ブロンプトンが50周年記念イベントを東京で開催
ロンドン生まれの折りたたみ自転車ブランドBrompton(ブロンプトン)が、創立50周年を記念した特別イベント「UNFOLD BROMPTON 50(アンフォールドブロンプトン50)」を、2025年9月3日(水)、東京・渋谷区のフラッグシップストアBrompton Tokyo(ブロンプトン東京)にて開催した。イベントには、ウィル・バトラー=アダムス(Will Butler-Adams)CEOが来日し、これまでのブロンプトンの歩みと未来のビジョンを語るトークセッションを実施。その後、CEO自らが先導する約3.5kmのスペシャルライド、夕刻からはブランドのパートナーやファンが一堂に会し、50周年を祝うアニバーサリーパーティーが行われた。

ブロンプトン1975エディションを掲げるウィル・バトラー=アダムスCEO
トークセッションでCEOは、「Brompton 50年の歩みとこれから」をテーマに語った。
「ビジネスはよくお金を儲けて物を売る売る売るという風に思われているかもしれませんが、私たちのビジネスは違います。私たちは幸せを売っています。そして、その幸せを通じて人を少しだけより豊かにする。これを目標にしております」。

ブロンプトンの製品については、「とても長く乗ることができるバイクです。1980年代に作られたバイクも今現役で乗ることができます。我々には、今日買ったバイクを30年後でも直して乗れるようにする責任があります」とCEOは話した

「次の50年に向かうかためにイノベーションは必要です」。Gラインはそのイノベーションの1つの例だ。「Gラインを使うことによって、今まで都市部だけだったブロンプトンがより遠くへ行けます」
また、ブロンプトンを通してその都市を知ることが目的の1つとなっていると言い、東京については次のように話した。
「世界でも有数の大都市です。東京は、よりお金持ちになったり、より物が買える場所です。果たしてそれで幸せが得られるのでしょうか。満員電車に乗って会社に行き、スターバックスを買って、仕事をして、そしてまた電車で帰る。都市部に住むことによって悪い空気を吸って、日本人でさえ太っている人も多くなります。50年かけてブロンプトンはその都市型生活を変えようと努力してきました。19世紀に開発された最も効率的な移動方法は自転車なのです。都市型生活に自転車を取り戻したい。それがブロンプトンの思いです」。
東京の交通環境については良い変化が見られないという。
「この東京という都市は人間を中心に作られていません。中心になるのはクルマです。クルマが走りやすいように設計されています。20年前初めて東京に来たときは、東京とロンドンの自転車に関する環境はあまり変わりませんでした。しかしその後、ロンドンの状況が良くなり、北京の状況が良くなってきました。しかし、東京はあの頃から何も変わっていません。日本ではママチャリが多く乗られていますが、ママチャリが車道の自転車専用通行帯を走れるわけがありません。何をしなければいけないかというと、パリ、北京、ロンドン、アムステルダムに学んで、ルールを変えなければいけないと私は思います。
もちろん環境も変える必要があるのですけれども、その自転車に誰が乗るのかというものも考え直す必要があります。日本で最も自転車を多く使うのはおそらく母親だと思います。この母親が安心して自転車に乗る環境を整えれば、後から多くの人が自転車に乗る環境ができると思います」。














