ポガチャルが参加するモナコのサイクリングイベント『バイキング』が今年も開催された
5回目を迎えたモナコのサイクリングイベント『BEKING(バイキング)』が、11月23日に開催され、今年も世界チャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ・XRG/スロベニア)を筆頭に大勢のスター選手が参加した。
バイキングはサイクリングを通じて慈善団体を支援すると同時に、『サスティナブル・モビリティ(持続可能な移動手段)』の代名詞であるサイクリングへの意識を高めるイベントで、イタリアのマッテーオ・トレンティン(チューダープロサイクリングチーム)が創始者の1人だ。キッズレース、プロとアマチュアが一緒に走るレース、プロクリテリウム(UCI公認)が行われ、今年はお天気にも恵まれて会場となったエルキュール港には大勢の観客が集まった。
第5回大会は女子のプロクリテリウム(UCI公認/27km)が初開催され、オランダチャンピオンのロレーナ・ウィーベス(SDワークス・プロタイム)が初代女王に輝いた。「オランダではクリテリウムはジュニアのカテゴリーでも非常に人気があり、モナコのような街でこうしたイベントに参加したのはとても素晴らしい気分だった。本当にここでレースをするのは特別だ」と、独走優勝を決めたウィーベスは語っていた。
メインレースの男子プロクリテリウム(UCI公認/48km)は35選手が参加し、イタリアのジョナタン・ミラン(リドル・トレック)が世界チャンピオンのポガチャルをゴールスプリントで下して優勝した。3位は地元モナコのヴィクトル・ランジェロッティ(イネオス・グレナディアズ)だった。
■優勝したミランのコメント
「バイキングに参加したのは2回目で、今回もワクワクしている。このイベントには大勢の観客が集まって、サイクリングがこんなに多くの人々を惹きつける事ができるのを見られたのは素晴らしい。これは伝統的なレースではなく、スポーツと娯楽、そして若者がスポーツに親しむことを助ける目的の社会的プロジェクトを組み合わせたイベントである事を考えると尚更だ」
■創始者の1人であるトレンティンのコメント
「沿道にこれほど多くの人が集まってくれたのは素晴らしい。5回目になり、バイキングは周知され、人々は楽しみにして応援しに来てくれるようになった。とりわけレースシーズンが落ち着いている時期で、ファンとの繋がりが持てる絶好の機会だ。寒い天気でもこんなにたくさんの子どもたちが走っているのを見れば、彼らがどれほど楽しんでいるのかが分かるし、それこそが我々の目標だ。サポートしてくれた同僚や、このイベントを毎年モナコの街中にもたらす事を我々に許してくれるスポンサーに感謝しなければならない」




















