全日本大学対抗選手権自転車競技大会2017、長野県で8/31〜9/3開催

2017年8月31日(木)から 9月3日(日)まで、文部科学大臣杯 第73回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称：インカレ)が長野県で開催される。 

8月31日(木)から 9月1日(土)までは日本で最も高地にある松本市美鈴湖自転車競技場でトラック競技が、最終日 9月3日(日)は大町市美麻地区公道周回特設コースで個人ロードレースが行われる。

 

日本学生自転車競技連盟が主催する競技大会には、全日本学生選手権大会が現在６つある(個人ロード・クリテリウム・チーム TT・個人 TT・個人トラッ ク・オムニアム)。 インカレは連盟発足年である1936年に記念大会が行われ、以降現在に至り、今大会で 73回目となる。 全日本学生選手権の最上位に位置づけられた大学対抗戦としてトラック・ロードの各種目の得点を総合した大学の総合成績で競う競技大会。男子は計10種目、女子は6種目が行われる。

500m タイムトライアル（女子）
1km タイムトライアル（男子）
3 km個人追抜（女子）
4 km個人追抜（男子）
スプリント（男子、女子）
ケイリン（男子）
ポイントレース（男子、女子）
スクラッチ（男子）
タンデムスプリント（男子）
4 km団体追抜（男子）
チームスプリント（男子、女子）
ロードレース（男子、女子）

男子 合計10種目
女子 合計６種目

 

男子は過去30年ではインカレで総合優勝を果たしている大学は２校しかない。1982年から2012年まで日本大学が30連覇を達成し、2013年に鹿屋体育大学が初の総合優勝を果たした。以降、昨年の2016年のインカレまで鹿屋体育大学が男子４連覇を達成。女子も同じく鹿屋体育大学が２連覇を達成しており、その記録が今年も更新されるか注目される。

ここ数年連覇を続けている鹿屋体育大学だけではなく、他大学も大学対抗優勝を目指して力をつけてきている。すでに昨年の時点でも、男子トラック部門は２位の中央大学とわずか5点差、男子ロード部門では明治大学と1点差で、完全優勝ではあったものの辛勝となった。

男子部門は今年は復権を狙う日本大学には今シーズン、トラック・ロードともに成績を残している選手が多くいることや、トラック種目に強い朝日大学、法政大学、中央大学、ロード種目にメンバーのいる明治大学、順天堂大学、京都産業大学など総合上位の差は拮抗している。

女子部門も鹿屋体育大学が日本体育大学をはじめとした他大学の追撃をいかにはねのけるかが見どころとなる。また、大学生ながらナショナルチームのメンバーとして活躍する梶原選手(筑波大学)や、福田選手(慶應義塾大学)のほかにも全日本選手権で上位に入る選手も多くいるため、ハイレベルな戦いが予想される。

開催地の高地特有の天候やレースの展開次第では大きく成績が入れ替わる可能性がある。個人部門に目を向けてみると、昨年に引き続き特にトラックの計測系種目が注目される。 今年の会場の松本市美鈴湖自転車競技場は日本有数の高速バンクで、大会記録はもちろん、学連記録や日本記録の更新まで期待されるが、標高 1000m の山頂にあることから天気の急変も多く、雨や風の影響で一気に力の要るバンクになる場合もあり、バンク適正、そして時の運が勝敗を左右する可能性がある。

スプリントやケイリン、ポイントレース、スクラッチといったレース系種目では、各大学ともに出場選手が限られるため、プレッシャーのかかる展開のなかで、いかに得点につなげられる走りをみせるかがインカレ総合優勝へのキーポイント。各大学は最善の戦略を立てて選手を起用し、各種目に臨む。

最終日に行われるロード種目では、各大学が 10人まで(女子は 6人まで)選手を起用できるため、各大学の戦略と駆け引きが見どころとなる。 いかにエース選手を温存させつつ、より多くの選手を入賞させることができるかという難題に各大学は挑む。 

また、昨年は各大学の主力級も巻き込んだ大きな落車が続発してしまったが、アクシデントに巻き込まれずにいかに生き残ることができるのかもカギとなる。今年のインカレを制し、長野の空に校歌を高らかに響かせることができる大学はたった一校。それは、果たしてどの大学になるのだろうか？

 

日本学生自転車競技連盟 
【公式サイト】http://jicf.info/ 
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文部科学大臣杯 第73回全日本大学対抗選手権自転車競技大会 
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