ティレーノ～アドリアーティコ第６ステージはキッテルが今大会２勝目

第53回ティレーノ～アドリアーティコ（ＵＣＩワールドツアー）は、３月12日にヌマナからファノまでの153kmで第６ステージを競い、最後はゴール手前８kmで発生した落車事故を逃れた集団でのゴールスプリントになり、ドイツのマルセル・キッテル（チームカチューシャ・アルペシン）が今大会２勝目を上げた。

最終日の個人タイムトライアルを残し、総合首位の座はポーランドのミハウ・クフィアトコフスキー（チームスカイ）が守った。


第６ステージはゴールまで残り19kmでこの日の逃げが全て吸収された後、ベルギーのクイックステップフロアーズが全員で列車を作って集団を引き続け、コロンビアのフェルナンド・ガビリアがスプリントで勝てるように準備をしていた。

ところが残り８kmで、列車の最後尾にいたガビリアが転倒し、集団は混沌となった。ガビリアのすぐ後方を走っていた世界チャンピオンのペテル・サガン（ボーラ・ハンスグローエ）は辛くも落車は免れたが、集団から遅れてしまった。それでも彼は残り4kmで集団に復帰し、ゴールスプリントを競って区間２位になっている。

ガビリアはこのステージを完走したが、ゴール後の検査で左手を骨折していることが判明。レースを棄権し、火曜日に手術を受けることになった。残念ながら、彼は週末のミラノ～サンレモ（ＵＣＩワールドツアー）には参加できなくなってしまった。


■ティレーノで２勝目を上げたキッテルのコメント
「ガビリアの落車があった時、僕はクイックステップの選手たちのちょうど左側にいた。あとでそれがガビリアだと聞いた。彼は可哀想だと感じたが、僕たちはゴールに集中し続けた。それはうまくいった。チームメートたちは素晴らしい仕事をしてくれたよ。今日はチームをとても誇りに思う」


■総合首位を守ったクフィアトコフスキーのコメント
「中間スプリントポイントでボーナスタイムを取りに行く努力をしないで、数秒差でティレーノ～アドリアーティコを失いたくはなかった。うまく行かなかったが、今日のステージは最終的にとても幸運で、完璧な結末のために明日のＴＴは集中し続けるよ」
　

■第６ステージ結果［３月12日／ヌマナ～ファノ／153km］
1. KITTEL Marcel (TEAM KATUSHA ALPECIN /GER) 3:49:54
2. SAGAN Peter (BORA - HANSGROHE / SVK)
3. RICHEZE Maximiliano (QUICK-STEP FLOORS / ARG)
4. MODOLO Sacha (TEAM EF EDUCATION FIRST / ITA)
5. STYBAR Zdenek  (QUICK-STEP FLOORS / CZE)
6. DEBUSSCHERE Jens (LOTTO SOUDAL / BEL)
7. CANOLA Marco (NIPPO-VINI FANTINI-EUROPA / ITA)
8. CONSONNI Simone (UAE TEAM EMIRATES / ITA)
9. GROSU Eduard Micheal  (NIPPO-VINI FANTINI-EUROPA / ITA)
10. ZABEL Rick (TEAM KATUSHA ALPECIN /GER)
125. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI /JPN) 4:31

■第６ステージまでの総合成績
1. KWIATKOWSKI Michal (TEAM SKY / POL) 25:21:22
2. CARUSO Damiano (BMC RACING TEAM / ITA)  0:03
3. LANDA Mikel (MOVIST AR TEAM / ESP) 0:23
4. THOMAS Geraint (TEAM SKY / GBR) 0:29
5. URAN Rigoberto (TEAM EF EDUCATION FIRST / COL) 0:34
6. YATES Adam (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 0:36
7. FORMOLO Davide (BORA - HANSGROHE / ITA) 0:37
8. BENOOT Tiesj (LOTTO SOUDAL / BEL) 0:39
9. BENNETT George (TEAM LOTTO NL - JUMBO / GBR) 0:41
10. ROSON Jaime (MOVISTAR TEAM / ESP) 0:47
124. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI /JPN) 56:14

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