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ブエルタ第18ステージはベルギーのアルメが逃げ切ってプロ初優勝

レース
photo : Luis Angel Gomez/BettiniPhoto©2017
photo : Luis Angel Gomez/BettiniPhoto©2017
 
第72回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、9月7日にカンタブリアのスアンセスから標高510メートルでカテゴリー3のサント・トリビオ・デ・リエバナ頂上までの169kmで中級山岳区間の第18ステージを競い、ベルギーのサンデル・アルメ(ロット・スーダル)が逃げ切ってプロ初優勝となる区間初優勝を果たした。

総合首位のマイヨ・ロホは英国のクリストファー・フルーム(チームスカイ)が守った。


第18ステージではゴールまでまで40km以上あるカテゴリー3の峠でイタリアチャンピオンのファビオ・アルー(アスタナプロチーム)がメイン集団からアタックし、一時は1分半近いタイム差を付けて先行し続けた。

しかしアルーはゴールの登坂で失速し、結局フルームに12秒差しか付けられなかった。総合2位のビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)はゴールの坂でフルームよりもわずかに遅れてゴールし、2人のタイム差は1分37秒になった。


区間優勝したアルメは、58km地点から逃げ出した20選手の1人だった。最も総合成績が上位だったのは総合16位のセルヒオ・パルディリャ(カハルラル・セグロスRGA)だったが、それでも24分以上遅れていたため、集団は彼らに最大で13分以上のタイム差を許した。

ゴールまで残り12.5kmで、小さくなった逃げグループからアルメがアタックし、アレクセイ・ルツェンコ(アスタナプロチーム)とジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)が合流した。しかし残り4.5kmでアルメがもう一度アタックすると、今大会の第8ステージで区間優勝したアラフィリップはついて行けなかった。

ゴールへと続くカテゴリー3のサント・トリビオ・デ・リエバナの登坂では、今度は第5ステージで勝っていたルツェンコがアルメのスピードについて行けずに脱落。アルメはゴールまでの700メートルを独走して区間優勝した。


■ブエルタの区間でうれしいプロ初優勝を果たした31歳のアルメのコメント「素晴らしい。レースで勝つのに最高の場所だ。もうプロ8年目で、レースで勝つまで本当に長い間待たなければならなかった。何回かもう少しまで近づいていた。僕はチームのために働いていた。

でも、ブエルタでは自由な役割で自分のチャンスが得られて、自分自身のレースをしている。逃げに乗ったのは3回目だった。ステージの間にどんどん調子が良くなっていくのを感じた。それで最後の上りではエンジン全開で行ったのさ」
 

■第18ステージ結果[9月7日/スアンセス~サント・トリビオ・デ・リエバナ/169km]
1 サンデル・アルメ(ロット・スーダル/ベルギー)4時間09分39秒
2 アレクセイ・ルツェンコ(アスタナプロチーム/カザフスタン)+31秒
3 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(バーレーン・メリダ/イタリア)+46秒
4 アレクシー・グジャール(AG2R・ラモンディアル/フランス)+1分02秒
5 ホセホアキン・ロハス(モビスターチーム/スペイン)+1分06秒
6 アレッサンドロ・デマルキ(BMCレーシングチーム/イタリア)+1分19秒
7 マッテーオ・トレンティン(クイックステップフロアーズ/イタリア)+1分21秒
8 セルヒオ・パルディリャ(カハルラル・セグロスRGA/スペイン)+1分21秒
9 アントワン・トルーク(チームロットNL・ユンボ/オランダ)+1分38秒
10 アントニー・ルー(FDJ/フランス)+1分42秒

20 ファビオ・アルー(アスタナプロチーム/イタリア)+9分56秒
21 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)+10分08秒
22 マイケル・ウッズ(キャノンデール・ドラパック/カナダ)+10分08秒
23 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)+10分08秒
24 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+10分12秒
25 イルヌール・ザカリン(チームカチューシャ・アルペシン/ロシア)+10分12秒
28 ビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)+10分29秒
■第18ステージまでの総合成績(マイヨ・ロホ)
1 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)72時間03分50秒
2 ビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)+1分37秒
3 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+2分17秒
4 イルヌール・ザカリン(チームカチューシャ・アルペシン/ロシア)+2分29秒
5 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)+3分34秒
6 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム/コロンビア)+5分16秒
7 マイケル・ウッズ(キャノンデール・ドラパック/カナダ)+6分33秒
8 ファビオ・アルー(アスタナプロチーム/イタリア)+6分33秒
9 ウァウテル・プールス(チームスカイ/オランダ)+6分47秒
10 スティーフェン・クラウスウェイク(チームロットNL・ユンボ/オランダ)+10分26秒
[各賞]
■マイヨ・ベルデ:クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)
※第19ステージはマッテーオ・トレンティン(クイックステップフロアーズ/イタリア)が着用
■マイヨ・デ・ルナレス:ダヴィデ・ヴィレッラ(キャノンデール・ドラパック/イタリア)
■マイヨ・コンビナダ:クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)
※第19ステージはミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ/コロンビア)が着用
■チーム成績:アスタナプロチーム(カザフスタン)
■敢闘賞:ホセホアキン・ロハス(モビスターチーム/スペイン)
*マイヨ・ロホ(個人総合リーダージャージ)...真紅/マイヨ・ベルデ(ポイント賞ジャージ)...緑/マイヨ・デ・ルナレス(山岳賞ジャージ)...白地に青い水玉/マイヨ・コンビナダ(コンビネーション賞)...白
(http://www.lavuelta.com/la-vuelta/2017/us/)
 
 

今年のブエルタもあと3日!

MAP : Unipublic
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MAP : Unipublic
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9月8日はアストゥリアス地方のカソ(パルケ・ナトゥラル・デ・レデス)からヒホンまでの149.7kmで中級山岳区間の第19ステージが行われる。コースは序盤にカテゴリー1の峠を越え、その後、カテゴリー3の峠を3カ所越える。ゴールはのヒホンは最後に越えるアルト・デ・サン・マルティン・デ・ウエルセス峠山頂から15km下った先だ。そしてこのステージの翌日には、最終決戦となるアングリル頂上ゴールのステージが待ち構えている。
 
 

第18ステージのハイライト映像


Summary - Stage 18 - La Vuelta 2017 投稿者 la_vuelta