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ジロ・デ・イタリア2018第2ステージはヴィヴィアーニが優勝/総合首位はデニス

レース
今年最初のスプリント・ステージはヴィヴィアーニが制した 
今年最初のスプリント・ステージはヴィヴィアーニが制した 
 
中東のイスラエルで開幕した第101回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月5日にハイファからテルアビブまでの167kmで第2ステージを競い、イタリアのエリア・ヴィヴィアーニ(クイックステップフロアーズ)が集団ゴールスプリントを制して優勝した。彼は2015年にも区間1勝していて、これが2度目の優勝だった。

総合成績は61.7km地点に設定されていた中間スプリントポイントで、オーストラリアのローハン・デニス(BMCレーシングチーム)が3秒のボーナスタイムを獲得。彼は初日の個人タイムトライアルで、優勝したオランダのトム・ドゥムラン(チームサンウェブ)に2秒遅れだったため、1秒差で逆転し、総合首位に立った。

デニスは2015年にツール・ド・フランスでマイヨ・ジョーヌを1日着用し、昨年はブエルタ・ア・エスパーニャでマイヨ・ロホを1日着用していて、3大ツアー全てで個人総合成績のリーダージャージを獲得した23番目の選手になった。

 
 
3大ツアー全てでリーダージャージを着た23人目の選手になったオーストラリアのデニス
3大ツアー全てでリーダージャージを着た23人目の選手になったオーストラリアのデニス

第2ステージはスタートしてすぐに総合でマリア・ローザのドゥムランにたった2秒差で3位だったベルギーのヴィクトール・カンペナールツ(ロット・スーダル)が逃げを試みたが、失敗に終わった。その後逃げ出した選手たちもレース中盤には集団に捕まってしまった。

2度目の中間スプリントポイントでデニスがボーナスタイムを獲得してバーチャル・マリア・ローザになった後、イスラエル・サイクリングアカデミーのギヨーム・ボワヴァンが単独で逃げ出したが、彼もゴールまで残り16.5kmで吸収されてしまった。

終盤はカチューシャ・アルペシンやロット・スーダルの選手が飛び出したが、クイックステップフロアーズがそれを許しはしなかった。最後は残り300メートルを切ったところでイタリアのヤクブ・マレツェコ(ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア)が早めにスパートを開始したが、それを上手く発射台にしたヴィヴィアーニが圧勝した。マレツェコは昨年2回、区間2位になっていて、ジロで区間2位はこれが3回目だった。


■最初のスプリント・ステージで優勝した29歳のヴィヴィアーニのコメント
「皆がボクが勝つことを期待していたから、今朝はとてもナーバスになっていた。ジロには2年参加しなかった後、戻ってきて、勝ちたい欲求は大きかった。ボクはチームメートたちを予定よりも早く使わなければならなかった。この勝利はガールフレンドのエレーナ(チェッキーニ)に捧げる。ボクたちはこの成績を成し遂げるために、多くのことを犠牲にしてきたからね」


■マリア・ローザを獲得したデニスのコメント
「昨日は僅差でマリア・ローザを逃したけれど、今日はチームワークのお陰でやり遂げることができた。チームメートたちはこのボーナスタイムを勝ち取るために、20kmもボクを引いてくれた。その前にも、誰も逃げ出さないようにチェックしてくれていた。

(スプリントポイントで)ヴィヴィアーニは、正直言ってスプリントしたけど、全力じゃあなかった。その後で彼がステージ優勝したのを見られてよかった。彼はボクにそれをくれたというわけじゃないけれど、あのやり方で、彼は親切だったよ」
 
 
 
 
■第2ステージ結果[5月5日/ハイファ~テルアビブ(イスラエル)/167km]
1. VIVIANI Elia (QUICK-STEP FLOORS / ITA) 3h 51’20”
2. MARECZKO Jakub (WILIER TRIESTINA - SELLE ITALIA / ITA)
3. BENNETT Sam (BORA - HANSGROHE / IRL)
4. BONIFAZIO Niccolò (BAHRAIN - MERIDA / ITA)
5. MODOLO Sacha (TEAM EF EDUCATION FIRST / ITA)
6. VENTURINI Clement (AG2R LA MONDIALE / FRA)
7. GIBBONS Ryan (TEAM DIMENSION DATA / RSA)
8. BELLETTI Manuel (ANDRONI GIOCATTOLI - SIDERMEC / ITA)
9. PLANCKAERT Baptiste (TEAM KATUSHA ALPECIN / BEL)
10. DRUCKER Jean-Pierre (BMC RACING TEAM / LUX)

■第2ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. DENNIS Rohan (BMCRACING TEAM / AUS) 4h 03’21”
2. DUMOULIN Tom (TEAM SUNWEB / NED) 0’01”
3. CAMPENAERTS Victor (LOTTO SOUDAL / BEL) 0’03”
4. GONÇALVES José (TEAM KATUSHA ALPECIN / POR) 0’13”
5. DOWSETT Alex (TEAM KATUSHA ALPECIN /GBR) 0’17”
6. BILBAO Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 0’19”
7. YATES Simon (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 0’21”
8. SCHACHMANN Maximilian (QUICK-STEP FLOORS / GER) 0’22”
9. MARTIN Tony (TEAM KATUSHA ALPECIN / GER) 0’28”
10. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) 0’28”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):Elia Viviani (Quick-Step Floors / ITA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):Enrico Barbin (Bardiani CSF / ITA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):Maximilian Schachmann (Quick-Step Floors / GER)

 

第3ステージはイスラエル最終日 

MAP : RCS Sport
MAP : RCS Sport
5月6日はベエルシェバからエイラートまでの229kmで、イスラエル最後の区間となる第3ステージが行われる。

レース公式サイト
 

第2ステージのハイライト映像