リオモ「タイプR」が大幅にバージョンアップ！胸のモーションセンサーで上半身の動きも可視化

サイクリスト向けのモーション解析デバイスを開発するリオモは、2017年12月よりウェアラブル技術を使ったデバイス「TYPE-R（タイプR）」を発売してきた。タイプRには、最初から５つのモーションセンサーが付属し、腰(骨盤)、足(左、右)、大腿部(左、右)に装着することにより、アスリートのモーションを可視化することができ、アスリートやそのコーチ、バイクフィッターから、その革新性に対して大きな反響があった。

2018年3月6日より、タイプRの本体ソフトウェア、リオモWEBアプリケーションを大幅にアップデートし、次の３つを実現した。
1. 胸にモーションセンサーを装着することで、上半身の動きも可視化
2. 各モーションの連動性をより分かりやすく表示する ”コンバインドグラフ” 
3. タグによるアクティビティの検索
 

タイプRには、最初から５つのモーションセンサーが付属され、仙骨(骨盤)、足(左、右)、大腿部(左、右) に装着することで、主に下半身のモーションの可視化を実現してきた。タイプRを実際に利用するサイクリストやそのコーチから、「下半身のモーションだけではなく、上半身のモーションも可視化して欲しい」という要望があり、今回、モーションセンサーを胸に装着することで、上半身のモーションの可視化にも対応することができた。胸への装着は骨盤への装着時と同じく、センサーステッカーを使用する。

胸に装着したモーションセンサーから得ることのできるスコア/MPIs(Motion Performance Indicators)は、 トルソ・アングル/Torso Angle、トルソ・ローテーション/Torso Rotation、トルソ・ロック/Torso Rock の３種類。

これらのスコアは、サイクリストの状況(疲労やパワー、ケイデンス、ダンシングなど)に応じて変化する。そのスコアの変化を解析することで、疲労の具合や身体の動きの特徴などの新しい発見が可能 になる。それにより、胸につけたセンサーのスコアが大きく変化する選手の場合は、疲労の兆候が見えた際のレース対策を事前に検討することが可能となる。

トレーニングを積んだアスリートでさえ、自分がイメージしている体の動き(モーション)と実際の体の動き(モーション)は異なる。下半身のモーションに加え、上半身のモーションまでも可視化することにより、 自分のイメージと実際の動きの違いを明確にすることができる。また同時に、上半身の角度を示すスコア(トルソ・アングル/Torso Angle)は空気抵抗にも直結するため、胸につけたセンサーはバイクポジションを決める際にも非常に有用となる。
 

従来、５つのモーションセンサーで取れる各スコアは、LEOMO WEBアプリケーションのアクティビティ画面において別々に表示されていた。今回のバージョンアップでは「コンバインドグラフ」を選択することで、必要なスコアをマージさせて数値を確認することが出来るようになり、スコアごとの相関関係を分かりやすく可視化して分析することが可能となる。

同時にトルソポジション追加により、トルソ・アングル/Torso Angle、トルソ・ローテーション/Torso Rotation、トルソ・ロック/Torso Rock の３スコアが追加される。

 

ダッシュボード画面では、今まで全てのアクティビティの傾向を表示するだけだったものが、各アクティビティのタグをフィルタリングに使えるようになった。

例えば「屋内」「屋外」とタグ付けしておけば、そのタグが付いたアクティビティが検索され、比較してみることができる。同様に、「トレーニング」「レース」といったタグ付けをして、傾向の比較がしやすくなる。これにより特定の練習やコースに絞った傾向をダッシュ ボード画面で俯瞰することができるようになる。