「雨だからこそ記憶に残る」セオフェス2019

14回セオサイクル・サイクルフェスティバル(セオフェス2019)が、千葉県袖ヶ浦市の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで、去年と同じく勤労感謝の日に開催された。カテゴリー別のロードレースや、チーム、個人のエンデューロなど15種類のレースが行われるだけでなく、50社を超えるメーカーが出展し、バイクの試乗なども楽しめるイベントだ。

セオフェス2019

去年と違ったのは、前日から本降りの雨で、イベント中も弱まることがほとんどなかったこと。時折風も強まり、気温も最高で13℃くらいまでしか上がらず、サーキットの数カ所に水たまりができるほどだった。

セオフェス2019

ピットで選手交代を待つ

セオフェス2019

ピット出口付近にたまった水をかき出す姿も

「とても寒くて何度も辞めたいと思った」という話をする選手がいた一方で、「走っているうちに楽しくなった」という声も聞かれた。また、雨だからこそバイクの試乗がじっくりできたり、晴れた日ではわからないようなことも実感できただろう。いずれにせよ、開会式で挨拶したホダカの山﨑一会長の言葉を借りれば、「雨だからこそ記憶に残」ったはずだ。

セオフェス2019

レース中に笑顔を見せる選手もいた

セオフェス2019

会場に設けられた試乗コース。晴れた日にはわからないことも実感できたはず

コースは滑りやすかったが、イベントは大きな事故もなく無事に終わった。来年のセオフェスは11月21日(土)に開催される予定だ。

14回セオサイクル・サイクルフェスティバル
開催日:20191123(土・祝)
開催地:袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ
主催:セオサイクル・サイクルフェスティバル実行委員会

セオフェス2019

開会式で挨拶するチームブリヂストンサイクリングの石橋学選手(右)と孫崎大樹選手(左)。本来はサーキット内でスキルアップセミナーが行われる予定だったが、雨のため室内でのトークショーに変更された

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開会式で宣誓する茨城県立取手第一高校3年の木村皆斗選手。マイクに入らないような小さな声で目標を3位以内と控えめに述べたが、ロードレース上級者の部で有言実行の3位に

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サポートカー4台がエンデューロ1周目のパレード走行を先導する

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4時間エンデューロ・ソロ男子に参加した親子

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ケバブ、肉巻きおにぎり、ハンバーガー、ジャークチキンのキッチンカーが出店。寒さのためか豚汁は昼を待たずに売り切れ

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50社を超えるメーカーが出展。雨のおかげもあって担当者とじっくり話せた

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サーキットをフルに使っての試乗もできた

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4時間チームエンデューロ男子。RinRinRacingがバイクを掲げて余裕の1位

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4時間ソロエンデューロという「修行」を終えた女子は二人のみ。薗部桃子選手(中央)が「意外と走れた。楽しかった」と話す一方で、佐藤亜美奈選手(右)は、途中で心が折れかけたが「補給食を食べてがんばりました」と対照的

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親指を立てるのは4時間エンデューロ・ソロ男子で1位のオッティモの小林崇選手。「家族に会いたくてラスト2周を逃げ切りました」

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ロードレース・キッズ1クラス(小学1、2年生)がスタート。「回せ回せ!」と声援が送られ、保護者の方が熱かった

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ロードレース・キッズ3クラス(小学5、6年生)1位の野嵜然新選手が拳を突き上げ雄叫びを上げる

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ロードレース・ミルキークラス(未就学児)では上位10人全員にメダルが贈られた

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ロードレース・シニア中上級で1位になったのは、湘南浪漫の関隆芳選手。以前この場所で雨のときに試走して落車したことがあり、「コーナーが怖かった」。そのトラウマを払拭するまでには至らず。関選手にはテスタッチのバイクが贈られた

問い合わせ先

セオフェス大会事務 JBCF事業部(全日本実業団自転車競技連盟)
http://seocycle.net/seofesweb/