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自転車ジム?それともガールズバー!? 話題の「サイクルホリック」に編集部員が突撃してきた
その他
2018.06.30
(text:江里口恭平、photo:岩崎竜太)
サイクルジャージ女子と一緒に自転車趣味を満喫!
渋い焼き鳥屋から、なんともうまそうな匂いが漂ってくる。そのすぐ脇の雑居ビルの階段を登り、エレベーターのドアが開く。これはどう見てもそういう雑居ビルだ。いや、つまりは、怪しげな夜の世界につながっているやつだ。看板にあった階のボタンを半ば勢いで押し、エレベーターは上昇し始める。
それはまだ初夏の涼しさを満喫できる頃、いつもの仲間たちと週末ライドに勤しんでると、そのなかでも酒飲みで夜遊びばかりしているひとりが突然衝撃的なひとことを放った。
「最近、アキバに自転車乗り向けのガールズバーができたらしいよ」
な、なんだって? ちょっともう一回言ってもらっていいかな。
「いや、だからガールズバー。しかもサイクルジャージ姿の女子が接客してくれる、あのガールズバー」
……いやちょっと何を言っているか、やっぱりわからない。即、スマホで検索してみると出てきたのが「サイクルホリック」という聞きなれないワードのお店だった。これは編集部員として取材したい気持ちがムクムクと湧いてくる。
しかし僕自身自転車は好きだけど、あまりそういうお店に行ったことがないし、酒も多少しか飲まないんだよなあ。というかサイスポとして、これは取材できるのか……というわけでうちの編集長・ナカジ(酒飲み)に報告相談してみると、「とりあえず行ってこい。その領収書が切れるかは、君のレポート次第だ」とのお達しが。と、いうわけで僕はひとりでこのエレベーターに揺られているわけだ。
6階の扉が開くとほぼ同時に、「いらっしゃいませ!」と明るい声が響く。 大人の秘密基地みたいなカッコイイ内装の店内。ここが「サイクルホリック」か。と、サイクルジャージ姿の女子が僕の前にやってきて、
「今日はジムのご利用ですか?それともバーにしますか?」
と普通は両立しなそうな2つのフレーズをぶつけられた。ちょ、ちょっと待ってほしい。と、しどろもどろになりながら目の前の女子に説明をお願いする。
まとめると、こういうことらしい。
・ここは自転車好きの人のためのジムであり、バーである
・お酒を飲んでいなければ、ジムとしての利用ができる
・そのあとにバースペースで、女子とおしゃべりしながらドリンクを楽しむことができる
OK、状況はだいたい分かった。じゃあ、とりあえず(落ち着きを得るためにも)自転車に乗らせてもらえるかな。
そして階上へ案内されたのがジムスペース。そこには我々には見慣れた、ローラー台に固定されたロードバイクと、大画面のズイフトが表示されているではないか!!!
憧れの自転車競技部さながらに、ズイフトで最先端トレーニング
更衣室でサイクルジャージに着替える。女子は器用にバイクをセッティングをしてくれ、さっそくタックス製の最上グレードローラー台に接続された一台にまたがる。
「じゃあ、今日のコースはどうしますか?」
コ、コース? っつ、つまり?
「FTPを測定しますか?それともズイフト体験にしますか?」
はい、FTPでお願いします。
この適当に返した答えがどれほどのきつさかは、サイスポ読者のみなさんならご存知だろう。
FTP(Functional Thereshold Power)を測定する。つまりは自身の1時間あたりの最大平均パワーを試すことになるあれだ。めっちゃつらいやつや。
さっそくズイフトに表示されたメニューに従って、脚を回し始める。「そうそう、いい調子ですよ!センパイ!」と、隣で女子が応援を始めてくれる。なんだこれ。僕はセンパイだったのか、そういうことか! うれしい。
全45分のコースのなかで踏んで、回して、休めて、また踏んでを繰り返したあとに、20分の測定タイム。いや、これはつらいぞすごく。
「頑張って!回して回して!あと30回転回せる!ほらもっといける!」
いや、なんか後半違ってきている気がしますが、そう言われたら力を抜く暇もない、回す!そしてやっとタイムアップ!
「センパイすごいです!おつかれさまでした!」
そう言って、女子がタオルとよく冷えたドリンクボトルを手渡してくれた。ああ……かつて僕が体育会系部活にいたら、こんなことを味わえたのかな……。1人でもがく時のFTP値をこころなしか越えた実感とともに、ジムタイムを完走だ。
自転車ネタを話せて、飲めるバースペース
ジム併設のシャワーを浴びて、バーカウンターに降りてきた。さっきの女子が声をかけてくれる。
バーサイドとしては1時間からの「アルコールorソフトドリンクorプロテイン」飲み放題メニューが必須で、そこから好きに注文ができるらしい。ひとまず、いい大人なのでアルコール飲み放題メニューを注文。ってプロテイン!?
「はい、うちはいろんなプロテインを試すことができるんですよ」
さっきこれだけ脚をつかったんだ。良質なタンパク質を体が求めている。
「でしたらプロテイン飲みくらべなんていかがですか?」
おまかせでお願いすると、いい感じの色合いで並べられたブレンドプロテインが。ゴクリとひとくち。おいしい!
「この黒蜜きな粉とか、私もすごく好きなんですよ〜」と女子も笑顔で話しかけてくれる。
よし、じゃあせっかくだから、お酒にもチャレンジしてみようかな?と、気になったドリンクを注文。なんと各自転車ブランドをイメージしたカクテルが用意されているのだ。
「ブランドのカラーをイメージした色合いもだけど、ちゃんとそのブランドの国のお酒を使ってブレンドしているんだよ!」だなんて、そこからついつい自転車トークが始まると、生粋の自転車オタクを自負する僕がおののくような知識と優しさとかわいさで、話が進む進む。
気がつけばバーの時間もおしまいに。でも女子いわく「プロテインがたくさんかかったパスタとか、フードのメニューもおすすめです!」と。じゃあ次はゼッタイ注文します!
現世に戻るかのように降りていくエレベーターの中で思う。いつもの仲間たちに、教えてやろう。自転車を楽しめて、お酒も楽しめる、めっちゃええ店見つけたよって。ここは自転車中毒の仲間たちの、聖地となるんじゃないだろうか。
店舗詳細
サイクルフィットネスバー CYCLE:HOLIC(サイクルホリック)
所在地:東京都千代田区神田司町2-17 あけぼのビル6F・7F
電話:03-6875-3422
問・info@cycleholic-fitness.com
https://cycleholic-fitness.com
営業時間:平日・17:00~22:30(L.O 22:00)、土日祝・17:00~22:30(L.O 22:00)
年中無休