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ジロ・デ・イタリア第16ステージの個人TTはデニスが区間初優勝、マリア・ローザはイエーツがキープ

レース
個人TTを制したオーストラリアチャンピオンのデニス 
個人TTを制したオーストラリアチャンピオンのデニス 
 
第101回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、休養日明けの5月22日にトレントからロベレートまでの34.2kmで、個人タイムトライアルの第16ステージを競い、オーストラリアTTチャンピオンのローハン・デニス(BMCレーシングチーム)が、元TT世界チャンピオンのトニー・マルティン(チームカチューシャ・アルペシン)と現TT世界チャンピオンのトム・ドゥムラン(チームサンウェブ)を打ち負かして区間初優勝した。

マリア・ローザを着て個人タイムトライアルに挑んだ英国のサイモン・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)は、優勝したデニスから1分37秒遅れと好走し、総合首位の座を守った。


TT世界チャンピオンのドゥムランは思いどおりの走りができず、ここでイエーツとのタイム差を1分22秒しか縮めることができなかった。彼は56秒遅れで最後の山岳ステージを迎えることになった。

地元イタリアのドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(バーレーン・メリダ)は健闘し、総合3位の座を守ったが、フランスのティボ・ピノー(グルパマ・FDJ)はデニスよりも3分19秒遅れでゴールし、総合4位の座を英国のクリストファー・フルーム(チームスカイ)に奪われてしまった。

ゾンコラン区間で総合7位から11位に後退していたデニスは、この日の走りで総合6位に返り咲き、再びトップ10入りすることができた。


競技終了後、レース審判は6選手がドラフィングをしたとして、罰金とペナルティタイムを課した。これにより、37秒遅れの区間6位だったイタリアのファビオ・アルー(UAEチーム・エミレーツ)は、20秒のペナルティタイムを課され、区間8位に降格した。

チームメートのディエゴ・ウリッシ(UAEチーム・エミレーツ)は40秒遅れの区間8位だったが、2分のペナルティタイムを課され、区間45位にまで順位を下げられてしまった。​



■区間優勝したデニスのコメント
「マルティンやドゥムランのようなタイムトライアリストを打ち負かすのはすごく良いものだ。ボクはジロに区間優勝するために来た。エルサレムで実現することを望んでいた。このステージもボクにとって大きな目標の1つだった。ここで勝ち、トップ10に返り咲くなんて、ボクにとっては大きな一日だ」

■個人TTで総合首位の座を守ったイエーツのコメント
「本当に幸せだ。前半は調子がいいと感じていた。それでいいリズムを作れた。ボクは自分のポジショニングを保とうと努力した。けれど最後の10kmで参ってしまった。タイムトライアルの後でリードを持てていることは、残りのステージでのボクの戦略を変える。ファンにとっては残念かもしれないが、ボクはより守りの走りになるだろう。もっとタイム差を付けたいと思っているが、自分が今立っている場所にとても満足しているよ」

 
マリア・ローザがイエーツに力を与えた 
マリア・ローザがイエーツに力を与えた 
 
■第16ステージ結果[5月22日/トレント~ロベレート/34.2km(個人TT)]

1. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 40’ 00”
2. MARTIN Tony (TEAM KATUSHA ALPECIN / GER) 0’ 14”
3. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’ 22”
4. VAN EMDEN Jos (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NED) 0’ 27”
5. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR) 0’ 35”
6. DOWSETT Alex (TEAM KATUSHA ALPECIN / GBR) 0’ 40”
7. HAGA Chad (TEAM SUNWEB / USA) 0’ 47”
8. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES /ITA) 0’ 37”
9. DE LA CRUZ David (TEAM SKY / ESP) 01’ 01”
10. 10. KIRYIENKA Vasil (TEAM SKY / ESP) 01’ 04”
22. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 01’ 37”
33. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 02’ 20”
50. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 02’ 47”
60. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 03’ 19”

■第16ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 66h 39’ 14”
2. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’ 56”
3. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 03’ 11”
4. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR) 03’ 50”
5. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 04’ 19”
6. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 05’ 04”
7. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 05’ 37”
8. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 06’ 02”
9. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 06’ 07”
10. BENNETT George (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NZL) 07’ 01”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):Elia Viviani (Quick-Step Floors)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):Simon Yates (Mitchelton - Scott)
■新人賞(マリア・ビアンカ):Miguel Angel Lopez (Astana Pro Team)
 
個人TTで好走し、マリア・ローザを守ったイエーツ 
個人TTで好走し、マリア・ローザを守ったイエーツ 
 
 
MAP : RCS Sport
MAP : RCS Sport
5月23日は、リーバ・デル・ガルダからイゼオまでの155kmで、フランチャコルタ・ステージと名付けられた第17ステージが行われる。フランチャコルタは北部ロンバルディア地方の地域名で、ワインの産地として有名だ。スタートしてすぐに山岳カテゴリーのない峠越えがあり、木曜日から始まる山岳3連戦を控え、逃げが決まるステージになるかもしれない。


レース公式サイト

 

第16ステージのハイライト映像