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ツール・ド・台湾2018で新城幸也が総合初優勝!

レース
ツール・ド・台湾2018に日本代表チームとして出場していた新城幸也が、個人総合優勝を果たした。新城にとって、個人総合優勝は2012年のツール・ド・リムザン(フランス)以来6年ぶり。日本代表チームとしては初の総合優勝となった。

第5ステージ、最終日は台湾南部の屏東県政府から市街地を抜けて台湾南端まで海岸線を往復、最後は大鵬湾を回る12kmの周回コースを3周するほぼフラットな192km。新城は第4ステージを終えた時点で、個人総合で首位に立ち、最終日はリーダージャージを着用してスタート。

2位のジョナサン・クラーク(オーストラリア/ユナイテッドヘルスケア)とは2秒差、途中のスプリントポイントや、ゴールラインの着順で与えられるボーナスタイムで逆転される可能性もあるため、新城にとっても、リーダーを守る日本代表チームのメンバーにとっても、最後まで気の抜けない緊張の192kmとなった。

 
​写真左から:山岳賞ジャージのジミー・ヤンセン(ベルギー/チベル・セボン)、個人総合優勝の新城、エドウィン・アヴィラ(コロンビア/イスラエルサイクリングアカデミー)photo:Miwa IIJIMA
​写真左から:山岳賞ジャージのジミー・ヤンセン(ベルギー/チベル・セボン)、個人総合優勝の新城、エドウィン・アヴィラ(コロンビア/イスラエルサイクリングアカデミー)photo:Miwa IIJIMA


新城幸也のコメント
「うれしいです。本当に。本来ならヨーロッパのレースを走っているシーズンですが、レースがキャンセルになったり、メンバー変更でレースがなかった自分に日本チームとして出場の機会を与えてもらったので、出るからには日本のためにも絶対に大量にUCIポイントを獲得しなければならないという強い思いがありました。

第1ステージで岡本が優勝し、日本チームがチームとしてきちんと機能するということを証明できたが、その後のステージで、自分のミスで勝てるチャンスを逃してしまったので絶対に挽回したかった。

頼りになる佐野選手がリタイアしてしまって、自分のリーダージャージを守る日本チームは一人少ないという不利な立場だったにもかかわらず、4人の若手選手が本当によく働いてくれて、一人一人にありがとうと言いたいし、守り切ってくれたことに自信をもって、この経験を今後のレースに繋げて欲しい。

これまで、浅田監督のもと、U23のメンバーでヨーロッパの遠征を積んできた成果を感じました。自分もこの結果で今後のヨーロッパでの出場レースも大きく関わってくると思うので、ヨーロッパに戻ってからのレースを走るのが楽しみです。日本はもちろん、台湾やアジア中からたくさんの応援、ありがとうございました。」

新城はこのあとフランスの自宅に戻り、4月2日に開幕するスペインのUCIワールドツアー・ステージレース『ブエルタ・シクリスタ・アル・パイス・バスコ』に出場予定。

【text&photo:Miwa IIJIMA】

 
新城を守りながら走る日本チーム。先頭から、小野寺玲/鈴木龍/岡本隼/雨澤毅明/新城幸也 photo:Miwa IIJIMA
新城を守りながら走る日本チーム。先頭から、小野寺玲/鈴木龍/岡本隼/雨澤毅明/新城幸也 photo:Miwa IIJIMA
日本代表チームの浅田監督と喜びを爆発させる新城 photo:Miwa IIJIMA
日本代表チームの浅田監督と喜びを爆発させる新城 photo:Miwa IIJIMA


2018ツール・ド・台湾
2018年3月11日(日)~15日(木)

日本代表選手団
佐野淳哉(静岡・マトリックスパワータグ)
新城幸也(JPCA・BAHRAIN MERIDA)
鈴木 龍(栃木・宇都宮ブリッツェン)
雨澤毅明(栃木・宇都宮ブリッツェン)
小野寺玲(栃木・宇都宮ブリッツェン)
岡本 隼(和歌山・愛三工業レーシングチーム)

監督:浅田顕(JCFロード強化スタッフ)
メカニック:吉田正樹(JCFロード強化支援スタッフ)
マッサー :井上良輝(JCFロード強化支援スタッフ)