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イモラ・サーキット・ゴールのジロ・デ・イタリア第12ステージはベネットが今大会2勝目

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悪天候のステージを制したベネット
悪天候のステージを制したベネット
 
第101回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月17日にオージモからイモラまでの214kmで第12ステージを競い、土砂降りに見舞われたイモラ・サーキット・ゴールをアイルランドのサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)が制し、第7ステージに続いて今大会2勝目を上げた。

個人総合リーダーのマリア・ローザは、英国のサイモン・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)が守った。



第12ステージは土砂降りの中を5選手が逃げ続け、ゴールまで残り30kmを切って追走で加速した集団が一時2つに分断。マリア・チクラミーノを着たエリア・ヴィヴィアーニ(クイックステップフロアーズ)や、マリア・ビアンカを着たリチャルド・カラパス(モビスターチーム)が後ろの集団に取り残されてしまった。しかし、残り21kmで逃げを全て吸収した頃にはメイン集団に合流し、事なきを得た。

逃げが吸収されたタイミングで、メイン集団からベルギーのティム・ウェレンス(ロット・スーダル)がカウンターアタックで飛び出し、土砂降りの中を単独で逃げ続け、イモラ・サーキットに到着。ゴールまで残り15.5kmでコントロールラインを通過した時には、集団に12秒差を付けていた。

その時点で、マリア・チクラミーノを着たヴィヴィアーニは再びメイン集団から遅れてしまっていた。

残り10.4kmでカテゴリー4のトレ・モンティの丘が始まる直前に、ウェレンスは後続に捕まってしまった。そこからアタックが続いた後、ディエコ・ウリッシ(UAEチーム・エミレーツ)が抜け出し、先頭でトレ・モンティのトップを通過した。

そこにカルロス・ベタンクール(モビスターチーム)とマテイ・モホリッチ(バーレーン・メリダ)が合流。ウリッシを置いて2人でゴールを目指したが、フラム・ルージュで集団は4秒後方に迫っていた。

そしてゴールまで残り400メートルで先頭の2人が捕まる瞬間に、スプリンターのベネットがライバルのスプリンターたちを出し抜いて飛び出し、そのままロング・スパートを成功させて区間2勝目をマークした。


■今年のジロで区間2勝目を上げたベネットのコメント
「集団スプリントで厳しいゴールだった。前には2人の選手がいた。彼らにどれくらいのエネルギーが残っているのかわからなかったから、早めに仕掛けた。区間優勝を逃したくはなかったからだ。自分がそのリードをキープできるかはわからなかった。しかしそれはボクに有利に働いたよ」
 
 
■第12ステージ結果[5月17日/オージモ~イモラ/214km]

1. BENNETT Sam (BORA - HANSGROHE / IRL) 4h 49’ 34”
2. VAN POPPEL Danny (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NED)
3. BONIFAZIO Niccolò (BAHRAIN - MERIDA / ITA)
4. PLANCKAERT Baptiste (TEAM KATUSHA ALPECIN / BEL)
5. ROELANDTS Jurgen (BMC RACING TEAM / BEL)
6. MORKOV Michael (QUICK-STEP FLOORS / DEN)
7. BELLETTI Manuel (ANDRONI GIOCATTOLI-SIDERMEC / ITA)
8. VENTURINI Clement (AG2R LA MONDIALE / FRA)
9. SENECHAL Florian (QUICK-STEP FLOORS / FRA)
10. BATTAGLIN Enrico (TEAM LOTTO NL - JUMBO / ITA) 

■第12ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 51h 57’ 55”
2. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’ 47”
3. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 1’ 04”
4. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 01’18”
5. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 01’ 56”
6. BENNETT George (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NZL) 02’ 09”
7. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 02’ 36”
8. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 02’ 54”
9. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE / AUT) 02’ 55”
10. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES / ITA) 03’ 10”
11. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 03’ 17”
12. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR) 03’ 20”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):Elia Viviani (Quick-Step Floors)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):Simon Yates (Mitchelton - Scott)
■新人賞(マリア・ビアンカ):Richard Carapaz (Movistar Team)
 
終盤に逃げを試みたワロンス 
終盤に逃げを試みたワロンス 
  
5月18日はフェッラーラからネルベーザ・デッラ・バッタリアまでの180kmで平坦な第13ステージが行われる。第12ステージと同様に、終盤にはカテゴリー4の丘越えが設定されている。

レース公式サイト

 

第12ステージのハイライト映像