ダウンヒルシリーズのMTBファンミーティング「KIDS OF JAPAN」レポート

2025.08.19
イベント

photo Noriyasu KATO

DOWNHILL SERIES in MTBファンミーティング「KIDS OF JAPAN」が2025年8月3日、長野県・富士見パノラマリゾートにて開催された。この大会はもともとDOWNHILL SERIESのスピンオフ大会であり、1dayレースでキッズや大人のビギナーに気軽に大会の雰囲気を体験してほしいという「お試し版DOWNHILL SERIES」。

過去4年間に渡って開催をしてきたなかで、もともとキッズ専用に設定したレースではなかったが、結果的に多くのキッズの登竜門的レースになってきたことから、今年からは新たに「KIDS OF JAPAN」と称したクラスを設定し、ダウンヒルキッズの日本一を決める大会として開催した。

朝はライダーズミーティングから始まる　© Noriyasu KATO

青空の下、試走を繰り返すライダーたち　© Noriyasu KATO

チャレンジングなロックセクションも　© Noriyasu KATO

KIDS OF JAPAN 1年目の今年は、全国から男女合わせて30名のキッズライダーが参加。この日のために練習を重ねてきた子供たちの顔は、いつもと変わらず楽しそうだったり、いつもより緊張していたりとそれぞれ。

今回のコースは、富士見パノラマMTBパークの15番入口からスタート。キッズバイクの小さな径のタイヤでも安全にクリアできるギャップ、降りられるドロップ、チャレンジし甲斐のあるロックセクションとルーツセクション。エリートの選手ならどうやって走るのかを子供達が観察し、刺激を得られるライン設定。

参加者は小学2年生から大人までと幅広い年齢差と技術の差があることから、両方の満足度を高めることを意識し、ただいつもの大会の簡単版というわけではなく、総合力が求められるようなコース設定とした。

ゴーグルの奥に見える真剣な眼差しは大人顔負け　© Noriyasu KATO

フィニッシュ前最後の芝セクション　© Noriyasu KATO

女子ライダーも3人出走　© Noriyasu KATO

今回は1day開催。午前中の3時間半の試走時間を終えたらすぐに決勝レースが開始する。

まずはビギナーキッズ、大人クラス、そして最後にKIDS OF JAPANクラスの出走。カンカンに路面を照らしていた太陽が突然雲に隠れ、ポツリポツリと雨が降り始めたと思ったら一気に路面が濡れていった。最後のゲレンデエリアは路面が芝なので、特に影響を受ける。

ライダーたちのゴーグルの奥に見える真剣な眼差しは大人顔負け。一気にコンディションが変わることへの対応力も求められる、1年に1度の頂上決戦らしいレースとなった。

各学年のチャンピオンにはチャンピオンジャージも　© Noriyasu KATO

各学年ごとに色の違うメダルが用意された　© Noriyasu KATO

KIDS OF JAPAN 初代チャンピオン

-2年生女子チャンピオン
新川結衣（Bicycle Academy/hajime bike club）

小学2年生女子表彰式　© Noriyasu KATO

-2年生男子チャンピオン
秋山瑛暖

小学2年生男子表彰式　© Noriyasu KATO

-3年生女子チャンピオン
林心椛（Hajime Bike Club）

小学3年生女子表彰式　© Noriyasu KATO

-3年生男子チャンピオン
細井颯（Accele CO,.LTD 影山輪業/HBC）

小学3年生男子表彰式　© Noriyasu KATO

-4年生男子チャンピオン
齊藤英佑（TATESHINA87.DH）

-5年生男子チャンピオン
宇宿綜一郎（ナカザワジム/秋川マウンテンバイクスクール）

-6年生男子チャンピオン
林咲翔（自転車道）

XCO競技にはもともとJOCジュニアオリンピックカップ／全国ユース選抜マウンテンバイク大会という大会が毎年開催されているが、ダウンヒル競技にはこのようなキッズ向けの大会がなかった。ここ数年、ダウンヒル競技においても全国各地で高いレベルのキッズライダーたちがどんどん育ってきている。1年に1度、この一発のレースで勝った選手がその年のチャンピオンとなる。ダウンヒルキッズの大きな目標となるようなレースに育てていければと考えている。

DOWNHILL SERIES in MTBファンミーティング「KIDS OF JAPAN」

開催日：2025年8月3日（日）

開催地：長野県・富士見パノラマリゾート

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