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雨のジロ・デ・イタリア第10ステージはモホリッチが逃げ切り優勝/総合2位のチャベスが遅れた

レース
ジロで区間初優勝したモホリッチ

第101回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、休養日明けの5月15日に、ペンネからグァルド・タディーノまでの239kmで今年最長区間の第10ステージを競い、雨の中をスロベニアのマテイ・モホリッチ(バーレーン・メリダ)とドイツのニコ・デンツ(AG2R・ラモンディアル)が逃げ切った。

最後は一騎打ちのゴール勝負になり、モホリッチが区間初優勝を果たした。個人総合リーダーのマリア・ローザは英国のサイモン・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)が守った。彼は中間スプリントポイントで3秒のボーナスタイムを稼ぎ、総合でのリードをわずかに広げている。

この日はスタートしてすぐに始まったカテゴリー2の峠越えで、総合2位に付けていたコロンビアのエステバン・チャベス(ミッチェルトン・スコット)が遅れてしまった。彼は結局25分以上遅れた集団でゴールし、総合39位にまで転落してしまった。
 
25分以上遅れてゴールし、総合2位の座を失ったチャベス
 
休養日明けの第10ステージは序盤の逃げが吸収された後、ゴールまで残り90kmに設定されていた中間スプリントポイントを、マリア・ローザを着たイエーツが先頭で通過して3秒のボーナスタイムを獲得した。

その後、地元イタリアのマルコ・フラッポルティ(アンドローニジョカットリ・シデルメック)がアタックし、単独で逃げ続けた。ゴールまで残り39kmで、ダヴィデ・ヴィッレッラ(アスタナプロチーム)が集団からアタックし、モホリッチが合流して先頭のフラッポルティを追走した。

残り30kmのアンニンフォ峠(カテゴリー4)山頂の手前で、モホリッチとヴィッレッラはフラッポルティを追い越し、2人で山頂を通過。雨の中、テクニカルな下り坂で一時モホリッチが先行したが、残り20km地点でヴィッレッラが追いつき、さらに集団から抜け出したデンツが合流して先頭は3人になった。

メイン集団では、下りでオランダのトム・ドゥムラン(チームサンウェブ)が落車し、自転車を交換しなければならなくなったが、チームメートの助けを借りてすぐに集団に復帰できた。

先頭はゴールまで残り12kmでヴィッレッラが遅れ、モホリッチとデンツの2人になった。その時点で集団とのタイム差はまだ1分以上あった。2人はそのまま逃げ切り、最後は昨年ブエルタ・ア・エスパーニャで区間優勝していたモホリッチが、プロでの優勝経験のないデンツをゴール勝負で下した。


■ジロで初区間優勝したモホリッチのコメント
「素晴らしい。まず第1に自分のためにとてもハッピーだし、バーレーン・メリダーのためにもだ。我々はポッツォヴィーボの総合成績のためにレースをしているが、チームは区間優勝にトライさせてくれた。デンツを打ち負かす自信はなかった。だから先に攻撃を試みたんだ。彼がボクを追い越さないのを見て、ボクは全力で行ったよ」

チームメートのチャベスが大幅に遅れてしまったイエーツのコメント
「チャベスは今日の最初の上りでちょうど調子が悪かった。休養日の直後というのは、身体がどんな反応を示すかわからないものだ。彼はこのジロでとても頑張っていたから、ボクはすごくがっかりしている。戦術的にも、彼がその順位でいてくれた方がよかった。そうすればボクたちは、終盤により多くの闘い方ができただろう」

■ジロ中盤で総合争いから脱落してしまったチャベスのコメント
「ボクはイタリアと難しい仲になった。愛と憎しみだ。たった数日前には、ボクは自分のキャリアで最高の1日を楽しんだ。そして今は、やる気を出すことが難しい。でも、これが人生だ。ベストを尽くすことしかできない。重要なのは、ボクたちがまだリーダージャージを持っているということだ。ボクたちのプランは変わらないよ」
 
 
■第10ステージ結果[5月15日/ペンネ~グァルド・タディーノ/239km]

1. MOHORIC Matej (BAHRAIN - MERIDA / SLO) 6h 04’ 52”
2. DENZ Nico (AG2R LA MONDIALE / GER)
3. BENNETT Sam (BORA - HANSGROHE / IRL) 0’ 34”
4. BATTAGLIN Enrico (TEAM LOTTO NL - JUMBO / ITA) 0’ 34”
5. BALLERINI Davide (ANDRONI GIOCATTOLI-SIDERMEC / ITA)    0’ 34”
6. SCHMIDT Mads Wurtz (TEAM KATUSHA ALPECIN / DEN) 0’ 34”
7. GAVAZZI Francesco (ANDRONI GIOCATTOLI-SIDERMEC / ITA) 0’ 34”
8. PANTANO Jarlinson (TREK - SEGAFREDO / COL) 0’ 34”
9. BRAMBILLA Gianluca (TREK - SEGAFREDO / ITA) 0’ 34”
10. GONCALVES Jose (TEAM KATUSHA ALPECIN / POR) 0’ 34”
135. CHAVES Esteban (MITCHELTON - SCOTT / COL) 25’25”

■第10ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 43h 42’ 38”
2. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’ 41”
3. PINOT Thibaut (GROUPAMA - FDJ / FRA) 0’ 46”
4. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 01’00”
5. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 01’ 23”
6. BENNETT George (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NZL) 01’ 36”
7. DENNIS Rohan (BMC RACING TEAM / AUS) 02’ 08”
8. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 02’ 08”
9. WOODS Michael (EF EDUCATION FIRST-DRAPAC p/b CANNONDALE / CAN) 02’ 28”
10. FROOME Chris (TEAM SKY / GBR) 02’ 30”
14. ARU Fabio (UAE TEAM EMIRATES / ITA) 02’ 39”
39. CHAVES Esteban (MITCHELTON - SCOTT / COL) 25’ 26”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):Elia Viviani (Quick-Step Floors)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):Simon Yates (Mitchelton - Scott)
■新人賞(マリア・ビアンカ):Richard Carapaz (Movistar Team)
 

スカルポーニに捧げられた第11ステージはアップヒルゴール

MAP : RCS Sport
MAP : RCS Sport
5月15日は、アッシジからオージモまでの156kmで第11ステージが行われる。途中カテゴリー3の峠越えが2カ所あり、終盤にはこの地域を象徴する最大勾配16%の壁のような丘越えもある。オージモは丘の上にある古い街で、ゴールはカテゴリー4のアップヒルだ。

第11ステージは昨年トレーニング中の交通事故で他界した故ミケーレ・スカルポーニの故郷マルケ州がゴールで、終盤には彼の故郷フィロットラーノを通過するメモリアル・ステージになっている。



レース公式サイト

 

第10ステージのハイライト映像