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TOJいなべステージ関連イベントにキナンサイクリングチームが出演。トークショーとサイクリングでファンと交流

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開幕まで1カ月を切った国内最大級のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン2018」。第3ステージが行われる三重県いなべ市で4月22日、数々の関連イベントが開催された。

いなべステージのホームチームであるKINAN Cycling Team(キナンサイクリングチーム)からは、中島康晴と雨乞竜己、加藤康則ゼネラルマネージャーが出演。様々な催しを通じてファンとの交流を図り、大会本番に向けて選手、応援する人たちにとってもモチベーションとなる夢のような1日となった。   

 


「いなべステージ徹底解説 TOJトークバトル!!」には、加藤GMを筆頭に、チームUKYOからは片山右京監督、愛三工業レーシングチームからは別府匠監督が出演。それぞれ、南信州(第5ステージ)、美濃(第4ステージ)でホームチームを務めるため、中部地区3ステージの代表者が顔そろえた形になった。鈴木英敬三重県知事と日沖靖いなべ市長も特別出演し、ロードレース解説者・栗村修氏の軽妙なMCでトークが弾んだ。   

いなべステージについて加藤GMは「そろそろ勝ちたい」と、これまでチームとしてホームステージで勝利を挙げられていないことに言及。一方で、「総合成績も見据えているので、いなべステージだけに集中するのは難しい部分がある」と、チーム事情も交えて地元ファンに理解を促した。何より、チームとして「今年こそは」との思いが強いことをアピール。期待に添える結果を残すことを約束。会場となった「イオンモール東員」に集まった人たちから大きな拍手が起こった。   

続いて行われた「プロ選手とスピードバトル」には、中島と雨乞が登場。あらかじめ計測された一般参加者上位3人のタイムに両者が挑んだ。一般参加者といえどそのレベルは高く、先にトライした中島でも歯が立たず。満を持して立ち上がったスプリンターの雨乞だったが、計測器のエラーでチャレンジ無効に。気を取り直して再挑戦したが、1本目の疲れもあってかタイムは伸びず。結果、普段は自転車競技部でトラックを専門にしているという一般参加者が優勝を飾った。   

午後からは、屋外で「キナンサイクリングチームと走るTOJ」と銘打ったサイクリングイベントを実施。中島と雨乞に加え、昨年までキナンに所属した地元三重県出身の阿曽圭佑(愛三工業レーシングチーム)も急遽参戦。このイベントのために集まった一般サイクリストともに、いなべ市内の旧跡を見学したのち、ツアー・オブ・ジャパンで実際に走るコースへ。   

コース走行では、レース出場経験のある中島の解説をメインに、本番ではどんな展開が考えられるかを予想しながらサイクリング。大会でフィニッシュラインが設けられるいなべ市梅林公園では、雨乞と一般サイクリストとの即席スプリント勝負が起こったほか、名所でもある激坂区間では中島や阿曽のクライミングスピードに参加者から驚きの声が上がるなど、選手・参加者ともに普段のライドでは体験できないようなかけがえのない時間を過ごした。そして最後は、雨乞がスプリント実演でフィナーレ。   

サイクリング後には、一部参加者が選手たちとともに近くの阿下喜温泉で「裸の付き合い」を行うなど、国内外を駆け巡るプロ選手とファンとがより身近に感じられるイベントとなった。   こうした取り組みによって、より楽しみが膨らむツアー・オブ・ジャパンいなべステージ。レースは5月22日(火)午前9時20分にスタートが切られる予定だ。   
(Report&Photos: 清水翠、Edit: 福光俊介)

2018ツアー・オブ・ジャパン いなべステージ公式サイト

キナンサイクリングチーム公式サイト