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ツアー・オブ・クロアチア2018 第2ステージは強風で落車が多発。1日中、集団を引いた新城幸也は無事完走

レース
UCIカテゴリーHCヨーロッパツアー「ツアー・オブ・クロアチア」第2ステージは、内陸から山を超えアドリア海に抜ける、約7kmのパレード区間を含めると240kmを超える長丁場。3級山岳と、2級山岳が設定されていたが、途中強風のため2級山岳で全員一斉に安全に下るよう措置が取られた。が、それでも落車が多発する危険なステージとなった。

新城幸也(バーレーン・メリダ)はトップから29秒遅れの87位で無事にゴールしたが、リーダージャージのニッコロ・ボニファジオが落車で大きく遅れ、リーダージャージを失う結果となった。
 
集団の先頭で逃げる選手を追いかける新城幸也 ​photo:Miwa IIJIMA
集団の先頭で逃げる選手を追いかける新城幸也 ​photo:Miwa IIJIMA

新城幸也のコメント
「今日も長い長いステージだった。リーダージャージ(ニッコロ・ボニファジオ)を擁するリーダーチームなので、集団をコントロールする1日となった。予定では自分は最後のフィニッシュまで8kmの周回での仕事だったが、どこのチームからも協力を得ることができなかったので、自分も序盤から集団を引くことになった。100km過ぎの補給ポイントのあと、チームでペースアップするよう指示があった。横風区間を利用してぺースアップすると、集団は3つに分かれ、20kmほど追いかけっこ状態になったが、30秒以上にタイム差が広がらず、また一つの集団に戻ってしまった。」

「今日は午後にかけて風が強くなる事は天気予報通りだったが、高速も通行止めになるほどの強風で2級山岳を上り切ったところでニュートラルになるという無線が入り、山岳で一人選手が飛び出していたが容認。レースはストップし、山頂からの下りは全選手一緒に安全に下るという措置が取られ、平坦区間に出るまでニュートラル区間となったが、下り切っても横風でまともに真っ直ぐ走れない。油断すると落車してしまうほどの風で、カメラマンバイクも選手も転倒が続出。このままレース中止かと思うほどだったが、残り35km地点でレースは再スタート。距離は短くなれど、頂上まで逃げていた選手はタイム差2分で時間差スタート。それは無いんじゃない?って思ったが、チームからは1分以内に追いつくように、との指示があったので、追い風に乗って全開で追いかけた。

思っていたよりもアップダウンがあって、早く差が縮まってしまい、周回に入る前には2人の新たな飛び出しで、またそれを追いかけて、周回前に集団をひとつにして役目を終え、あとは他の選手に託した。チームメイトのモホリッチは残り5kmでアタックしたが、残り600m位で捕まってしまい、リーダージャージのボニー(ニッコロ・ボニファジオ)は落車してしてしまい、幸いケガはたいしたことがなかったので良かったが、1日中、集団を引いて仕事をしたことが結果には繋がらなかった。最後の5kmで3カ所も落車が発生していたし、波乱のレースを無事にフィニッシュできて良かった。」

【text&photo:Miwa IIJIMA】

ツアー・オブ・クロアチア大会ページ

 
カメラに気付いた​リーダージャージのボニファジオと新城 photo:Miwa IIJIMA
カメラに気付いた​リーダージャージのボニファジオと新城 photo:Miwa IIJIMA