谷部夫妻は第一回目から参加。高校生の一生懸命さに毎回感動している。3か月前から学校のホームページをチェックされていたそう。告知は早めにせなアカンで!

田村歩生さん

「自転車甲子園」会場で声を掛けられ参加した、FC今治明徳高校の田村歩生さん。レンタルのeMTBをあえて電源OFFにして走る変態ぶりを発揮していた……(笑)

松野実行委員長

実行委員長の松野さん。ルート作成は初夏から始め、試走は4、5回かけて安全確認を行った。広報のタイミングが遅れたのが反省点ということだったので、来年はサイクルスポーツを使ってや~!

 

「ゆめしま海道」へのアクセス

ゆめしま海道は、しまなみ海道のちょうど東に位置するサイクリングロード。愛媛県上島町の弓削島、佐島、生名島、岩城島の4つの島は3つの橋でつながっており、約50kmの離島サイクリングを楽しむことができる。島には信号やトンネルが一つもなく、交通量も少ない上に、道路もきれいに整備されているのでサイクリストにとって、まさに夢のような島だ。

また、離島へのじてんしゃ旅というと、ものすごくハードルが高いイメージをもたれている方も少なくないと思うが、愛媛県の最北端に位置するので(広島県から近い)本州からのアクセスはびっくりするほど良く、日本一便利な離島とも言われる。

 

上島町へのアクセス

上島町マップデータ