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ゾンコラン頂上ゴールのジロ・デ・イタリア第14ステージでフルームが区間初優勝

レース
ゾンコランを制した英国のフルーム
ゾンコランを制した英国のフルーム
 
第101回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月19日にサン・ビート・アル・タリアメントから標高1730メートルのモンテ・ゾンコラン頂上までの186kmで第14ステージを競い、英国のクリストファー・フルーム(チームスカイ)が独走で区間初優勝した。

マリア・ローザを着た英国のサイモン・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)は、終盤に単独でフルームを追い上げ、6秒遅れの区間2位でゴール。6秒のボーナスタイムを獲得し、ライバルたちとのタイム差を広げることに成功した。区間優勝したフルームは総合12位から5位へと順位を上げたが、イエーツとのタイム差は3分10秒だ。
 
 
第14ステージは166人が出走。ベルギーのティム・ウェレンス(ロット・スーダル)とニュージーランドのトム・スカリー(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・P/Bキャノンデール)が出走しなかった。第4ステージで優勝したウェレンスは、この数日間喉の痛みと気管支炎の初期症状に苦しみ、前日のステージ後には発熱していた。

スタートからアタックと吸収が繰り返された後、7選手が集団から逃げ出し、途中6分以上のタイム差を付けた。しかし、レース後半のカテゴリー2のパッソ・ドゥロンの上りでその差は3分半ほどにまで縮まっていた。そしてゾンコランの前に越えたカテゴリー3の峠で、先頭はヴァレリオ・コンティ(UAEチーム・エミレーツ)とエンリーコ・バルビン(バルディアーニ・CSF)の2人になっていた。

ゴールまで残り10kmでゾンコラン登坂がスタートした時、コンティとバルビンのタイム差は1分を切っていた。上りが始まってすぐにバルビンが遅れ、先頭はコンティ1人になった。そこに集団から単独でアタックしたイゴール・アントン(チームディメンションデータ)が追いついたが、30人ほどに絞られたマリア・ローザの集団はすぐ後方に迫っていた。

コンティとアントンを吸収した後、集団からは残り6.6kmでカナダのマイケル・ウッズ(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・P/Bキャノンデール)が先行したが、そのまま抜け出すことはできず、1km先でウァウテル・プールス(チームスカイ)が引く集団に吸収された。

集団の後方では、プールスの加速に耐えられない選手が次々と遅れていった。その中には、イタリアのファビオ・アルー(UAEチーム・エミレーツ)や、新人賞のマリア・ビアンカを着たリチャルド・カラパス(モビスターチーム)も含まれていた。

ゴールまで残り4.5kmで、プールスが引く先頭グループは8人に絞られていた。そこから残り4kmでフルームがアタック。ドメニコ・ポッツォヴィーボ(バーレーン・メリダ)が付いていこうと試みたが、失敗に終わった。

大勢の観客が詰めかけたゾンコラン峠を、フルームが単独で駆け上がり、10秒前後遅れてマリア・ローザのイエーツ、ポッツォヴィーボ、ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム)が追走し、さらに15秒ほど後ろをトム・ドゥムラン(チームサンウェブ)とティボ・ピノー(グルパマ・FDJ)が続いた。

ゴールまで残り3kmになり、追走グループからマリア・ローザのイエーツがアタックし、単独でフルームを追いかけた。フラム・ルージュを通過した時、イエーツはフルームを視界に捉えていた。しかし、小雨の中フルームも粘り、辛くも逃げ切って区間優勝することができた。

これでフルームは3大ツール全てで区間優勝を記録した。昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)で、サルブタモールの『違反が疑われる分析報告(AAF)』が出て、未だに処分の有無も決まらないフルームにとって、これは今シーズン最初の勝利でもあった。

区間3勝目は逃したが、イエーツはゾンコランで総合2位のドゥムランとのタイム差を1分24秒にまで広げることができた。最終週には34.2kmの個人タイムトライアルがあるため、イエーツは山岳でドゥムランとのタイム差を少しでも広げておかなければならない。


■ジロ区間初優勝をゾンコラン区間で果たしたフルームのコメント
「この上りの頂上で勝つのは、とりわけ自分が経験したような厳しいスタートの後だと本当に特別な気分だ。これはこのジロ・デ・イタリアでの記念碑的な上りのようなものだ。ボクは下見をして、残り4kmがアタックするのに適切な場所だと確信していた。フィニッシュラインに到着した時、イエーツはちょうどボクの後ろにいた。ここで勝ってホッとしたよ」


■ゾンコランでライバルとのタイム差を広げることができたイエーツのコメント
「ボクは区間優勝を取りに行った。フルームをとらえようとベストを尽くした。それを得るには十分ではなかったが、マリア・ローザが心配な限り、ここで2位というのは良いことだ」
 
 
■第14ステージ結果[5月19日/サン・ビート・アル・タリアメント~モンテ・ゾンコラン/186km]

1. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR)  5h 25’ 31”    
2. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 0’ 06”
3. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 0’ 23”
4. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 0’ 25”
5. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’ 37”
6. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 0’ 42”
7. POELS Wout (TEAM SKY / NED) 01’ 07”
8. REICHENBACH Sebastien (GROUPAMA - FDJ / SUI) 01’ 19”
9. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 01’ 35”
10. WOODS Michael (EF EDUCATION FIRST-DRAPAC p/b CANNONDALE / CAN) 01’ 43”
12. BENNETT George (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NZL) 01’ 55”
13. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 02’ 00”
17. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES / ITA) 02’ 23”
19. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 02’ 35”

■第14ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 61h 19’ 51”
2. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 01’ 24”
3. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 01’ 37”
4. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 01’ 46”
5. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR) 03’ 10”
6. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 03’ 42”
7. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 03’ 56”
8. BENNETT George (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NZL) 04’ 04”
9. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 04’ 29”
10. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE / AUT) 04’ 43”
11. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 05’ 11”
13. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES / ITA) 05’ 33”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):Elia Viviani (Quick-Step Floors)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):Simon Yates (Mitchelton - Scott)
■新人賞(マリア・ビアンカ):Miguel Angel Lopez (Astana Pro Team)
 

日曜日はドロミテ山岳ステージ

MAp : RCS Sport
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5月20日はトルメッツォからサッパダまでの176kmで、ドロミテ山塊の峠を4つ越える第15ステージが行われる。最後も標高1240メートルの頂上ゴールだ。


レース公式サイト

 

第14ステージのハイライト映像