2019ツール・ド・フランス・シュコダ・上海クリテリウムが開催された

  • photo ASO / Pauline BALLET

ツール・ド・フランスを主催するアモリースポールオルガニザシオン(A.S.O.)が、自ら手掛ける興行クリテリウムの1つである『2019ツール・ド・フランス・シュコダ・上海クリテリウム』が、11月16日に中国の上海で開催された。

2019ツール・ド・フランス・シュコダ・上海クリテリウム

●快晴に恵まれた第3回上海クリテリウム

 

今年で3回目になる上海クリテリウムには、今年のツールに参加したチームイネオス(英国)、チームユンボ・ビスマ(オランダ)、バーレーン・メリダ(バーレーン)、ロット・スーダル(ベルギー)、ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)が招待され、地元中国の7チームと合わせた12チームの47選手が参加した。

残念ながら4賞ジャージは、今年のツールで総合初優勝してマイヨ・ジョーヌを獲得したコロンビアのエガン・ベルナル(チームイネオス)だけだっが、総合3位になったオランダのスティーフェン・クラウスウェイク(チームユンボ・ビスマ)、イタリアのヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)、そして区間3勝を上げたオーストラリアのケイレブ・ユアン(ロット・スーダル)といったビッグネームが名を連ねた。

 

3.6kmのサーキットを17周して競われたメインレースは、オーストラリア人スプリンターのユアンが、イタリアのマッテーオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)をゴールスプリントで打ち負かして優勝した。3位にはクラウスウェイクが入った。25歳のユアンは新人賞も獲得した。

2周目、6周目、10周目、14周目にかけられたスプリントポイントで競われたポイント賞は、イタリアのニバリが獲得。マイヨ・ジョーヌを着たベルナルは敢闘賞に選ばれた。チーム成績はベルギーのロット・スーダルが1位になった。

2017年に初開催された上海クリテリウムのメインレースは、マイヨ・ジョーヌを着た英国のクリストファー・フルームが優勝し、昨年の第2回大会はマイヨ・ベールを着たスロバキアのペテル・サガンが優勝している。

 

 

2019ツール・ド・フランス・シュコダ・上海クリテリウム

●ステージはチャイナ・アート・ミュージアムの前に作られた

 

| 大会前日はワンタン作りを体験し、人民服姿を披露

2019ツール・ド・フランス・シュコダ・上海クリテリウム

●人民服姿を披露したニバリ、トレンティン、ベルナル、クラウスウェイク、ユアン

上海クリテリウム前日の15日はメディア・デーで、海外招待選手たちは恒例の文化交流を行った。ベルギーのティム・ウェレンス(ロット・スーダル)、スロベニアのルカ・メズゲッツ(ミッチェルトン・スコット)、オランダのクーン・ボーマン(チームユンボ・ビスマ)は、午前中にニバリと一緒にワンタン作りを体験し、中国南東部の広東省出身の有名シェフから手ほどきを受けた。

今年のツールで最初の2周間、山岳賞のマイヨ・アポワを着続けたウェレンスは、ワンタン作りにはかなり手こずり、「ボクは料理が下手なんだ…でも食べるのは得意だよ!」と、言っていたそうだ。イタリアのニバリは「中華料理の多様性が好きだ。でも、(イタリアの)良いパスタ料理と比べられるものなんてないよ」と、コメントした。

2019ツール・ド・フランス・シュコダ・上海クリテリウム

●ワンタン作りにチャレンジした選手たち

 

ベルナル、ニバリ、クラウスウェイク、トレンティン、ユアンの5人は、2010年に開催された上海国際博覧会のパビリオンとして建造され、現在は美術館(チャイナ・アート・ミュージアム)になっている壮大な建造物の前に作られたステージ上で人民服姿を披露した。

コロンビア出身のベルナルは「自転車競技のパワーは、ヨーロッパという国境を越えて感じられるのだという事実をボクはすごく認識している。大国である中国は自転車競技にこれほど興味を持つということは、ボクにとっても全ての自転車選手にとっても非常に重要だ」と、コメントした。

2019ツール・ド・フランス・シュコダ・上海クリテリウム

●人民服姿で自転車に乗るニバリ

 

上海クリテリウム公式サイト